北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

5.30東京小笠原諸島西方沖地震マグニチュード8.5 防衛省自衛隊の対応

2015-06-01 23:14:19 | 防災・災害派遣
■M8巨大地震再来!深深度地震
 5月30日2023時、小笠原諸島西方沖にて気象庁速報値でマグニチュード8.5の巨大地震が発生しました。

 震源は北緯27度51.6分・東経140度40.9分、マグニチュード8.5、震源の深さは590kmと第一報が出され、気象庁の31日詳報ではマグニチュード8.1、震源の深さは682kmと修正されましたが、マグニチュード8クラスの深深度地震では世界で最も最深部で観測されたものとなり、震源の深さから最大深度は五強、東京都母島と神奈川県二宮町に限られ、幸い津波は観測されず、大きな被害はありませんでした。

 この地震に際し、自衛隊は第1師団司令部、第31普通科連隊、第32普通科連隊、第1飛行隊、東部方面航空隊、埼玉地方協力本部、第4航空群、硫黄島航空基地分遣隊、第21航空群、第7航空団が情報収集と連絡任務へ出動したとの事です。

 2029時には防衛省災害対策連絡室が設置され、2045時には百里基地よりFAST- ForceのF-15戦闘機2機が緊急発進、2100時には第1師団司令部より連絡幹部が練馬駐屯地を都庁へ出発、2114時には硫黄島航空基地分遣隊よりUH-60Jが情報収集へ離陸、しました。

 2116時に第1飛行隊のFAST- Force指定されたUH-1,2121時に第4航空群P-3C、2123時に東部方面航空隊UH-1がFAST- Forceとしてそれぞれ離陸し情報収集へ、2125時から2149時にかけ、神奈川県庁や埼玉県庁へ各部隊の連絡幹部が出動しています。

 今回は幸いにして大きな被害は出ませんでしたが、日本全国の都道府県が揺れを観測しています。小笠原諸島西方沖では2010年11月30日にマグニチュード7.1の地震が490kmの深さで、2000年8月6日16時27分にマグニチュード7.2の地震が深さ440kmで、1998年8月20日にもマグニチュード7.1の地震が深さ460kmで、それぞれ発生しています。

北大路機関:はるな
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする