北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

【国際観艦式2022】海上自衛隊創設七〇周年記念行事に賑わう横浜大桟橋と山下埠頭に集う海上自衛隊艦艇

2022-11-05 20:01:12 | 海上自衛隊 催事
■横浜の護衛艦隊
 国際観艦式に賑わう横浜の様子をお伝えしましょう。ヘリコプター搭載護衛艦いずも停泊は逸見桟橋が多いのですがこの時ほどは近くで見る事は出来ない。

 国際観艦式2022、海上自衛隊は2022年に創設70周年を迎える事となりました。そして2019年観艦式が巨大台風接近の関係で中止となりましたが、2012年の自衛隊観艦式、60周年観艦式は護衛艦ゆうだち艦上から様子を撮影した事を昨日のように思い出すのです。

 横浜、護衛艦いずも、満載排水量27000tの巨大な護衛艦が停泊していますと一軒此処は横須賀基地、こう思わされるものなのですけれどもここは横浜大桟橋、そして横須賀基地はこの日、国際観艦式参加の外国艦艇が吉倉桟橋も逸見桟橋も船越地区も満杯という状況で。

 あたご、はわかるのですが最初手前にもう一隻並んでいるのは停めにはわかりませんでした、しかしよくよく目を凝らしてみてみますと、護衛艦もがみ停泊というのが分ります。今後20隻規模で増強される最新鋭の護衛艦もがみ型、あたご隣ですと実にコンパクトだ。

 横須賀にお客様をお迎えして横浜に護衛艦は一斉に移動しているかたちです。海上自衛隊には年々平時における任務の増大を受け艦艇運用に非常に厳しい体制となっており、観艦式の為に艦艇を一週間程度に数十隻集めるだけでも艦艇運用にはかなりの苦労でした。

 羽田沖の停泊式観艦式、海上自衛隊は2002年に海上自衛隊創設50周年国際観艦式を実施した際には、相模湾ではなく羽田沖で国際観艦式を実施しています。小規模ではあったのですが、しかし、2002年度は中央観閲式の実施年度、観艦式以外の50周年行事でした。

 2009年観艦式は、ここに就役したばかりのヘリコプター搭載護衛艦ひゅうが、が停泊していました。艦内でのシンポジウムにも参加という機会がありまして、しかし大きな護衛艦だと当時は考えさせられたものの、この大桟橋、新港埠頭から見ますと意外な情景という。

 大桟橋停泊の当時の護衛艦ひゅうが、新港埠頭から見ますとこの埠頭そのものが空母のように見えて、ひゅうが艦橋をその奥に見ますととんでも無く巨大な空母のように見えた、そう気づいた方が居まして、そんな構図が在ったのかと少々自分の直感の薄さを悔やんだ。

 いずも。満載排水量27000tの護衛艦ですが、これは大桟橋が430mですのでニミッツ級空母と比べても更に100mほど長いのですが、護衛艦いずも全長は248m、ひゅうが全長よりも50mも長く全幅もさらに大きいものなのですから、いやはや巨大な艦を造ったものです。

 もがみ、あたご。あたご全長と比べれば大きさは、こう言いたいところですが、あたご満載排水量は10000tありまして、もがみ満載排水量は4900t、基準排水量では昔かなり大型だったミサイル護衛艦たちかぜ型よりも大きいのですから、護衛艦、大きくなっています。

 山下埠頭に、あたご、もがみ、停泊しているのですが山下公園から先程の大桟橋を眺めますと、いずも、その巨大さが改めて感じます。そして昨年の2021年にはF-35B戦闘機をこの甲板で、アメリカ海兵隊の協力を受け発着試験に成功、時代は変わったと改めて思う。

 くにさき、あたご。先日護衛艦くまの乗員の方のお話を聞く機会が在ったのですが、あの7月、久しぶりに護衛艦に乗れたという舞鶴展示訓練は、この二隻が参加していますが、展示訓練そのものが観艦式の予行的な位置づけであったという事でして。考えたものだ。

