北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

福島第一原発(東北地方太平洋沖地震)に関する事実関係(2011.03.28.2015)

2011-03-28 21:25:32 | 防災・災害派遣

◆記事は全てNHK情報

 日本史上最悪の原子力事故に対し多くの情報が飛び交っていますが一部には信頼性に欠ける情報も流されています、このため流言飛語を防止する観点から本記事は全てNHKHPからの転載です。

◆出典:NHK

2号機建屋外の水 強い放射線
福島第一原子力発電所の2号機のタービンが入っている建物の外にある「トレンチ」と呼ばれる配管などを通すトンネルで、27日午後3時半ごろ、水がたまっているのが見つかり、水の表面から1時間当たり1000ミリシーベルト以上の強い放射線が計測されたことが分かりました。
2号機のタービンがある建物の地下にたまっていた水からは、この日、1時間当たり1000ミリシーベルト以上の強い放射線が計測されていて、東京電力で関連を調べています。
東京電力によりますと、27日午後3時半ごろ、福島第一原発の2号機のタービン建屋の外の地下を通る「トレンチ」と呼ばれるトンネルに水がたまっているのが見つかり、その水の表面から1時間当たり1000ミリシーベルト以上の強い放射線が計測されたということです。
水がたまっていた「トレンチ」は、原発の敷地内で放射線を管理しなければならない「管理区域」の外にある縦4メートル、横3メートルほどのコンクリート製のトンネルで、配管などが通っています。
トンネルの途中には、保守作業のため、地上から深さ15.9メートルの縦穴が設けられており、その14.9メートルの高さまで水がたまっていたということです。
「トレンチ」はタービンがある建物から海側に向けて、76メートルの長さがありますが、直接、海にはつながっていないということです。
東京電力は、「現時点では、水は海には流れ込んでいないとみられる」と話していますが、今後、水がどのようにしてたまったのか調べることにしています。
2号機のタービンがある建物では、この日、地下にたまっていた水から1時間当たり1000ミリシーベルト以上の強い放射線が計測されていて、東京電力で関連を調べています。
また、1号機と3号機のトレンチにも同じように水がたまっているのが見つかり、1号機の水の表面からは、1時間あたり0.4ミリシーベルトの放射線が計測されました。
3号機では、がれきが障害となって測定ができなかったということです。
これについて、東京電力の武藤栄副社長は、28日午後6時半から記者会見し、「トレンチに水が見つかり、強い放射線が計測されたことは、28日の午後になって報告を受けた。情報をできるだけ迅速に共有することは、事態の早急な対処に重要なことだと思っており、しっかりと対策をとりたい。見つかった水の処理はできるだけ速やかに行いたい」と話しました。

3月28日 20:15更新

▲ページトップへ被ばくの作業員3人が退院
今月24日に福島第一原子力発電所の3号機で被ばくして千葉市の放射線医学総合研究所に入院していた作業員3人が、28日、退院しました。
研究所によりますと3人は全員、健康状態に問題はないということです。
今月24日に福島第一原発の3号機のタービンがある建物でケーブルを敷く作業をしていて被ばくした男性作業員3人は、千葉市にある放射線医学総合研究所に入院して専門的な検査を受けてきました。
研究所によりますと、このうち2人は、およそ2時間、くるぶしまで水につかって作業をしていたため、やけどと同じような治療を受ける見通しでしたが、その後の検査の結果、治療の必要のないことが分かったということです。
もう1人の作業員も放射線の影響は認められず、3人は28日昼ごろ退院しました。
全員、健康状態に問題はないということです。
研究所によりますと、局所的に足に強い放射線を受けた2人の被ばくは、2000ミリシーベルトから3000ミリシーベルト程度で、当初の見込みより低かったということです。
また、足の皮膚が腫れるなどの症状もみられず、体内に入り込んだ放射性物質も微量で、健康への影響はないということです。
3人は経過を診るため、数日後に研究所で診察を受ける予定です。
放射線医学総合研究所の中山文明医師は、「今後、症状が出たとしても治療の必要はなく、自然に治ってしまうだろう」と話しています。

3月28日 20:15更新

▲ページトップへ高濃度の水 格納容器からか
深刻な事態が続いている福島第一原子力発電所の2号機のタービンがある建物から高濃度の放射性物質を含む水が検出されたことについて、国の原子力安全委員会は、「1号機や3号機に比べて数十倍の濃度であり、一時、溶けた核燃料から放射性物質が漏れて格納容器の水に含まれ、何らかの経路で直接、流出してきたと推定される」という見解を示しました。
福島第一原発では、1号機と3号機のタービン建屋にたまった水から高い濃度の放射性物質が検出されたのに続いて、2号機でも、27日、運転中の原子炉の水のおよそ10万倍に当たる放射性物質が検出されました。
これについて、原子力安全委員会は、28日、「1号機や3号機に比べて数十倍の濃度であり、一時、溶けた核燃料から放射性物質が漏れて格納容器の水に含まれ、何らかの経路で直接、流出してきたと推定される」という見解をまとめました。
このなかで、放射線量が非常に高いのは建物の中だけで、2号機の原子炉への注水は屋外から実施しているため、今後も継続して行うことができるとしています。
また、格納容器の水の漏えいが今後も継続されるとしても、原子炉に水を注入するという現在の冷却方法は継続することが可能だとしています。
ただ、2号機のタービン建屋の放射線量が高いことから、たまっている水の処理を速やかに行うとともに、作業員の放射線管理に十分な配慮が必要だとしています。
そのうえで、最大の懸念は、このたまった水が地下や海中に漏れることだとして、その防止に万全を期すとともに、安全を確認するため地下水や海水のサンプリング調査を強化するよう求めました。
これについて、枝野官房長官は、28日午前の記者会見で、「放射線量が高いのは建屋内だけでとどまり、屋外では異常ない。溶けた燃料と接触した水が直接出ているのは大変残念だが、これによる健康被害の拡大を防ぎ、全体を収束させるための努力をさらに進めていく」と述べました。

3月28日 13:25更新

▲ページトップへ高濃度の水 溶融燃料と接触か
枝野官房長官は、記者会見で、福島第一原子力発電所の2号機の水たまりで、高い濃度の放射性物質が検出された原因について、原子力安全委員会が、一時的に溶融した核燃料と格納容器の中の水が接触し、何らかの経路から流れ出たものと分析していることを明らかにしました。
この中で、枝野官房長官は2号機の水たまりで、高い濃度の放射性物質が検出された原因について、「2号機のタービン建屋の地下にたまっていた水の放射線濃度が大変高いことを踏まえると、2号機については、一時的に溶融した燃料と接触した格納容器内の水が、何らかの経路で流出したものと推定されるという分析を受けている」と述べ、原子力安全委員会が一時的に溶融した核燃料と格納容器の中の水が接触し、何らかの経路から流れ出たものと分析していることを明らかにしました。
そのうえで枝野長官は、今後の対応について、「この水が地下に漏えいしないよう万全を期したい。そして、漏えいしていない確認のためのサンプリングの実施、あるいは海水についても、ミスがないか、サンプリングや安全確認の強化をすることを、今、原子力安全委員会で原案を取りまとめている。そうした意味で、溶融した燃料と接触した水が出ているのは大変残念だが、努力をさらに続けたい」と述べ、汚染が拡大しないよう最大限の努力を尽くす考えを示しました。
一方、枝野長官は、1号機と3号機の水たまりで、高い濃度の放射性物質が検出された原因については、「格納容器から蒸気として出たものが凝縮したものか、放水により希釈されたものと推定すると報告を受けている」と述べました。

3月28日 13:25更新

▲ページトップへ“避難指示圏立ち入り控えて”
枝野官房長官は、記者会見で、福島第一原子力発電所の事故で避難指示が出ている範囲に、住民が一時的に帰宅しているケースが見受けられるとして、現時点では大きなリスクがあり、立ち入りを控えるよう強く求めました。
この中で、枝野官房長官は「福島第一原発の20キロ圏内から避難をしている住民の皆さんには、大変なご不便とご迷惑をかけている。政府としても、一時的に自宅に帰りたいという要望に応えるための検討を始めたが、それを待たずに、避難指示が出ている地域に立ち入っている人がいるという報告を受けている」と述べました。
そのうえで、枝野長官は「一定期間であれば、その地域に入ることが部分的に可能ではないかということも考えられるが、そうしたことは今は確認できていないので、リスクがある。安全のため、現時点での立ち入りは慎んでほしい」と述べ、避難指示が出ている範囲に立ち入ることは、現時点では大きなリスクがあるとして、立ち入りを控えるよう強く求めました。
また、枝野長官は、今後の一時帰宅について「大気中の放射線量は安定しているということなので、時間を区切ることや風向きを考慮することなどを含めて詳細な分析をしており、それによっては可能性がある」と述べました。

