■北海道と南西諸島
練習機の在り方について、F-35時代の重要性を示したのちに、それならばどこまでの性能を盛り込むかについて。

練習機について、F-35戦闘機は全て単座型のみであることから相応の機体が現状のT-4練習機後継には必要となる、との前回までの視点ですが、併せて練習機の領分というものが存在する、ということも付け加えて考えなければなりません、これは以前に掲載しましたアルファジェット練習機と軽攻撃機運用とT-4練習機の練習型特化とも関わるものです。

T-4練習機の軽攻撃型が仮に開発されたとしまして、冷戦時代、北海道に着上陸事案が発生した場合でしたらば、相応の能力は行使できた可能性があります、着上陸の主体は自動車化狙撃師団や戦車師団など、その後方の補給路をクラスター爆弾などで攻撃し、もしくは500ポンド爆弾数発を以て航空阻止、北海道の補助飛行場などを駆使すれば粘り強い防衛戦闘に寄与できたでしょう。

もちろん前線航空統制員を養成して近接航空支援を即時円滑に推進できる体制が無ければ意味がありませんし、なによりも実爆訓練をふくめた平時の訓練体系を構築しなければならず、この部分で多数の近接航空支援委対応可能な航空機を整備するという事は訓練負担も相応に大きくなることを意味するのですが、これを解決したならば練習機派生の軽攻撃機能力は威力が大きい。

付け加えれば、冷戦時代の北方有事を想定するならばですが、対航空機戦闘に対応可能なありとあらゆる航空機が機体が防空戦闘に用いられますので、むしろ航空戦に対応可能な支援戦闘機などではなく、当時は航空戦に対処が基本的に難しい軽攻撃機だからこその用途があるのかもしれません。

しかし、21世紀となりますと航空機の脅威は増大しており、特に主戦域に南西諸島を想定しますと、相手は渡洋能力を持つ戦闘機であり、北海道と大陸以上の距離を大陸と南西諸島は有していますので、展開する航空機の脅威も相当なものとなります。亜音速の練習機に武装を施したとして十分な能力を発揮できるのか、甚だ疑問といわざるを得ません。

特に、叩くべき補給拠点は南西諸島の場合、艦船となり相応の防空支援をかいくぐり攻撃を行う必要がでてきますし、洋上は北海道ほど地形障害に恵まれないため、相手の防空艦に位置を暴露しながら接近を強いられ、難易度が更に高くなるほか、南西諸島は離島空港が少なからずありますが、利用できる飛行場は、全体としてどの程度なのか、考える必要があるでしょう。
北大路機関:はるな
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(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
練習機の在り方について、F-35時代の重要性を示したのちに、それならばどこまでの性能を盛り込むかについて。

練習機について、F-35戦闘機は全て単座型のみであることから相応の機体が現状のT-4練習機後継には必要となる、との前回までの視点ですが、併せて練習機の領分というものが存在する、ということも付け加えて考えなければなりません、これは以前に掲載しましたアルファジェット練習機と軽攻撃機運用とT-4練習機の練習型特化とも関わるものです。

T-4練習機の軽攻撃型が仮に開発されたとしまして、冷戦時代、北海道に着上陸事案が発生した場合でしたらば、相応の能力は行使できた可能性があります、着上陸の主体は自動車化狙撃師団や戦車師団など、その後方の補給路をクラスター爆弾などで攻撃し、もしくは500ポンド爆弾数発を以て航空阻止、北海道の補助飛行場などを駆使すれば粘り強い防衛戦闘に寄与できたでしょう。

もちろん前線航空統制員を養成して近接航空支援を即時円滑に推進できる体制が無ければ意味がありませんし、なによりも実爆訓練をふくめた平時の訓練体系を構築しなければならず、この部分で多数の近接航空支援委対応可能な航空機を整備するという事は訓練負担も相応に大きくなることを意味するのですが、これを解決したならば練習機派生の軽攻撃機能力は威力が大きい。

付け加えれば、冷戦時代の北方有事を想定するならばですが、対航空機戦闘に対応可能なありとあらゆる航空機が機体が防空戦闘に用いられますので、むしろ航空戦に対応可能な支援戦闘機などではなく、当時は航空戦に対処が基本的に難しい軽攻撃機だからこその用途があるのかもしれません。

しかし、21世紀となりますと航空機の脅威は増大しており、特に主戦域に南西諸島を想定しますと、相手は渡洋能力を持つ戦闘機であり、北海道と大陸以上の距離を大陸と南西諸島は有していますので、展開する航空機の脅威も相当なものとなります。亜音速の練習機に武装を施したとして十分な能力を発揮できるのか、甚だ疑問といわざるを得ません。

特に、叩くべき補給拠点は南西諸島の場合、艦船となり相応の防空支援をかいくぐり攻撃を行う必要がでてきますし、洋上は北海道ほど地形障害に恵まれないため、相手の防空艦に位置を暴露しながら接近を強いられ、難易度が更に高くなるほか、南西諸島は離島空港が少なからずありますが、利用できる飛行場は、全体としてどの程度なのか、考える必要があるでしょう。
北大路機関:はるな
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