■京都は此処にある
明るいうちは考えたり学ぶよりも巡った方がいいと考えて散策を続け合間に拝観しているところです。
京都検定の勉強をしています、と観光タクシーの運転手をしている方からききまして、あまりそうした検定を考えたことがないものですから、どういったものなのですか、ととうてしまいますと、三級以上は塔頭寺院の問題が複雑だ、という。
京都検定というものも、しかし考えるのは、あれは問題を出す人間は愉しいのかもしれないけれども、何かの指針になるのかなあ、という素朴な疑問です。にたようなものは戦史検定とか自衛隊検定とかがありまして、意地悪な重箱の隅というかあれもなんだかなあ。
自衛隊検定も、内容は考えたこともありませんので、一級の方に航空祭予行に向かうバスの車内で何でも聞いてくださいと言われて、ふと考えた上で、今乗っているバスから見える海岸線に着上陸はあるとして緊要地形は何処、と聞いたら答えがなかった。
包囲と突破の違いをどう考えるとか、機動防御の定義を聞いてみたものの答えもなく、これから向かう基地の航空団の団本部編成の概要とかも、これは範疇外のようでして、すると検定を考えた人間は一級をとる人になにを会得させたいのかがわからない。
知識の羅列を覚え込むことは、確かに、ここそこはいつ頃できまして今は何丁目何番地にござい、と、まあ上辺の説明はできるのですけれども、丸覚えにしましても、検定は終わりがありまして、その検定が定めた天辺よりも上までは踏み込まないものなのですよね。
京都を散策しまして、そしていつ頃誰が大工さんにお願いして造ったのか、寺を造るのは大工さんなのだから宮大工に施工依頼した人が重要だ、施工主も一緒に仕事をする例は寺社仏閣では散見されることなのだけれども、その通り一遍は書いた。しかしその先がある。
おもしろい話はあるんです、そしてだらかこそ様々な研究がありますし、ある運屋の人には常識であってもその連関する分野の方には知られていない事柄もありますし、京都の歴史には日本の様々な価値観や悪弊と習慣の原点となったものも多い。話としても面白い。
京都の神社とかお寺を紹介するぞ、というのは交通費的な面で近場ですし需要もあるのですから、撮影して紹介するのですが、同じことを文章でなんども書いてしまってはなあ、ということで、では宗派の話題、とか開山の僧侶の話題、と踏み込んでゆく。
拝観に際して、どの時間帯が混雑しないのかとか、光の具合や植えられている木々の種類で春夏秋冬どの季節にどこがよいのか、という情報の方がよほど貴重なように思えるのですが、はたして京都検定というものはそこまで踏み込むのだろうか。そうはおもえません。
寺院の話題というならば、ご本尊さんの歴史はその本堂を拝観しますとすぐわかるのですが、例えば映画やドラマ、それも時代劇やサスペンスで、ここで船越さんが、とかここはあの藤田さんが、とか、ここで松平さんが、とか場面の情報の方が貴重だ。
映画やドラマなんて、とおもわれるかもしれませんが、京都は映画発祥の地であるとともに、初期の映画は以外と今では考えられないほどの荒れ果てていた有名寺院を借り切って、けっこう壊したものの、ロケ費用で修繕し中興した寺院さえあります。これこそ話題です。
京都散歩は歴史散歩でもあるのですが、なにしろ歴史は今の視点からのものであり、だからこそ今あるくからの得たい体験や視座もあるのです、すると、こう畏まった歴史情報や歴史教科書の丸覚えを先ず飛び出すことが、今を愉しむ京都散歩の醍醐味なのでしょう。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
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明るいうちは考えたり学ぶよりも巡った方がいいと考えて散策を続け合間に拝観しているところです。
京都検定の勉強をしています、と観光タクシーの運転手をしている方からききまして、あまりそうした検定を考えたことがないものですから、どういったものなのですか、ととうてしまいますと、三級以上は塔頭寺院の問題が複雑だ、という。
京都検定というものも、しかし考えるのは、あれは問題を出す人間は愉しいのかもしれないけれども、何かの指針になるのかなあ、という素朴な疑問です。にたようなものは戦史検定とか自衛隊検定とかがありまして、意地悪な重箱の隅というかあれもなんだかなあ。
自衛隊検定も、内容は考えたこともありませんので、一級の方に航空祭予行に向かうバスの車内で何でも聞いてくださいと言われて、ふと考えた上で、今乗っているバスから見える海岸線に着上陸はあるとして緊要地形は何処、と聞いたら答えがなかった。
包囲と突破の違いをどう考えるとか、機動防御の定義を聞いてみたものの答えもなく、これから向かう基地の航空団の団本部編成の概要とかも、これは範疇外のようでして、すると検定を考えた人間は一級をとる人になにを会得させたいのかがわからない。
知識の羅列を覚え込むことは、確かに、ここそこはいつ頃できまして今は何丁目何番地にござい、と、まあ上辺の説明はできるのですけれども、丸覚えにしましても、検定は終わりがありまして、その検定が定めた天辺よりも上までは踏み込まないものなのですよね。
京都を散策しまして、そしていつ頃誰が大工さんにお願いして造ったのか、寺を造るのは大工さんなのだから宮大工に施工依頼した人が重要だ、施工主も一緒に仕事をする例は寺社仏閣では散見されることなのだけれども、その通り一遍は書いた。しかしその先がある。
おもしろい話はあるんです、そしてだらかこそ様々な研究がありますし、ある運屋の人には常識であってもその連関する分野の方には知られていない事柄もありますし、京都の歴史には日本の様々な価値観や悪弊と習慣の原点となったものも多い。話としても面白い。
京都の神社とかお寺を紹介するぞ、というのは交通費的な面で近場ですし需要もあるのですから、撮影して紹介するのですが、同じことを文章でなんども書いてしまってはなあ、ということで、では宗派の話題、とか開山の僧侶の話題、と踏み込んでゆく。
拝観に際して、どの時間帯が混雑しないのかとか、光の具合や植えられている木々の種類で春夏秋冬どの季節にどこがよいのか、という情報の方がよほど貴重なように思えるのですが、はたして京都検定というものはそこまで踏み込むのだろうか。そうはおもえません。
寺院の話題というならば、ご本尊さんの歴史はその本堂を拝観しますとすぐわかるのですが、例えば映画やドラマ、それも時代劇やサスペンスで、ここで船越さんが、とかここはあの藤田さんが、とか、ここで松平さんが、とか場面の情報の方が貴重だ。
映画やドラマなんて、とおもわれるかもしれませんが、京都は映画発祥の地であるとともに、初期の映画は以外と今では考えられないほどの荒れ果てていた有名寺院を借り切って、けっこう壊したものの、ロケ費用で修繕し中興した寺院さえあります。これこそ話題です。
京都散歩は歴史散歩でもあるのですが、なにしろ歴史は今の視点からのものであり、だからこそ今あるくからの得たい体験や視座もあるのです、すると、こう畏まった歴史情報や歴史教科書の丸覚えを先ず飛び出すことが、今を愉しむ京都散歩の醍醐味なのでしょう。
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