3月28日 13:25更新

▲ページトップへ北側の海で高濃度放射性物質
深刻な状態が続く福島第一原子力発電所の南側の海水からは、26日まで2日続けて国の基準の1000倍を超える高い濃度の放射性のヨウ素131が検出されていましたが、27日は発電所北側の別の地点で、基準の1150倍という高い濃度で検出されたことが分かりました。
経済産業省の原子力安全・保安院は「海流に乗って放射性物質が流されているのではないか」と話しています。   
東京電力が、福島第一原発の5号機と6号機の水を流す「放水口」の北側、30メートルの地点で、27日午後2時5分に採取された海水を調べたところ、ヨウ素131が1cc当たり46ベクレルと、法律で定められた基準値の1150倍という高い濃度で検出されました。
前日の26日とその前々日には、1号機から4号機の水を流す「放水口」の南、330メートルの地点で、ヨウ素131の濃度は2日続けて1000倍を超えていましたが、この地点の濃度は、27日は、引き続き高いものの250倍まで下がりました。
経済産業省の原子力安全・保安院は、「原子炉から何らかの形で流れ出した放射性物質が、発電所周辺の海流に乗って、南から北へと流されたのではないか」と話しています。
一方、福島第一原発では、高濃度の放射性物質が混じった水を取り除きながら本格的な冷却機能を復旧させる作業が続いています。
外部からの電源を発電所内の機器や装置につなぐ作業も進められていて、28日にも最後に残された4号機の中央制御室の照明が点灯する見通しです。
また、冷却に海水を利用することで塩がたまって水の流れが悪くなるのを防ぐため、各号機の原子炉に注ぐ水が、26日までに海水から真水に切り替えられましたが、東京電力は、2号機から4号機の使用済み燃料プールについても、29日にも真水の注入を始める予定です。

3月28日 13:25更新

▲ページトップへ
防衛省 原発の最新映像を公開
防衛省は、陸上自衛隊のヘリコプターが上空から福島第一原子力発電所を撮影した最新の映像を、先週に続いて27日も公開しました。
映像には、大きく損傷した3号機や4号機などの様子が、先週公開されたものよりも鮮明に映し出されています。
公開されたのは、陸上自衛隊のヘリコプターが、27日午前10時前から20分間にわたって撮影した福島第一原子力発電所の映像を4分余りに編集したもので、1号機から4号機の様子が映し出されています。
このうち、1号機は、水素爆発によって建屋の天井が崩れ落ちていることが確認できます。
2号機は、屋上に複数の穴が開き、そこから水蒸気とみられる白い煙が上がっているほか、壁に亀裂のようなものが入っていることが分かります。
3号機は、建屋の上部が鉄骨を残すだけになっており、中から水蒸気が上がっています。
4号機は、建屋の壁が崩落しているため、クレーンとみられる緑色の機器や、ボールのような形をした黄色い構造物がむき出しになっています。
さらに、建物のところどころから水蒸気が激しく吹き出していることも確認できます。
自衛隊は、今回の事故が起きてから航空機で原発の状況を継続的に撮影しており、映像を公開したのは今回が2回目です。
自衛隊は、引き続き、ヘリコプターによる上空からの撮影を行い、原発の状況を確認することにしています。
映像について、東京大学の関村直人教授は「水素爆発によって3号機の原子炉建屋が特に激しく壊れていて、天井部分にあるはずの燃料を移動させるクレーンが、燃料プールの上に落下しているように見える。プールの水位や燃料そのものは見えないが、落下したクレーンによって燃料棒が破損している可能性もあり、その場合、中に閉じ込められていた放射性物質が外に出てしまうおそれもある」と指摘しました。
また、4号機については、「黄色い原子炉格納容器のふたや、その近くに圧力容器のふたが確認されるが、いずれも定期検査のために原子炉から取り外していたもので、爆風で飛ばされた形跡は見られない。また、放水のために使っているポンプ車の赤いアームが燃料プールの真上に伸びているのが確認され、水蒸気が上がっていることから、冷却に一定の効果が出ているとみられる」と話しました。
このほか、「原子炉が入った建物から少し離れた別の建物の壁までが爆風で崩れ落ちていることから、水素爆発の大きさを物語っている」と話しています。

3月28日 5:40更新

▲ページトップへ高濃度の水たまり 復旧に障害
深刻な事態が続いている福島第一原子力発電所では、タービンがある建物から検出された高い濃度の放射性物質を含む水たまりを排水するための作業が難航していて、冷却機能の回復に向けた作業はさらに遅れるおそれが出ています。
福島第一原発では、1号機と3号機のタービンがある建物の水たまりから、通常の原子炉の水のおよそ1万倍と、高い濃度の放射性物質が検出されたのに続いて、2号機でも、27日、通常の原子炉の水のおよそ10万倍に当たる放射性物質が検出されました。
また、2号機の水たまりの表面の放射線量については、1時間当たり1000ミリシーベルト以上という高い値でした。
2号機の放射性物質について、東京電力は、当初、通常の原子炉の水のおよそ1000万倍と発表しましたが、分析を誤っていたとして、その後、10万倍に訂正し、経済産業省の原子力安全・保安院が、測定の手順や態勢の見直しを改善するよう指示しました。
1号機から3号機の復旧作業を進めるにあたって、高濃度の放射性物質を含む水たまりの処理が当面の大きな課題になっています。
このうち、1号機のタービン建屋では、たまった水を復水器という蒸気を水に戻す装置に移す作業を行っていますが、27日から、くみ上げる量を増やすため、1台だったポンプを3台にして対応しています。
一方、2号機と3号機は、水たまりを復水器に入れる計画でしたが、すでに満水に近い状態になっていることが分かり、復水器に入っている水をタービン建屋の隣にある復水貯蔵タンクに移したうえで、高濃度の放射性物質を含む水を復水器に入れることを検討しています。
このため、水たまりの処理に時間がかかり、冷却機能の回復に向けた作業はさらに遅れるおそれが出ています。
一方、使用済み燃料を保管するプールについて、東京電力は、28日未明の記者会見で、「2号機と4号機では満水になっているとみられる」と述べ、燃料プールの水温も、2号機は27日午後5時50分の時点で56度だったということで、通常よりもやや高い程度に落ち着いていることを明らかにしました。

tp://www3.nhk.or.jp/news/genpatsu-fukushima/
3月28日 4:20更新

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福島原子力発電所事案に関連する総務省消防庁の対応(2010.03.28.1500)