 横浜の国際観艦式2022、フリートウィーク、一般公開は来週も行われるのですが明日はその本番ということでして、観音崎など東京湾の湾口付近では出航と午後からは入港も良く見えるでしょう。そして一般公開日以外でもいま、横浜はこうした賑わいとなっています。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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【京都発幕間旅情】榛名さんの総監部グルメ日誌-岐阜,うなぎ-岐阜基地隣接三井山麓に今の時代の大衆鰻料理店

2022-11-05 14:11:44 | グルメ
榛名さんの総監部グルメ日誌
 うなぎはわたしの世代にとりやはり代えがたい御馳走のひとつだけれども年々高くなってゆくのですね、そんな中で。

 鰻を今の時代に千円から出しているお店が、岐阜基地すぐ隣にあると聞きまして、これには少々の驚きを以て、気になっていましたところへ、ちょっと頂いてきました。岐阜基地の戦闘機機動飛行を撮影するならば三井山だと思う、ここでしか撮影できない角度が多い。

 三井山は離陸する戦闘機と市街地を背景にした迫力ある構図、そしてタッチ&ゴーの発着飛行訓練では三井山の山頂を正面から旋回するために、300mm望遠くらいのレンズでも航空祭の600mm望遠よりも寄せて撮影でき、天候次第ではものすごい迫力をたたきつける。

 大衆鰻料理さんは、その三井山の麓にありまして、岐阜基地の正門から航空宇宙博物館まで、軽くお散歩していますと、古民家を改造した居心地の良さそうな、しかし機能的でもあるお店は駐車場とともに見えてきます。ただ来店者は隣のコンビニの方が多い、当然か。

 木曽川を望む岐阜基地は各務原市、もともと暴れ川として有名な大河木曽川にあって有史以来一度も水害に遭っていない地域が岐阜基地の界隈といい、三井氏や各務原氏という豪族が古墳時代から営みを広げていましたが、要するに川の恵みあふれる地域ということ。

 鰻は、確かに1000円からありました、ただ更に百円玉二枚を重ねると半分の鰻がおどんぶりさんに載っていると聞きましたので、こちらを注文しました。なにしろ遠いところまでやってきたのが、奮発というほどでもないし、話題としておもしろい。名前もおもしろい。

 にぶいち、というのが鰻さんの二分の一すなわち半分のっているということで1200円、しぶさんは四分の三載っているということで1700円、いちまるは10式戦車が載っているわけではなく一本まるまる載っていて2200円、ぽんはんは贅沢にも一本半の鰻が載っている。

 まぶし丼というものはありましてこれが1000円、数量限定というけれども、お丼のほかにひつまぶりがありまして、これは鰻をおひつにご飯とともにいれまして、そのまま頂いたり薬味をまぶしたり、そして御出汁を掛けてさらさら頂くという自由な鰻の食べ方です。

 滋味、こう表現するのでしょうか、鰻だけはどんな味なのかと聞かれますと鰻としか表現が浮かばないのですが、淡泊でしかし油っぽくあっさりとしていて深みのある、つまり複雑な調和が独特の美味しさを醸しているという。タレと焼き方で個性が大きく出てきます。

 大衆うなぎ、こうした考えに基づくそうでお吸い物や肝吸いは別の追加となっていて、お吸い物は100円で肝吸いは200円という、それにしても大衆価格には違いない、が、味の方は大衆の満足、ようするにここは良い店だ、ということですね。お吸い物をつけてみた。

 贅沢な昼餉と考えられた鰻さんですが、しかしこのところの鰻さんの価格はすごいことになっていまして、他方で鰻の稚魚などを頂く文化のある欧州などでは乱獲で絶滅に至ったといい、気をつけねばならない、近年は海水温度と海水の酸性化も影響しているとか。

 かきこむ様子の写真などは割愛しますが、おいしかったですよ、一言でいって、ですが。テイクアウト、そんなものもあるのか、持ち帰りでおいしくいただけるようです、すると店先は三井山の山頂に持ってあがりまして戦闘機を眺めつつ、いただけるという事ですね。

