北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

【京都幕間旅情】清水寺,京都を代表する風景-十一面千手観世音菩薩奉じる本堂と清水の舞台は紅葉景色が飾る

2022-11-19 20:11:13 | 写真
■絶景は紅葉と清水の舞台
 京都のこれが定番と云う情景には混雑していても探訪しておきたいと急に思い起こす事があります。

 本堂。この情景は午前中でなければ見られないものでして、午後からは逆光になってこの朱色紅色が黒くなってしまうのですね。そう京都の紅葉は十一月十二月、太陽の陽光は素早く傾く故に紅葉の景色を頂きの時間帯に見るには太陽の頂きと相談せねばなりません。

 感嘆といいますか歓声と云いますか、、吶喊の掛け声は流石に聞こえてきませんが、なにかこう無意識に思った事が声として漏れてくるような、それが清水寺と思う。混雑を避けて静寂の寺院は好きなのですが、こういう定番の情景もやはりいいかな、こう思ってしまう。

 紅葉はその真下から眺めるには逆光の方がいい事もあるのです、それは新緑と同じ様に透けて光り輝く事もありますから、しかし清水寺の場合は透けて見えるというより俯瞰風景ですから、時間帯は午前中に多少混雑しても眺めてみた方が、これはという景色に出会う。

 平成の大修理を終えましたこの情景は、京都を象徴する情景故にまた日常で観れる事が嬉しい。実は一時期に平成の大修理というものが行われている寺院を地図上で表示できるようにできないかと考えた程なのですが、しかし修理最中の情景も面はゆいと考え直した。

 十一面千手観世音菩薩が秘仏としまして奉じられています本堂には、その須弥壇上には三基の厨子が並びましてこちらも国宝という。そして観音菩薩は補陀洛山に現れるとの観音経妙法蓮華経観世音菩薩普門品第二十五の考えが有りまして、清水寺のこの舞台の由来に。

 妙法蓮華経観世音菩薩普門品第二十五には観音菩薩は補陀洛山に現れる、つまり清水寺はこの音羽山を補陀洛山に見立てているといいまして、その御本尊を安置し多くの方に拝観巡礼してもらうには、とこう懸造の構造が採用されているのですね。これが清水の舞台だ。

 清水の舞台、この本堂は江戸時代初期、三代将軍徳川家光の寄進により寛永10年こと西暦1633年に再建されたものといいます。ここが本堂、そしてここ清水寺もあの応仁の乱で大被害を受けてしまい、百年以上仮本堂であったといいまして、家光公により漸く修理成る。

 徳川家光が再建したこの本堂と舞台ですが、しかし、応仁の乱で焼けてしまうまえはどのような堂宇であったのかが気になるところです。それにしても応仁の乱、坂上田村麻呂が開いた寺院さえも焼いてしまうとは、本当に無差別攻撃だ、と文化財焼失を残念におもう。

 懸造の堂宇は国宝に指定されているものですが、この懸造の舞台は139本もの欅材の柱から構成され、そして意外と広く平面の間口で36mあり奥行も31mに達するという、思い浮かべますですと、電車は全長20m25mプールのことを考えますとここは遥かに広い。

 欅材は寿命が本当に長い、柱や貫は寛永再建時のものがそのまま使われているというのですから、この柱はいったいどれ明け多くの人の歩みを支えてきたのだろう、と考えつつ、そういえばわたしも何度目だ、と延べ回数を考えてみると、いやはやこれは大変な事です。

 舞台の床面板は、しかし良く踏まれますので耐用年数は25年から30年程度といい、さて次の大修理というものも考えて撮影してゆかなければ、また令和の大修理ということで何年も本堂が覆われてしまうことも確かです。その年度に修学旅行の子たちはどう思うのか。

 清水寺を改めて探訪しようと後年思ってくれるのかな、そんなことも平成の大修理の際しては思い浮かべたものですが、いましかない貴重な修理の情景云々と云うよりも、やはり写真にあるような教科書から観光案内から載っているような、情景がいいものですよね。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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【京都発幕間旅情】榛名さんの総監部グルメ日誌-岐阜羽島,ステーキはスタミナステーキ-肴は撮りたての写真

2022-11-19 14:42:48 | グルメ
榛名さんの総監部グルメ日誌
 岐阜基地航空祭か第10師団祭か明野航空祭かという先週末でしたが今週はエアフェスタ八尾か護衛艦ひゅうが、護衛艦しらぬい、はたまた紅葉か。

 岐阜基地航空祭、北大路機関ではWeblog北大路機関の2005年運用開始以来、第10師団祭とならんで毎年撮影出来ていました行事ですが、COVID-19により2020年と2021年は中止、すると近海練習航海くらいが毎年撮影を維持できています行事となっていますが。

 練習艦隊とともに岐阜基地は航空祭以外ではコロナ禍下でも撮影を維持できましたのですが、2022年の航空祭再開は朗報となりました、その直後に第八波の到来でなかなかに懸念する状況は続いていますが、幸い北大路機関は今のところ問題なく運用を継続できている。

 ステーキでも頬張って元気を出そう、こう思いましたのは岐阜基地航空祭が曇天でしたのち、飛行展示終了後に降られまして、降ってしまうと器材は防滴装備で覆いまして、無事ではあるのですが疲労度は溜まるのですよね、すると疲れてしまう、でステーキでも、と。