2011-03-28 19:57:47 | 防災・災害派遣

◆消防庁発表

1
福島原子力発電所に関連する消防の対応について(第30 報)
平成23年3月28日(月)15時00分
消防庁災害対策本部
1 消防機関の活動
(1) 緊急消防援助隊の規模(実派遣総数)
東京消防庁 58隊 306人
大阪市消防局 17隊 53人
横浜市消防局 9隊 67人
川崎市消防局 12隊 36人
名古屋市消防局 6隊 34人
京都市消防局 11隊 40人
神戸市消防局 未定
※これら7消防本部の活動の調整については、東京消防庁が担当。
新潟市消防局 1隊 4人
浜松市消防局 1隊 5人
(2)緊急消防援助隊及び地元消防本部等の活動状況
① 発電所対応
・原子力保安院からの要望を受けて、福島県原子力災害対策センターにいわき市消防本
部及び双葉地方広域市町村圏組合消防本部が参画(12 日)
・原子力安全・保安院から施設を冷却するための装備を持った部隊を派遣してほしいと
の要請があり、消防庁長官から、東京消防庁のハイパーレスキュー隊及び仙台市消防
局の特殊装備部隊緊急消防援助隊(海水放水能力毎分約5,000? 3 台)としての派遣を
要請→出動途上において原子力安全・保安院の要請取り消しにより、活動中止、引き
返す(12 日)
・「官房長官指示」により、消防庁から下記の消防本部に協力要請し、合計4台の消防
ポンプ自動車を東京電力に貸与。
○郡山地方広域消防組合消防本部(2台)13日20時45分到着
○いわき市消防本部(1台) 14日 0時45分到着
○須賀川地方広域消防本部(1台) 14日 0時45分到着
・「官房長官指示」により、消防庁から下記の消防本部に協力要請し、合計8台(総計
12台)の消防ポンプ自動車を東京電力に貸与。
○米沢市消防本部(1台) 14日21時45分到着
○会津若松地方広域市町村圏整備組合消防本部(1台) 14日19時10分到着
○宇都宮市消防本部(2台) 14日21時50分到着
○さいたま市消防局(2台) 15日 1時15分到着
○新潟市消防局(2台) 14日23時45分到着
・福島第一原子力発電所から4号機において火災が発生した旨の通報があり、双葉地方
広域市町村圏組合消防本部から6隊21人が消火のため順次出動→自然鎮火した模様
(16 日)
・総理大臣から東京都知事に対し、福島第一原子力発電所への特殊車両等の派遣の要請
があり、都知事がそれを受諾(17 日夜)。それを受けて消防庁長官から、東京消防庁
のハイパーレスキュー隊等の緊急消防援助隊としての派遣を要請(18 日0 時50 分)。
→東京消防庁から特殊災害対策車等30隊139人が出場(18 日3 時20 分)→福島第
一原子力発電所に到着(18 日17 時33 分)
2
・消防庁からも福島第一原子力発電所対応のため、職員1人を派遣(18 日3 時10 分)
・総務大臣から大阪市長に対し、福島第一原子力発電所への特殊車両等の派遣の要請が
あり、大阪市長がそれを受諾(18 日20 時10 分)。それを受けて消防庁長官から、大
阪市消防局の特殊車両部隊の緊急消防援助隊としての派遣を要請(18 日20 時10 分)。
→大阪市消防局から遠距離対応送水システム及び消防車等17 台53 人が出場(19 日17
時24 分)。→いわき市立総合体育館に全隊集結(20 日10 時50 分時点)
・東京消防庁ハイパーレスキュー隊が福島第一原子力発電所3号機に対し放水実施(19
日0 時30 分頃から約20 分間、放水実績約60t)
・福島第一原子力発電所に対応中の部隊の交代要員として東京消防庁の14隊102人
が常磐自動車道(下り)守谷サービスエリア駐車場に集結(19 日8 時20 分時点)
・東京消防庁ハイパーレスキュー隊が福島第一原子力発電所3号機に対し2回目の放水
実施(19 日14 時05 分から20 日3 時40 分:当初予定7 時間のところ実績14 時間、放
水実績約2,430t)
・総務大臣から横浜市長に対し、福島第一原子力発電所への特殊車両等の派遣の要請が
あり、横浜市長がそれを受諾。それを受けて消防庁長官から、横浜市消防局の特殊車
両部隊の緊急消防援助隊としての派遣を要請(19 日15 時30 分)。
・総務大臣から川崎市長に対し、福島第一原子力発電所への特殊車両等の派遣の要請が
あり、川崎市長がそれを受諾。それを受けて消防庁長官から、川崎市消防局の特殊車
両部隊の緊急消防援助隊としての派遣を要請(19 日16 時30 分)。
・東京消防庁や消防庁が福島第一原子力発電所で活動する消防職員の健康チェックを行
うため、救急専門医を交替で派遣中(19 日~)。消防庁派遣の専門医には、消防庁職
員が同行(21 日~)。消防庁が、消防職員の暴露放射線線量の推計を行うとともに専
門的見地からのアドバイス等を行うため、診療放射線技師を派遣(23 日~)。
・福島第一原子力発電所での対応に伴う除染活動を支援するため、消防庁長官から、新
潟市消防局及び浜松市消防局の大型除染システム部隊の緊急消防援助隊としての派遣
を要請(20 日16 時00 分)。
・東京消防庁ハイパーレスキュー隊が福島第一原子力発電所3号機に対し3 回目の放水
実施(20 日21 時30 分から21 日3 時58 分まで約6 時間半、放水実績約1,137t)
・緊急消防援助隊(東京消防庁及び大阪市消防局)が3号機への放水活動のため、発電
所まで出動したが、2、3号機の発煙により活動中止。(21 日。以降の福島第一原発
での緊急消防援助隊の活動(除染を除く)の調整については東京消防庁が担当)
・浜松市消防局(1 隊5 人、21 日20 時00 分)、新潟市消防局(1 隊4 人、22 日4 時00
分)、横浜市消防局(9 隊67 人、22 日8 時00 分)がそれぞれ出発。
→浜松市消防局(22 日6 時55 分)、新潟市消防局(22 日8 時38 分)がそれぞれJビ
レッジ到着。横浜市消防局(22 日12 時40 分)がJビレッジに到着。
・総務大臣から名古屋市長に対し、福島第一原子力発電所への特殊車両等の派遣の要請
があり、名古屋市長がそれを受諾。それを受けて消防庁長官から、名古屋市消防局の
特殊車両部隊の緊急消防援助隊としての派遣を要請(22 日13 時40 分)。
・総務大臣から京都市長に対し、福島第一原子力発電所への特殊車両等の派遣の要請が
あり、京都市長がそれを受諾。それを受けて消防庁長官から、京都市消防局の特殊車
両部隊の緊急消防援助隊としての派遣を要請(22 日13 時50 分)。
・総務大臣から神戸市長に対し、福島第一原子力発電所への特殊車両等の派遣の要請が
あり、神戸市長がそれを受諾。それを受けて消防庁長官から、神戸市消防局の特殊車
3
両部隊の緊急消防援助隊としての派遣を要請(22 日14 時00 分)。現在準備中。
・緊急消防援助隊(東京消防庁及び大阪市消防局)が福島第一原子力発電所3号機に対
し4 回目の放水実施(22 日15 時10 分から22 日16 時00 分:放水実績約150t)。
・浜松市消防局及び新潟市消防局が、大型除染システムの東京電力による設営作業を支
援中(22 日11 時00 分)。→東京電力による除染設備、除染体制が整ったため業務を
終了(23 日17 時10 分時点)。
・東京消防庁から第三陣7隊32人が、いわき市立総合体育館に到着(22 日13 時10 分
時点)
・内閣官房の依頼により、消防庁から東京消防庁に協力要請し、消防ポンプ自動車1台
を東京電力に貸与(22 日20 時27 分)。
・緊急消防援助隊(横浜市消防局(東京消防庁が支援))が福島第一原子力発電所3号
機に対する5回目の放水のためJビレッジを出発(23 日15 時15 分)。→福島第一原
子力発電所3号機から黒煙を確認したため作業中止(23 日16 時35 分時点)
・川崎市消防局(12 隊36 人)が24日8時出発。→いわき市立総合体育館に到着(24
日13 時40 分)
・緊急消防援助隊(川崎市消防局(東京消防庁が支援))が福島第一原子力発電所3号
機に対し5回目の放水実施(25 日13 時28 分から16 時00 分:放水実績約450t)(累
計約4,227t)
・名古屋市消防局(6 隊34 人)が25日22時27分出発。→いわき市立総合体育館に
到着(26 日12 時30 分)
・東京消防庁から第四陣6隊29名(25 日16 時10 分)及び第五陣1隊4名(26 日20
時05 分)が、いわき市立総合体育館に到着。
・京都市消防局(11 隊40 人)が27日9時40分出発。→いわき市立総合体育館に到着
(28 日13 時30 分)
② 搬送対応
・福島第一原子力発電所(1号機)において爆発が発生、負傷者4人
・福島第二原子力発電所3km圏内の住民を消防により要援護者等の搬送支援を実施
(12 日)
・福島第一原子力発電所から10km 圏内の病院の入院患者(自力避難困難者21人)と
病院関係者の避難を自衛隊とともに実施。(12 日)
・14日11時1分頃、福島第一原子力発電所(3号機)において白煙が発生
双葉地方広域市町村圏組合消防本部の救急隊2隊、救助隊1隊が出動し、負傷者6人
を搬送(14 日14 時50 分時点)
・福島県災害対策本部から屋内退避区域(20~30㎞)にある病院からの一部患者の
搬送について緊急消防援助隊に支援要請。→緊急消防援助隊を福島県に派遣する消防
本部のうち、静岡市消防局及び岐阜市消防本部に消防庁長官から屋内退避区域内での
活動について協力要請(17 日)
・福島第一原子力発電所から20~30㎞圏内の渡辺病院等27名を県内応援隊及び自
衛隊により除染ポイントまで移送し、その患者のうち滋賀県隊5隊が5人、静岡県隊
5隊が5人をそれぞれ他の病院まで搬送(17 日)
4
・福島第一原子力発電所から30㎞圏外の鹿島厚生病院の患者29名について、滋賀県
隊8隊が8人、静岡県隊10隊が10人、岐阜県隊6隊が6人及び群馬県隊5隊が5
人を他の病院まで搬送(18 日)
・福島第一原子力発電所から30㎞圏外の厚寿苑(老人保健施設)の入居者3名につい
て、静岡県隊1隊が1 人及び群馬県隊2隊が2人を他の施設まで搬送(18 日)
・福島第一原子力発電所から20~30㎞圏内の南相馬市立総合病院の歩行不可患者2
3名については、自衛隊が除染ポイントまで移送し、その患者の一部について岐阜県
隊6隊が6人、群馬県隊5隊が5人、滋賀県隊8隊が8人及び静岡県隊4隊が4人を
他の施設及び病院まで搬送(19 日)
・福島第一原子力発電所から20~30㎞圏内の小野田病院の歩行不可患者の77名の
うち18名を自衛隊が除染ポイントまで移送し、そのうち静岡県隊3隊が2回で6人
を他の施設まで搬送(19 日)
・福島第一原子力発電所から20~30㎞圏内の南相馬市立総合病院の歩行不可患者2
2名を自衛隊が除染ポイントまで移送し、その患者のうち静岡県隊10隊が10人、
群馬県隊3隊が3人、岐阜県隊6隊が6人及び滋賀県隊1隊が1人を新潟県消防学校
まで搬送。消防学校からは新潟県内隊が受入先に搬送(20 日)
・福島第一原子力発電所から20~30㎞圏内の大町病院の歩行不可患者13名を地元
消防等が除染ポイントまで移送。さらに海上保安庁のヘリで福島医大グランドまで搬
送し、神奈川県隊3隊が3人を福島県立医科大学病院まで搬送(20 日)→福島県立医科
大学病院から神奈川県隊7隊が7人及び県内応援隊6隊が6人を受入先へ搬送(21 日)
・大町病院の歩行不可患者50人を自衛隊及び相馬地方広域市町村圏組合消防本部が除
染ポイントまで搬送。その患者のうち静岡県隊6隊が6人、岐阜県隊6隊が6人、滋
賀県隊9隊が9人、神奈川県隊8隊が8人を受入先へ搬送(21 日)
・福島第一原子力発電所から20~30㎞圏内の長寿荘(特別養護老人ホーム)の入居
者4人を相馬地方広域市町村圏組合消防本部が除染ポイントまで搬送。さらに群馬県
隊4隊が4人を受入先へ搬送(22 日)
・福島第一原子力発電所から20~30㎞圏内の長生院(介護老人保健施設)の入居者
12人を相馬地方広域市町村圏組合消防本部が除染ポイントまで搬送。静岡県隊4隊
が4人を他の病院へ搬送。他8人の入居者は静岡県隊1隊が1人、岐阜県隊2隊が2
人、滋賀県隊5隊が5人を福島南消防署信夫分署まで搬送(22 日)
・福島県いわき市の松村病院の患者1人を緊急消防援助隊(京都市ヘリ)により東京都
内の病院へ搬送(23 日)
・3号機で放射線の暴露を受けた作業員3人のうち2人を、消防庁が派遣している山口
芳裕医師(杏林大学救急医学教授)及び森村尚登医師(横浜市立大学救急医学教授)
がJビレッジにて診察、除染指示。双葉広域市町村圏組合消防本部は、除染を行い、
福島県立医科大学へ搬送(24 日)(その後3号機で放射線の暴露を受けた作業員3人
をワゴンタクシーにて独立行政法人放射線医学総合研究所(千葉県)へ搬送(同研究
所医師同乗)(25 日))
・福島県いわき市の長春館病院の患者48人を県内応援隊(8隊)及び緊急消防援助隊
(千葉県隊3隊、岐阜県隊2隊、神奈川県隊4隊、滋賀県隊2隊及び静岡県隊2隊)
により松村総合病院へ搬送(24 日)
・福島県福島市の福島医大の患者1人を緊急消防援助隊(千葉市ヘリ)により東京都内
の病院へ搬送(24 日)
5
・福島県いわき市の福島労災病院の患者1人を緊急消防援助隊(京都市ヘリ)により福
島県内の病院へ搬送(24 日)
・福島県いわき市の長春館病院の患者57人を緊急消防援助隊(千葉県隊6隊、岐阜県
隊3隊、神奈川県隊8隊、滋賀県隊6隊、静岡県隊6隊及び群馬県隊3隊)により松
村総合病院へ搬送(25 日)
・福島県福島市の福島医大の患者14人を県内応援隊(4隊)及び緊急消防援助隊(神
奈川県隊3隊、滋賀県隊1隊、岐阜県隊1隊、静岡県隊3隊、群馬県隊1隊及び千葉
県隊1隊)により会津中央病院(9人)及び竹田総合病院(5人)へ搬送(25 日)
・福島県内屋内退避区域(福島第一原子力発電所から20~30km)からの自主避難支
援のため、7県隊からなる75隊の救急搬送体制を、10都県からなる約100隊の
体制へと強化(26 日)
・福島県内の救急搬送体制(緊急消防援助隊 救急部隊 計106 隊)(26 日15 時時点)
群馬県8隊、栃木県6隊、埼玉県15隊、東京都10隊、千葉県10隊、
神奈川県19隊、岐阜県6隊、静岡県14隊、滋賀県9隊、茨城県9隊
・福島県福島市の福島県立医科大学病院の患者15人を県内応援隊(4隊)及び緊急消
防援助隊(神奈川県隊3隊、滋賀県隊1隊、岐阜県隊1隊、静岡県隊4隊、群馬県隊
1隊及び千葉県隊1隊)により会津中央病院へ搬送(26 日)
・福島県いわき市の総合磐城共立病院の患者1人を緊急消防援助隊のヘリコプター(福
井県のヘリコプター)により筑波メディカルセンター病院へ搬送(26 日)
2 消防庁の対応
福島県関係の対応状況は以下のとおりである。
11日 16時30分 消防庁職員2人(出張中)を福島県に派遣
→21時15分福島県庁到着
12日 9時00分 政府調査団の一員として消防庁職員1人を福島県に派遣
14日 1時00分 「東京電力の需給逼迫による計画停電の実施について」を東京電
力管内の9都県及び管内消防本部に対して連絡
15日 14時00分 「東北電力の需給逼迫による計画停電の実施について」を東北電
力管内の4県に対して連絡
17日 7時00分 福島第一原子力発電所対応に係る連絡調整班を設置
18日~ 福島第一原子力発電所対応のため消防庁職員1人を福島県へ派遣
27日 消防庁長官がJビレッジ及びいわき市立総合体育館にて緊急消防
援助隊等の状況を現地確認
6
<参考>
1 福島第一原子力発電所の状況(3 月28 日 7:30 現在)
1 号機 2号機 3号機
主要事象等
11 日15:42 10 条通報(電源喪失)
11 日16:36 15 条事象発生(冷却装置
注水不能)
12 日00:49 15 条事象発生(格納容器
圧力異常上昇)
12 日14:30 ベント開始
12 日15:36 水素爆発
12 日20:20 原子炉への海水注入
21 日20:00 受電完了、機器確認中
22 日11:20 圧力容器温度上昇
(24 日11:00 現在 182.8℃)
24 日10:50 頃 白いもや状の湯気発生
24 日11:30 頃 中央制御室の照明が点

