◆キハ25系は313系と非常によく似た気動車
中央線沿線に所用があり、乗り換えで利用したのは名古屋駅。そんな名古屋駅で奇妙なものに出くわしました、新型です。
名古屋駅に停車する区間快速武豊行き。一見何の変哲もない313系電車に見えるのですが、よくご覧ください、お分かりでしょうか、そうです、基本的に電車の上には必ず設置されている架線から電力を得るパンタグラフが無い、見当たらないのです。決して脱落事故でもコラージュでも気のせいでもありません、本車は新型のキハ25なのです。
キハ25は、313系電車の部品を最大限利用した新型の気動車で、非電化区間に充当されるディーゼル機動の車両なのですが、313系を見慣れた目にはどうしても奇異に映ってしまいます。電車であるはずの形状から聞こえるのは明らかにディーゼル機関の駆動音、しかも電車が入らないホームに入っているので、驚きは増すばかり。
今回JR東海に導入された気は25は二両編成五本で、この三月上旬から運行を開始したとのことです。見た目の通り313系の部品を最大限流用しているのでワンスハンドル式マスコンをJR東海の気動車としては初めて採用しているとのこと、エンジンは520ps/382kwのカミンズ社製ディーゼルエンジンで、京都駅にも乗り入れているワイドビューひだ号のキハ85系と同じカミンズ社製。
名古屋駅近くの車庫に待機するキハ25系、先月の写真ですが初めてキハ25を撮影した写真です。東海道本線で130km/h運転の新快速に充当されている313系と異なり、やや閑散区での運行を想定しているので二両編成ですが、転換式クロスシートを備えていて旧国鉄時代の急行型よりも快適な車内となっているようですね。
キハ25は武豊線や参宮線の快速みえ号等で運用されているキハ75の補完用、後継車両として導入されるようで、製造は日本車両。JR東海の非電化区間はこのほか高山線等があげられるのだけれども、名残惜しい旧型でL字型向かい合わせ方式の従来車両と比べて転換式クロスシートを採用した本車が導入されれば、数時間にも及ぶ長距離普通列車の旅も快適になるのかもしれませんね。
HARUNA
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)