 岐阜基地撮影の際に、ちょっと離陸した航空機が戻るまでの数十分、三井山の麓にはこんなお店も、広がっているというのは驚きでした。岐阜基地界隈、いろいろと散策したつもりではあるのですが、美味しいとの出会いは、いつだって新鮮で楽しいものなのですよ。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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北朝鮮航空機一八〇機を南北軍事境界線付近で飛行!韓国空軍戦闘機八〇機を展開させ対処-懸念されるその背景

2022-11-05 07:00:03 | 防衛・安全保障
■臨時情報-朝鮮半島情勢
 日本に対してこうした状況が奇襲的に突き付けられた場合にどこまで対応できるか、防衛力とも防衛費の問題が議論される最中に突き付けられた厳しい現実がありました。

 180機の北朝鮮軍機が南北軍事境界線付近に展開したため、韓国空軍は80機の戦闘機を緊急発進し展開させ対応した。韓国空軍は米韓合同軍事演習中ではありましたが80機の航空機を即応させたことについては驚かされたのです、日本も自衛隊統合演習中であれば可能かと考えたのですが、それ以上に北朝鮮が航空機180機を同意に飛ばした事に驚かされる。

 大規模航空作戦の遂行能力を示した点は先ず大きいです。戦闘機や偵察機や輸送機の他にヘリコプターや無人機を含んでいたのか、これは今後の発表と分析を待つほかありませんが、180機を同時に飛ばす事は戦域航空管制や飛行場の同時発着能力と整備能力というものと機種は当然異なりますので異機種運用もこれだけの数となれば非常に高い能力といえる。

 北朝鮮軍の航空機稼働率、これまでは気息奄々の状況が続いていましたので180機を同時に運用できる状態というものはどういった背景があるおはは非常に関心のわくところです、具体的にはどこから航空機の予備備品が供給されたのかという点で、突き詰めていえば北朝鮮はロシアへ弾薬を供給しているのではないかという疑惑、武器密輸という懸念です。

 ロシア軍はウクライナにおいて深刻な砲弾不足に直面しているため、大量の砲兵火力を有する北朝鮮から砲弾を調達しているとの疑惑が4月頃から指摘されていました、ロシア軍の弾薬備蓄は膨大ですが、ウクライナの戦場での弾薬消費はそれを上回り、且つ弾薬集積所がウクライナ軍の高精度な火砲の主要な攻撃目標となっているという事情がありました。

 信憑性は定かではありませんがCNNなどがアメリカ情報機関の分析として、北朝鮮はロシアへの砲弾供給を表だって行ってはいませんが、アフリカなどへの友好国を通じて迂回輸出を行っているという可能性は指摘されています。他方で、北朝鮮の航空機は稼働率が低く、その原因は部品不足と燃料不足に起因しています、そこで、ここ数カ月の変化、です。

 ロシアが弾薬に対してバーターとして航空機部品や燃料を、これは表だって供給するわけには行かないのですが、北朝鮮へ供給したのではないか、という懸念です。もちろん北朝鮮の航空部品国産能力がたかまった可能性も否定はしないのですが、それ以上に自然な論理で考え得るのはロシアから供給されたのではないか、という砲弾供給疑惑なのですね。

 流石に北朝鮮が冷戦時代に行ったような、義勇兵の派遣、つまりウクライナの最前線へロシアを支援する義勇兵として人民軍の航空部隊を派遣ということは中々考えにくいのですが、操縦士を北朝鮮が義勇兵として準備し、航空機はロシアが受け持つという方式であれば、北朝鮮のMiG-29戦闘機やSu-25攻撃機はロシア航空宇宙軍でも多数運用中なのです。

 弾道ミサイル連続発射実験についても、もちろん北朝鮮はミサイル能力を近代化するという意図は当然あるのでしょうが、これが逆にイランがロシアへ行っている可能性が非常に高い疑惑のように、北朝鮮はロシアへの弾道ミサイル輸出を念頭に実験を強化しているのではないか、という懸念です。もちろん、いずれも推測に基づく仮説ではあるのですがね。

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