25 日15:37 原子炉への淡水での注水
を開始
11 日15:42 10 条通報(電源喪失)
11 日16:36 15 条事象発生(冷却装
置注水不能)
14 日13:25 15 条事象発生(冷却機
能喪失)
14 日16:34 原子炉への海水注入
14 日22:50 15 条事象発生(格納容
器圧力異常上昇)
15 日00:00 ベント開始
15 日06:10 異音発生・サプレッッ
ションプール損傷
15 日08:25 白煙発生
17 日~ 電源復旧作業中
20 日15:08 使用済み燃料プールへ
の注水(約40t)を実
施(~17:20)
21 日18:22 白いもや状の煙噴出
21 日20:00 受電完了、機器確認中
22 日16:07 使用済み燃料プールへ
の注水(約40t)を実
施(~17:01)
25 日09:00 原子炉建屋内の水が大
物搬入口から一般排
水口に流れた跡あり
(詳細確認中)
26 日10:10 原子炉への淡水での注
水を開始
26 日16:46 中央制御室の照明が点

11 日15:42 10 条通報(電源喪失)
13 日05:10 15 条事象発生(冷却機能喪
失)
13 日08:41 ベント開始
13 日13:12 原子炉への海水注入
14 日07:44 15 条事象発生(格納容器圧
力異常上昇)
14 日11:01 水素爆発
15 日10:22 400mSv/h の線量
16 日08:34 及び10:00 白煙発生
17 日09:48 陸自ヘリによる散水(4回)
17 日19:05 警察による放水(1 回)
17 日19:35 自衛隊による放水(5 回)
18 日14:00 自衛隊による放水(7 回)
18 日14:42 東京電力(米軍高圧放水車)
による放水(1 回)
19 日00:30 緊急消防援助隊による連続
放水
19 日14:05 緊急消防援助隊による連続
放水(2 回目)(~20 日03:
40 まで)
19 日~ 電源復旧作業
20 日21:30 緊急消防援助隊による連続
放水(3 回目)(~21 日03:
58 まで)
21 日15:55 やや灰色がかった煙噴出
21 日20:00 煙発生等の影響により、受
電完了確認作業中断
22 日10:35 機器の確認中
22 日15:10 緊急消防援助隊による連続
放水(4 回目)(~22 日16:
00 まで)
22 日22:46 中央操作室の照明が点灯
23 日16:20 やや灰色がかった煙が噴出
(止んでいることを23:30 頃に確認(24
日4:50 頃にも確認)
25 日13:28 緊急消防援助隊による連続
放水(5 回目)(~16:00 まで)
25 日18:02 原子炉への淡水での注水を
開始
7
4号機 5号機 6号機
主要事象等
14 日04:08 使用済燃料貯蔵プール水
温度が84℃に上昇
15 日09:38 3 階部分で火災発生(鎮火
の模様)
16 日05:45 火災発生(自然鎮火の模
様)
20 日以降 自衛隊、東京電力等による
放水実施
21 日20:00 煙発生等の影響により、受
電完了確認作業中断
22 日10:35 受電完了、機器確認中
使用済燃料貯蔵プール水温度が上
昇傾向
17 日~ 電源復旧作業中
18 日 屋上孔開け作業終了(水素
対策)
19 日05 時頃 残留熱除去系ポンプ
(C)を起動し、使用済
み燃料プールの冷却
を開始
20 日14:30 冷温停止
22 日19:41 すべて外部電源に切替
完了
23 日17:24 残留熱除去系海水ポン
プが自動停止
24 日16:35 原子炉の冷却を再開
使用済燃料貯蔵プール水温度が上昇傾向
17 日~ 電源復旧作業中
18 日屋上孔開け作業を終了
19 日22:14 RHR ポンプを起動し、使用
済燃料プールの冷却開始
20 日19:27 冷温停止
22 日19:41 すべて外部電源に切替完了
2 避難指示等
11 日21:23 総理指示:福島第一発電所の半径3 ㎞圏内の避難、3 ㎞~10 ㎞圏内の屋内退避
12 日05:44 総理指示:福島第一発電所の半径10 ㎞圏内の避難
12 日07:45 総理指示:福島第二発電所の半径3 ㎞圏内の避難、3 ㎞~10 ㎞圏内の屋内退避
12 日17:39 総理指示:福島第二発電所の半径10 ㎞圏内の避難
12 日18:25 総理指示:福島第一発電所の半径20 ㎞圏内の避難
15 日11:06 総理指示:福島第一発電所の半径20~30 ㎞圏内の屋内退避
25 日11:46 官房長官会見:屋内退避区域内住民の自主避難の積極的な促進

tp://www.fdma.go.jp/bn/data/%E7%A6%8F%E5%B3%B6%E5%8E%9F%E5%AD%90%E5%8A%9B%E7%99%BA%E9%9B%BB%E6%89%80%E3%81%AB%E9%96%A2%E9%80%A3%E3%81%99%E3%82%8B%E6%B6%88%E9%98%B2%E3%81%AE%E5%AF%BE%E5%BF%9C%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6%EF%BC%88%E7%AC%AC30%E5%A0%B1%EF%BC%89.pdf