 雨天回避となりました、この秋晴れと初冬の晴れ間の間になぜこんなに日曜日だけが悪天候なのだろうという不思議な思いを明日、ひゅうが一般公開、しらぬい一般公開と並び京都の紅葉もなかなかに素晴らしい季節に改めて感じるところですが、岐阜航空祭はさて。

 ジンジャーエールをこう口に含み、そして航空祭の写真を見直しつつ呑みこむ、なんのことはない2019年までは写真を肴に、という生活を普通に送る事が出来た航空祭や艦艇広報や師団祭に駐屯地祭の日常、遠くなったとはいえ久々に感じますと、いいなあ、とおもう。

 スタミナステーキ、ここは東海道新幹線岐阜羽島駅から県道一号線を少し北上したあたりでして、ニンニクたっぷりのステーキは周りの人に迷惑になるのだろうかと少し考えたのですが、まあ、みなさんマスクしているから大丈夫ですよね、と勝手に解釈しましょうか。

 あさくま。この岐阜羽島のあさくま、ありがたいことに半個室となっていまして、コロナ時代に感染対策をしっかりしています、はるなは大丈夫です、こう認識しますと神経をおいしい食事に集中できますので、こうしたお店の配慮というのは実は大切なんだと思う。

 ステーキの上にニンニク片を載せてみたり、苦味というか滋味というか、そのままぱりぱりと齧ってみたり、しかしなにより水分の補給が大切です、航空祭、マスク生活と両立するのは大変ですし、岐阜基地航空祭は飲食禁止、水分も多少憚れるという緊張でしたから。

 ビュッフェ方式、おもしろいのはサラダバーとスープバーにドリンクバーがビュッフェ方式となっていて、ソフトクリームなんかもある。水分は航空祭で飛んでしまったけれども、そういえば曇天で市街戦は多少弱まっていたのかな、しかしソフトクリームで一応冷やす。

 東海道新幹線岐阜羽島駅、この周りは駅前を見渡すと飲食店が少なそうに見えますが、ちょっと歩み進めればこんな風景です、航空祭はひと段落しまして空を見上げればさて紅葉の兆し、季節は着実に動いていまして航空祭の季節とともに紅葉の季節が広がっています。

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北朝鮮-ICBM大陸間弾道弾級ミサイル実験実施,飛翔時間69分!北海道沖我が国EEZ排他的経済水域内に着弾

2022-11-19 07:01:01 | 防衛・安全保障
■臨時情報-ミサイル防衛
 北朝鮮ミサイル実験の報道には慣れている方が多いのかもしれませんが昨日18日に発射されたものは懸念すべき性能を発揮しています。

 北朝鮮は18日1014時頃、弾道ミサイル発射実験を実施しました。この実験は通常の実験ではなく、アメリカ本土まで到達するICBM大陸間弾道弾であると分析されています。弾道ミサイルは我が国北海道西方のEEZ排他的経済水域内に落下、EEZ内への着弾は8ヶ月ぶりとなりますが、同時に飛翔時間は69分と長く、ICBM級ミサイルと分析されました。

 ミサイル防衛を、日米は更に前進させる必要があるでしょう。ICBM級ミサイルは日本を直接の目標とするものではありませんが、防衛費のGDP比負担率の低い日本は有事の際に同盟国の厚意に頼らねばならない状況です、しかし同盟国アメリカが直接核攻撃の射程内に収まる事は、恫喝を前に日本や韓国への関与を避ける世論が有り得る、この対策です。

 飛翔時間が非常に長く、緊急発進した航空自衛隊戦闘機からは落下する弾道ミサイルが描いたと思われるヴェイパー、戦闘機が機動飛行の際などに大気を撹拌し一時的に発生する雲が日本海上空で確認され、防衛省は戦闘機から撮影した写真を公開しています。弾道ミサイルの痕跡を戦闘機から確認し写真撮影したのも、自衛隊にとりはじめてといえます。

 ICBMと分析された背景にはロフテッド軌道という放物線を非常に高く形成し飛翔する方式を採った為で、これが通常の弾道軌道を描いた場合の飛翔距離は1万5000kmとみられます、射程が1万kmの弾道ミサイルであればサンディエゴやロスアンゼルス、サンフランシスコなどが射程となりますが、1万kmでは大西洋側のアメリカ東海岸へ到達しません。

 今回のミサイルはロフテッド軌道により上昇高度は6000kmに達したようですが、着弾は北海道の西方200kmに着弾、北海道はもちろん我が国周辺を飛行する航空機や船舶への被害は確認されていません。1万5000km、ワシントンDCやニューヨークはもちろん、北米大陸全域から南米大陸北部まで到達し南極大陸さえ射程とする規模となっています。

 韓国軍は18日、在韓米軍とともに対抗演習を実施、北朝鮮の移動式ミサイル発射機を想定した目標に対して精密誘導兵器を投射する訓練を実施、この訓練には韓国空軍のF-35戦闘機4機と在韓米軍のF-16戦闘機4機が参加し、編隊飛行なども実施、示威行為には示威行動で対応するという基本を踏襲しました。今のところ北朝鮮から軍事的反応はありません。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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