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平成23 年(2011 年)東北地方太平洋沖地震 消防庁災害対策本部201103281100

2011-03-28 19:44:37 | 防災・災害派遣

◆東北地方太平洋沖地震

 消防庁発表のPDF文書をそのまま添付します。本日1830時に作成されたものですがPDF文書をそのまま添付したため、若干見辛い点がありますが予めご了承ください。

出典:tp://www.fdma.go.jp/bn/data/%E5%B9%B3%E6%88%9023%E5%B9%B4%EF%BC%882011%E5%B9%B4%EF%BC%89%E6%9D%B1%E5%8C%97%E5%9C%B0%E6%96%B9%E5%A4%AA%E5%B9%B3%E6%B4%8B%E6%B2%96%E5%9C%B0%E9%9C%87%EF%BC%88%E7%AC%AC85%E5%A0%B1%EF%BC%89.pdf

◆消防庁発表

1
平成23 年(2011 年)東北地方太平洋沖地震(第85 報)
平成23年3月28日(月)11時00分
消防庁災害対策本部
1 地震の概要
(1) 地震の概要(気象庁調べ:暫定値)
① 発 生 日 時 平成23年3月11日 14時46分頃
② 震 央 地 名 三陸沖(北緯38.1度、東経142.9度)
③ 震源の深さ 24㎞
④ 規 模 マグニチュード9.0
⑤ 各地の震度(最大震度6弱以上)
震度7 宮城県:栗原市
震度6強 宮城県:涌谷町、登米市、大崎市、名取市、蔵王町、山元町、仙台市、
塩竈市、東松島市、大衡村
福島県:白河市、須賀川市、二本松市、鏡石町、楢葉町、富岡町、大熊
町、双葉町、浪江町、新地町
茨城県:日立市、笠間市、筑西市、鉾田市
栃木県:大田原市、宇都宮市、真岡市、高根沢町
震度6弱 宮城県:気仙沼市、南三陸町、白石市、角田市、岩沼市、大河原町、川
崎町、亘理町、石巻市、松島町、利府町、大和町、富谷町
福島県:郡山市、桑折町、国見町、川俣町、西郷村、中島村、矢吹町、
棚倉町、玉川村、浅川町、小野町、田村市、福島伊達市、いわ
き市、相馬市、広野町、川内村、飯舘村、南相馬市、猪苗代町
茨城県:水戸市、常陸太田市、高萩市、北茨城市、ひたちなか市、茨城
町、東海村、常陸大宮市、城里町、小美玉市、土浦市、石岡市、
取手市、つくば市、鹿嶋市、潮来市、坂東市、稲敷市、かすみ
がうら市、行方市、桜川市、つくばみらい市
栃木県:那須町、那須塩原市、芳賀町、那須烏山市、那珂川町
岩手県:大船渡市、釜石市、滝沢村、矢巾町、花巻市、一関市、奥州市
群馬県:桐生市
埼玉県:宮代町
千葉県:成田市、印西市
⑥ 津 波
11日14時49分 大津波警報・津波警報発表(気象庁)
(大津波警報が発表された津波予報区)
岩手県、宮城県、福島県(以上14:49 発表)、青森県太平洋沿岸、
茨城県、千葉県九十九里・外房(以上15:14 追加)、伊豆諸島、北
海道太平洋沿岸東部、北海道太平洋沿岸西部(以上15:30 追加)、
青森県日本海沿岸、千葉県内房、小笠原諸島、相模湾・三浦半島、
静岡県、和歌山県、徳島県(以上16:08 追加)、高知県(以上22:
53 追加)→以後段階的に津波警報・津波注意報に移行
→13日17時58分現在、全ての津波注意報が解除された。
主な検潮所で観測した津波の観測値(3月23日14時00分現在)
・えりも町庶野 最大波 11日 15時44分 3.5m
・宮古 最大波 11日 15時26分 8.5m以上
・大船渡 最大波 11日 15時18分 8.0m以上
・釜石 最大波 11日 15時21分 4.1m以上
・石巻市鮎川 最大波 11日 15時20分 3.3m以上
・相馬 最大波 11日 15時50分 7.3m以上
・大洗 最大波 11日 16時52分 4.2m
(2) 地震の概要(気象庁調べ:暫定値)
① 発 生 日 時 平成23年3月11日 15時15分頃
② 震 央 地 名 茨城県沖(北緯36.1度、東経141.3度)
③ 震源の深さ 43㎞
2
④ 規 模 マグニチュード7.7
⑤ 各地の震度(最大震度5弱以上)
震度6弱 茨城県:鉾田市
震度5強 茨城県:鹿嶋市、筑西市
栃木県:真岡市
千葉県:銚子市、旭市、多古町、匝瑳市、香取市、成田市
震度5弱 福島県:白河市、須賀川市、二本松市、鏡石町
茨城県:石岡市、利根町
栃木県:大田原市、那須町、茂木町、芳賀町、高根沢町、那須烏山市、
下野市
埼玉県:加須市、春日部市、草加市、八潮市、吉川市、宮代町
千葉県:東金市、神埼町、東庄町、大網白里町、九十九里町、芝山町、
一宮町、長生村、白子町、横芝光町、山武市、千葉市、佐倉市、
浦安市、八街市、印西市、栄町、富里市、いすみ市
東京都:江戸川区
神奈川県:二宮町
⑥ 津 波 (1)による津波警報等継続中(11 日15:15 時点)→13日17時58分現
在解除
(3) 地震の概要(気象庁調べ:暫定値)
① 発 生 日 時 平成23年3月11日 16時29分頃
② 震 央 地 名 岩手県沖(北緯39.0度、東経142.3度)
③ 震源の深さ 36km
④ 規 模 マグニチュード6.5
⑤ 各地の震度(最大震度5弱以上)
震度5強 宮城県:大崎市
震度5弱 岩手県:一関市、色麻町、涌谷町
宮城県:栗原市
福島県:二本松市、富岡町、大熊町、双葉町、浪江町、南相馬市
⑥ 津 波 (1)による津波警報等継続中(11 日16:29 時点)→13日17時58分現
在解除
(4) 地震の概要(気象庁調べ:暫定値)
① 発 生 日 時 平成23年3月11日 17時41分頃
② 震 央 地 名 福島県沖(北緯37.4度、東経141.3度)
③ 震源の深さ 27㎞
④ 規 模 マグニチュード6.1
⑤ 各地の震度(最大震度5弱以上)
震度5強 福島県:富岡町
震度5弱 福島県:田村市、南相馬市、楢葉町、浪江町
⑥ 津 波 (1)による津波警報等継続中(11 日17:41 時点)→13日17時58分現
在解除
(5) 地震の概要(気象庁調べ:暫定値)
① 発 生 日 時 平成23年3月12日 3時59分頃
② 震 央 地 名 長野県北部(北緯37.0度、東経138.6度)
③ 震源の深さ 8㎞
④ 規 模 マグニチュード6.7
⑤ 各地の震度(最大震度5強以上)
震度6強 長野県:栄村
震度6弱 新潟県:十日町市、津南町
震度5強 群馬県:中之条町
新潟県:上越市
⑥ 津 波 この地震による津波の心配はなし
(6) 地震の概要(気象庁調べ:暫定値)
① 発 生 日 時 平成23年3月12日 4時32分頃
3
② 震 央 地 名 長野県北部(北緯37.0度、東経138.6度)
③ 震源の深さ 1㎞
④ 規 模 マグニチュード5.9
⑤ 各地の震度(最大震度5弱以上)
震度6弱 長野県:栄村
震度5弱 長野県:野沢温泉村
⑥ 津 波 この地震による津波の心配はなし
(7) 地震の概要(気象庁調べ:暫定値)
① 発 生 日 時 平成23年3月12日 5時42分頃
② 震 央 地 名 長野県北部(北緯37.0度、東経138.6度)
③ 震源の深さ 4km
④ 規 模 マグニチュード5.3
⑤ 各地の震度(最大震度6弱以上)
震度6弱 長野県:栄村
⑥ 津 波 この地震による津波の心配はなし
(8) 地震の概要(気象庁調べ:暫定値)
① 発 生 日 時 平成23年3月15日 22時31分頃
② 震 央 地 名 静岡県東部(北緯35.3度、東経138.7度)
③ 震源の深さ 14㎞
④ 規 模 マグニチュード6.4
⑤ 各地の震度(最大震度5弱以上)
震度6強 静岡県:富士宮市
震度5強 山梨県:忍野村、山中湖村、富士河口湖町
震度5弱 神奈川県:小田原市、山北町
山梨県:身延町、南アルプス市、市川三郷町、富士吉田市
静岡県:富士市、御殿場市、小山町
⑥ 津 波 この地震により、日本の沿岸では若干の海面変動があるかもしれないが、
被害の心配はなし
(9) 地震の概要(気象庁調べ:暫定値)
① 発 生 日 時 平成23年3月19日 18時56分頃
② 震 央 地 名 茨城県北部(北緯36.8度、東経140.6度)
③ 震源の深さ 5㎞
④ 規 模 マグニチュード6.1
⑤ 各地の震度(最大震度5弱以上)
震度5強 茨城県:日立市
震度5弱 茨城県:土浦市、常陸太田市、高萩市、笠間市、ひたちなか市、常陸大
宮市、那珂市、鉾田市、城里町、五霞町
⑥ 津 波 この地震により、日本の沿岸では若干の海面変動があるかもしれないが、
被害の心配はなし
(10) 地震の概要(気象庁調べ:暫定値)
① 発 生 日 時 平成23年3月23日 7時12分頃
② 震 央 地 名 福島県浜通り(北緯37.1度、東経140.8度)
③ 震源の深さ 8km
④ 規 模 マグニチュード6.0
⑤ 各地の震度(震度5弱以上)
震度5強 福島県:いわき市
⑥ 津 波 この地震による津波の心配はなし
(11) 地震の概要(気象庁調べ:暫定値)
① 発生日時 平成23年3月23日 7時36分頃
② 震央地名 福島県浜通り(北緯37.1度、東経140.8度)
③ 震源の深さ 7km
④ 規 模 マグニチュード5.8
4
⑤ 各地の震度(震度5弱以上)
震度5強 福島県:いわき市
震度5弱 茨城県:鉾田市
⑥ 津 波 この地震による津波の心配はなし
(12) 地震の概要(気象庁調べ:暫定値)
① 発 生 日 時 平成23年3月23日 18時55分頃
② 震 央 地 名 福島県浜通り(北緯37.1度、東経140.8度)
③ 震源の深さ 9㎞
④ 規 模 マグニチュード4.7
⑤ 各地の震度(震度5弱以上)
震度5強 福島県:いわき市
⑥ 津 波 この地震による津波の心配はなし
(13) 地震の概要(気象庁調べ)
① 発 生 日 時 平成23年3月28日 7時24分頃
② 震 央 地 名 宮城県沖(北緯38.3度、東経142.4度)
③ 震源の深さ ごく浅い
④ 規 模 マグニチュード6.5(速報値)
⑤ 各地の震度(震度5弱以上)
震度5弱 宮城県:石巻市
⑥ 津 波
28日7時27分 津波注意報発表:宮城県沿岸 → 9時05分 解除
2 被害の状況
(1) 人的被害(死者10,322人、行方不明者13,800人、負傷者3,003人)
※人的被害については都道府県で確認している数のみである。
内訳は別紙のとおり
その他、次のとおり(孤立状況含む)
【対応中・確認中】
地元消防と緊急消防援助隊等が協力し、行方不明者について、検索活動を実施中(27 日)。
【対応完了・救助完了事案】
岩手県 :陸前高田市ショッピングモールの屋上から15人
長円寺で8人(13 日23 時30 分時点)
:釜石市大平中学校にて2人(13 日23 時30 分時点)
やまざき機能訓練デイサービスホームにおいて約200人(13 日23 時30 分時
点)
:山田町船越半島小鳥谷地区において200人(14 日12 時20 分時点)
:大船渡市のマイヤ本店屋上の53人、プラザホテルの15人~30人、丸五ビ
ルの3人(1人歩行不能)、只野旅館の6人(13 日23 時30 分時点)
:宮古市の温泉施設マースの10人(14 日12 時20 分時点)
:大槌町において大阪府隊により92時間ぶりに70歳の女性(15 日18 時22 分
時点)
:山田町船越半島大浦地区において約300人→継続的な物資支援活動中(23 日
12 時00 分時点)
:山田町船越小学校における200人の孤立解消(16 日15 時00 分時点)
:大槌町赤浜地内の無線中継所で数十人(12 日23 時00 分時点)
:大槌町蓮乗寺において50人(16 日15 時00 分時点)
赤浜小学校において150人の孤立解消(15 日14 時55 分時点)
浪板観光ホテルにおいて40人の孤立確認できず(14 日12 時20 分時点)
:大槌町役場及び大槌消防署における孤立者80人(16 日17 時00 分時点)
:山田町において消防職員2人を含む行方不明者多数(12 日12 時00 分時点)→
このうち58人は秋田県隊が救出したが、全員死亡を確認(17 日3 時17 分時点)
→他地域へ転戦(17 日19 時00 分時点)
宮城県 :名取市仙台空港の1,300人(13 日23 時30 分時点)
5
:仙台市中野中学校屋上の約500人(12 日15 時16 分時点)
荒浜小学校の約240人(12 日18 時06 分時点)
:塩釜市いけの産婦人科・小児科医院の約20人(14 日19 時00 分時点)
:石巻市において新潟県隊により96時間ぶりに25歳の男性(15 日20 時25 分
時点)
:多賀城市の堤防決壊で取り残された多数の者(15 日時点)
:石巻市において新潟県隊と地元消防本部が警察と協力して80歳の女性と16
歳の男性(20 日21 時00 分確認)
福島県 :須賀川市において藤沼貯水池の堤防が決壊し、長沼地区及び滝地区に流出→長
沼地区において3人を救出したが、死亡を確認(16 日5 時40 分時点)。
滝地区において3人を救出したが、死亡を確認(16 日5 時40 分時点)。
茨城県 :東海村常陸那珂火力発電所の9人(うち4人は死亡を確認)(13 日23 時30 分
時点)
神奈川県:横浜市ボーリング場の9人(12 日15 時00 分時点)
(2) 物的被害(全壊6,727棟、半壊6,392棟、一部破損124,311棟)
内訳は別紙のとおり
(3) 火災の発生状況(340件うち338件鎮火)内訳は別紙のとおり
(主な火災の発生状況)
【延焼中の火災】
20日12時30分時点において延焼中の火災はなし
【鎮圧済みの火災】
宮城県:気仙沼市内の脇地区のその他火災(18 日7 時50 分時点)→建物のガレキ等が油
分を含んでいるため鎮火まで時間を要する状態(27 日18 時00 分時点)
:気仙沼市鹿折地区のその他火災→建物のガレキ等が油分を含んでいるため鎮火
まで時間を要する状態(27 日18 時00 分時点)
【鎮火した火災】
岩手県:野田村の大規模火災1件、宮古市内火災5件、山田町火災1件(15 日10 時00
分時点)
:大槌町城山体育館及び古廟坂トンネル周辺での林野火災(16 日7 時45 分時点)
:山田町及び宮古市田老町の2地域における大規模火災(16 日7 時30 分時点)
宮城県:仙台市宮城野区の民家数棟の住宅火災(12 日自然鎮火)
:仙台市泉区明通工業地帯印刷工場火災(12 日0 時20 分自然鎮火)
:石巻市広範囲での建物火災
:多賀城市(石油コンビナート)JX日鉱日石エネルギー(株)仙台製油所の火
災(15 日14 時30 分時点)
:石巻市東北電力女川発電所タービンビルの火災(13 日23 時30 分時点)
:石巻市蛇田地区の住宅火災1件4棟(13 日13 時00 分時点)
:気仙沼市大島地区(離島)の山林火災(18 日7 時50 分時点)
:気仙沼市大浦地区山林火災(18 日7 時50 分時点)
:石巻市門脇地区における広範囲な建物火災(18 日12 時47 分時点)
:気仙沼市鹿折地区の街区の建物火災(18 日12 時47 分時点)
:多賀城市(石油コンビナート)JX日鉱日石エネルギー(株)仙台製油所防油
堤内の配管火災が21日9時30分頃発見され10時55分鎮火(21 日11 時5
0 分時点)
:仙台市(石油コンビナート)JFE条鋼(株)において山積みの鉄屑から火災(1
3 日14 時10 分時点)→鎮火(20 日11 時40 分時点)
福島県:南相馬市東京電力原町火力発電所敷地内のオイル棟の火災(14 日20 時00 分時
点)
千葉県:市原市(石油コンビナート)コスモ石油(株)千葉製油所の高圧ガスタンク火
災。負傷者6人うち重傷者1人(11 日15 時50 分時点)→チッソ石油化学(株)
五井製造所へ飛び火しアタクチックポリプロピレン屋外保管場所火災が発生(1
1 日17 時15 分時点)→チッソ石油化学(株)鎮火(12 日1 時33 分時点)→丸善
石油化学(株)千葉工場のアルコールケトンプラントへ飛び火し火災が発生(12
6
日2 時45 分時点)→丸善石油化学(株)鎮火(13 日8 時55 分時点)
:市川市(石油コンビナート)(株)杉田製線市川工場の危険物施設火災。負傷者
1人(軽傷)(11 日14 時53 分時点)→(株)杉田製線市川工場鎮火(11 日17
時44 分時点)
神奈川県:川崎市(石油コンビナート)JFEスチール(株)東日本のケーブル火災(11 日
17 時30 分時点)
(4) 津波被害
【対応中・確認中】
青森県:津波で車が流され1人が行方不明→調査中(26 日16 時40 分時点)
【対応完了・救助完了】
青森県:八戸市において広範囲にわたる津波による浸水被害。建物上の要救助者(13 日
10 時00 分時点)→八戸消防により避難誘導済、51人全員無事(13 日11 時4
3 分時点)
:三沢市三沢漁港内において、屋外タンク3基(重油220キロリットル×2基
軽油50キロリットル×1基)が津波により倒壊し、重油110キロリットル
が流出(12 日12 時00 分時点)→重油110キロリットルの流出は誤報で流出
の痕跡なし。軽油50キロリットルタンクの所在は不明であるが、流出した模
様(18 日21 時10 分時点)→捜索終了(22 日15 時30 分時点)
岩手県:宮古市宮古地区の浸水家屋の6人(12 日12 時00 分時点)
:陸前高田市の県立高田病院の入院患者等100人(13 日10 時00 分時点)
:陸前高田市役所屋上に避難した100人(13 日10 時00 分時点)
:陸前高田市の建物屋上への避難者(13 日16 時00 分時点)
:陸前高田市内(株)シェリールの約30人(15 日15 時45 分時点)
:久慈広域消防管内における浸水家屋の1人(消防団が実施)、浸水家屋の屋根
から7人(12 日12 時00 分時点)
:釜石市海上保安庁釜石海上保安部の22人(14 日8 時30 分時点)
:陸前高田市気仙町長谷堂裏に7~8人の孤立者あり(14 日8 時30 分時点)
→救助完了(16 日15 時00 分時点)
:釜石市SMC株式会社釜石工場の駐車場に孤立者あり。人数不明(14 日8 時30
分時点)→現場確認するも該当者なし(16 日15 時00 分時点)
:大槌町高森団地で孤立情報3人(14 日8 時30 分時点)→孤立解消(16 日15 時
00 分時点)
:陸前高田市広田半島で孤立情報4人(14 日8 時30 分時点)→孤立解消(16 日1
5 時45 分時点)
:釜石市において、箱崎小学校、尾崎小学校及び浜町において孤立者多数(15 日
14 時55 分時点)→道路開通により孤立解消(16 日16 時00 分時点)
宮城県:名取市内各所の屋根の上の多数(13 日時点)→孤立解消(16 日17 時00 分時点)
:南三陸町役場が冠水し電話も通じない状況(12 日23 時00 分時点)→仮設の町
役場を設置し、消防防災無線を確保して役場機能を回復(13 日12 時00 分時点)
:女川町役場冠水し機能せず(12 日8 時30 分時点)→仮設の町役場を設置し、消
防防災無線を確保して役場機能を回復(13 日12 時00 分時点)
:仙台市仙台港南防波堤において住民20人、警察官2人取り残されたほか津波
による死者・行方不明者については相当数の可能性があるものの現在不明→孤
立している要救助者の救出を自衛隊ヘリ2機において実施している模様(12 日
14 時00 分時点)→要救助者の救助完了(16 日6 時50 分時点)
:南三陸町において老人福祉施設慈恵園入所者の半数が孤立→京都府隊にて4人
病院搬送(13 日10 時00 分時点)→入所者68人のうち生存者20人の救出完
了(死亡31人、不明者17人)(16 日14 時10 分時点)
:女川町の女川第三小学校、保福寺、指ヶ浜地区、塚浜小屋取集会所及び江島の
5地区において、約630人の孤立者あり(15 日7 時00 分時点)→孤立解消
(16 日17 時00 分時点)
:気仙沼市の鶴ヶ浦高台、大浦高台及び浦島小学校の3地区において、約600
人の孤立者あり(15 日7 時00 分時点)→大浦高台から3人搬送し、浦島小学校
から児童約10人をヘリで避難所へ搬送(16 日6 時00 分時点)→孤立解消(1
6 日17 時00 分時点)
7
:名取市閖上地区屋上の避難者はボートにて救出完了(17 日6 時40 分時点)
:石巻市の雄勝地区、牡鹿地区、網地島、田代島及び荻浜地区の5地区において、
孤立者あり(16 日6 時00 分時点)→孤立解消(16 日22 時53 分時点)
:石巻市において住宅10棟流出、市街地水没→救出活動困難(12 日10 時00 分
時点)→屋根の上の避難者は救助完了(16 日6 時00 分時点)
福島県:相馬地方広域において津波により海岸に数人取り残された(16 日5 時40 分時点)
→誤報と判明(19 日13 時00 分時点)
:いわき市平豊間地区において救出活動中→6人の行方不明者あり(17 日21 時
25 分時点)→6人の死亡を確認(19 日時点)
(5) その他の被害
【対応中・確認中】
神奈川県:川崎市(石油コンビナート)東亜石油(株)扇町工場扇町地区において浮き屋
根式タンク(重油)の浮き屋根が沈没(14 日12 時00 分時点)→タンク内の重
油についてはほぼ抜き取り完了。残りの重油については、固化しているため加
温後、28 日から抜き取り開始。(27 日18 時00 分時点)
:川崎市(石油コンビナート)エム・シー・ターミナル(株)川崎事業所におい
て屋外タンクの内部浮き蓋上にキシレン(危険物第4類第2石油類)約600
リットルが溢れた→タンク内に窒素を充填し、酸素濃度を管理中。移送先タン
クについては、手配中(27 日18 時00 分時点)
【対応完了】
岩手県:遠野市本庁舎使用不可で屋外テントにおいて災害対策本部運営中(12 日6 時00
分時点)→3月18日屋外テントを撤去し、本庁舎内に災害対策本部設置(22
日19 時35 分時点)
:住田町及び岩泉町とは連絡がとれるが、通信が不安定な状態(12 日20 時00 分
時点)→不安定な状態は解消(22 日19 時35 分時点)
:九戸村役場において庁舎停電及び電話不通(12 日23 時00 分時点)→電気復旧
し、通信可能(16 日18 時00 分時点)
:14日7時59分(消防覚知)盛岡市内のデパートの地下において爆発があり、
1階フロアが崩落、負傷者12人が発生→消防隊対応完了(15 日9 時55 分時点)
:久慈市(石油コンビナート)久慈国家石油備蓄基地において、排水タンク3基
が流され、スロップタンク1基が傾いた。スロップタンクから漏洩したが、バ
ルブを閉止し漏えいは停止(15 日22 時30 分現在)
:花巻市葛丸ダムにおいて岩盤崩落し川をせき止め→土砂撤去済(12 日20 時00
分時点)
:二戸市において2棟地滑りで移動(12 日23 時00 分時点)→電気復旧し、通信
可能(14 日21 時00 分時点)
:陸前高田市広田地区の情報が全くない状況で陸路からの確認不可(12 日23 時
00 分時点)→15日埼玉県隊及び千葉県隊により7人救出(すべて死亡)→引
き続き市内において検索活動を継続中(23 日15 時00 分時点)
宮城県:多賀城市(石油コンビナート)JX日鉱日石エネルギー(株)仙台製油所におい
て津波により配管が破損し油が海上等に漏えい→漏えいの拡大及び火災危険な
し(24 日8 時30 分時点)
:仙台市(石油コンビナート)全農エネルギー(株)仙台石油基地においてガソリ
ンタンクの配管からガソリンが防油堤内に漏えい→バルブを閉止し配管からの
噴出を止めた(17 日12 時40 分時点)→漏えいした危険物の回収終了(25 日1
5 時30 分時点)
山形県:酒田市(石油コンビナート)東西オイルターミナル(株)において屋外タンクの
浮き屋根上にガソリンが被さり火災危険あり→巡回強化し対応中→タンク内の
ガソリンの抜き取り作業実施中(22 日8 時30 分時点)→作業完了(22 日19 時
30 分時点)
茨城県:行方市と鉾田市を結ぶ鹿行大橋が倒壊(11 日18 時30 分時点)
:東海村日本原子力発電(株)東海第二発電所において残留熱除去系ポンプが停止
したが、高圧炉心スプレイポンプが自動起動し、運転継続中(14 日6 時30 分時
点)
8
千葉県:市原市(石油コンビナート)古河電気工業(株)千葉事業所において絶縁油が
流出→回収済み(12 日10 時00 分時点)
:袖ヶ浦市(石油コンビナート)東京ガス(株)袖ヶ浦工場においてLNG が漏えい
→応急処置を実施し復旧済み(12 日2 時13 分時点)
:船橋市(石油コンビナート)JX 日鉱日石エネルギー(株)船橋油槽所においてガ
ソリン漏えい→回収済み(14 日12 時30 分時点)
:市原市(石油コンビナート)コスモ石油(株)千葉製油所の浮き屋根式タンクの
屋根上にナフサが溢れた。(12 日17 時45 分時点)→タンク内の残油移送完了
(17 日1 時15 分時点)
:市原市(石油コンビナート)コスモ石油(株)千葉製油所においてアスファルト
タンク側板がガスタンク火災の影響で開口しアスファルトが海上に流出→事業
所により回収作業中(25 日18 時30 分時点)→回収作業完了(護岸の洗浄作業
へ移行)(26 日13 時50 分時点)
神奈川県:川崎市(石油コンビナート)東燃ゼネラル石油(株)川崎工場の浮き屋根式屋
外タンク(原油)が地震によるスロッシングにより浮き屋根上に原油が溢流
(15 日18 時00 分時点)→タンク内の残油を移送完了(19 日10 時00 分時点)
:川崎市(石油コンビナート)エム・シー・ターミナル(株)川崎事業所におい
て浮き屋根式タンクの屋根上に灯油が溢れた→タンク内の残油移送完了(23 日
3 時00 分時点)
新潟県:聖籠町(石油コンビナート)東北電力(株)東新潟火力発電所において原油微量
漏えい1件→火災危険なし(12 日10 時00 分時点)
:聖籠町(石油コンビナート)新潟石油共同備蓄(株)東基地及び西基地におい
て特定屋外タンク2基、液面飛散による原油微量漏えい→火災危険なし
3 避難の状況(28 日10 時30 分時点)
確認されている避難者数合計 216,289人
北海道【道内避難者 なし】
避難指示 22市町村 対象41,009世帯 91,430人
→解除済み(12 日21 時00 分時点)
避難勧告 19市町村 対象32,838世帯 72,561人
→解除済み(12 日21 時00 分時点)
青森県【県内避難者数 284人】
3月13日9時00分現在、4市町村に避難指示、2町に避難勧告発令
→13日18時02分 避難指示・勧告ともにすべて解除
3月14日10時46分から沿岸22市町村が避難指示・避難勧告を発令
→14日13時08分 避難指示・勧告ともにすべて解除
岩手県【県内避難者数 43,337人】
宮古市5,411人、大船渡市6,008人、陸前高田市13,310人、
釜石市6,347人、大槌町5,700人、山田町4,390人、ほか
宮城県【県内避難者数 81,592人】
:仙台市 宮城野区中野小学校の240人、若林区荒浜小学校の520人の避難者
は12日に救助完了
:南三陸町 気仙沼ベイサイドアリーナに1,000人、志津川高校に500人、
志津川小学校に2,000人、気仙沼向洋高校に50人避難中
:石巻市 石巻湊中学校に40人避難中
山形県【県内避難者数 1人】
県及び30市町村において避難所70箇所設置
福島県【県内避難完了者数 89,033人】
(県内の避難所入所者数 32,437人)
:双葉町 約1,100人はさいたまスーパーアリーナ(埼玉県)に避難完了
:大熊町 2,919人は県内20ヶ所の避難所に避難完了
茨城県【県内避難者数 1,094人】
避難指示2市、避難勧告4市町村、34市町村において避難所140箇所設置
栃木県【県内避難者数 82人】
千葉県【県内避難者数 403人】
:市原市 16時45分 五井地区36,367世帯85,024人に避難勧告
→12日 7時00分解除
9
:県内6市町10ヶ所の避難所に403人が避難中
新潟県【県内避難者数 27人】
:新潟市自主避難者16人、見附市24人→全員帰宅
:津南町の一部地域に避難勧告発令中、十日町市において27人が避難中(自主避
難者を含む)(26 日11 時30 分時点)
長野県【県内避難者数 436人】
:栄村において3月12日11時00分避難指示発令
→21日 9時00分 森中条(6世帯、18人)を除き、避難指示解除
→22日 19時30分 青倉区10世帯25人に避難勧告発令
静岡県【県内避難者 なし】
避難指示 富士市
避難勧告 海岸のある全市町(吉田町を除く)
→12日 13時50分~ 解除対象全市町村避難指示・避難勧告すべて解除
三重県【県内避難者 なし】
5市町において避難指示、5市町において避難勧告発令中→12日21時45分
解除(18時現在50人が避難中、ピーク時避難者数2,247人→13日10時
00分全員帰宅)
宮崎県【県内避難者 なし】
11市町において、41,637世帯、96,306人に対し避難指示・勧告を
発令→12日21時までにすべて解除済み
4 地方公共団体における災害対策本部等の設置状況
11日
北海道 15時30分 災害対策本部設置
青森県 14時46分 災害対策本部設置
岩手県 14時46分 災害対策本部設置
宮城県 14時46分 災害対策本部設置
秋田県 14時46分 災害対策部設置 → 15時34分災害対策本部に移行
→ 18日 16時28分災害警戒部に移行
山形県 14時46分 災害対策連絡会議
→ 13日 18時00分 災害対策本部に移行
福島県 14時46分 災害対策本部設置
茨城県 14時46分 災害対策本部設置
栃木県 14時46分 災害対策本部設置
群馬県 14時55分 災害対策本部設置
→ 12日17時25分災害警戒本部に移行
埼玉県 14時46分 災害対策本部設置
千葉県 14時46分 災害対策本部設置
東京都 14時46分 災害即応対策本部設置
神奈川県 15時10分 災害対策本部設置
新潟県 15時00分 災害対策本部設置
静岡県 16時10分 警戒本部設置 → 12日13時50分 警戒本部廃止
愛知県 15時30分 災害対策本部設置 → 16日 9時30分廃止
三重県 15時30分 災害対策本部設置 → 14日 8時40分廃止
兵庫県 15時14分 災害警戒本部設置 → 12日20時20分廃止
徳島県 15時30分 災害対策本部設置
佐賀県 15時30分 災害情報連絡室設置
→ 21時35分 災害警戒本部に移行 → 12日13時50分廃止
12日
長野県 3時59分 災害対策本部設置
5 消防機関の活動
(1)緊急消防援助隊
① 派遣出動隊数の状況(27 日時点)
派遣人員総数 約20,300人
派遣部隊総数 約5,000隊(うちヘリ53機)
(注)交替分を含む派遣された人員・部隊の総数である。
10
② 派遣状況(最大時:18 日11 時00 分時点)
派遣人員 6,099人、派遣隊数 1,558隊
③ 派遣状況(27 日19 時00 分時点)
※詳細「緊急消防援助隊の派遣・活動状況」のとおり
昨日の活動実績及び本日の活動予定については別添のとおり
派遣人員合計 2,437人
派遣部隊数合計 677隊(うち陸上部隊 651隊、航空部隊 26隊)
岩手県へ陸上部隊93隊、航空部隊8隊が出動
宮城県へ陸上部隊311隊、航空部隊10隊が出動
福島県へ陸上部隊247隊、航空部隊8隊が出動
茨城県へ陸上部隊60隊、航空部隊1隊が出動 → 全隊が他県へ部隊移動
千葉県へ陸上部隊12隊、海上部隊2隊が出動 → 全隊引揚
新潟県へ陸上部隊1隊、航空部隊1隊が出動 → 全隊が他県へ部隊移動
長野県へ航空部隊2隊が出動 → 全隊が他県へ部隊移動
静岡県へ航空部隊1隊が出動 → 全隊が他県へ部隊移動
④ 活動実績(速報値)
ア 航空部隊は情報収集、人命救助及び空中消火等に、陸上部隊は消火・救助活動等に
従事し、26日18時までに把握している救助者数は4,580人(地元消防本部等
と協力し救出したものを含む。うち、1,302人は警察と共同。)。
なお、福岡市ヘリコプター及び福井県ヘリコプターが福島県内での活動終了後放射
線線量の測定を行ったところ、人体に影響のないレベルの数値を検値したため、除染
を実施
イ 海上部隊は、11日からコンビナート火災の消火活動に従事
(2)地元消防本部等
① 被災地では、消防機関の人員(消防吏員、消防団員)が県内の広域応援も含め、消火、
救助、救急等の対応を行っている。
特に被害の大きい岩手県、宮城県、福島県における県内応援における出場隊数は、岩
手県14隊49人、宮城県5隊16人、福島県4隊12人となっている。(3 月25 日時
点)
なお、消防吏員等の数は下記のとおり。
岩手県 合計25,346人(吏員1,926人、団員23,420人)
宮城県 合計24,644人(吏員2,963人、団員21,681人)
福島県 合計37,764人(吏員2,424人、団員35,340人)
(平成22年4月1日現在)
② 救助者数については全体を把握していないが、仙台市消防局(職員数1,068 人)では、
24日15時00分現在までに2,994人の救助を行っている。
(3)原子力発電所対応
① 発電所対応
・原子力保安院からの要望を受けて、福島県原子力災害対策センターにいわき市消防本
部及び双葉地方広域市町村圏組合消防本部が参画(12 日)
・原子力安全・保安院から施設を冷却するための装備を持った部隊を派遣してほしいと
の要請があり、消防庁長官から、東京消防庁のハイパーレスキュー隊及び仙台市消防
局の特殊装備部隊の緊急消防援助隊(海水放水能力毎分約5,000 ? 2 台)としての派
遣を要請→原子力安全・保安院の要請取り消しにより、中止(12 日)
・「官房長官指示」により、消防庁から下記の消防本部に協力要請し、合計4台の消防
ポンプ自動車を東京電力に貸与。
○郡山地方広域消防組合消防本部(2台)13日20時45分到着
○いわき市消防本部(1台) 14日 0時45分到着
○須賀川地方広域消防本部(1台) 14日 0時45分到着
・「官房長官指示」により、消防庁から下記の消防本部に協力依頼し、合計8台(総計
12台)の消防ポンプ自動車を東京電力に貸与。
○米沢市消防本部(1台) 14日21時45分到着
○会津若松地方広域市町村圏整備組合消防本部(1台) 14日19時10分到着
○宇都宮市消防本部(2台) 14日21時50分到着
○さいたま市消防局(2台) 15日 1時15分到着
11
○新潟市消防局(2台) 14日23時45分到着
・福島第一原子力発電所から4号機において火災が発生した旨の通報があり、双葉地方
広域市町村圏組合消防本部から6隊21人が消火のため順次出動→自然鎮火した模様
(16 日)
・総理大臣から東京都知事に対し、福島第一原子力発電所への特殊車両等の派遣の要請
があり、都知事がそれを受諾(17 日夜)。それを受けて消防庁長官から、東京消防庁
のハイパーレスキュー隊等の緊急消防援助隊としての派遣を要請(18 日0 時50 分)
→東京消防庁から特殊災害対策車等30隊139人が出場(18 日3 時20 分)→福島第
一原子力発電所に到着(18 日17 時33 分)
・消防庁からも福島第一原子力発電所対応のため、職員1人を派遣(18 日3 時10 分)
・総務大臣から大阪市長に対し、福島第一原子力発電所への特殊車両等の派遣の要請が
あり、大阪市長がそれを受諾(18 日20 時10 分)。それを受けて消防庁長官から、大
阪市消防局の特殊車両部隊の緊急消防援助隊としての派遣を要請(18 日20 時10 分)
→遠距離対応送水システム及び消防車等17隊53人が出場(19 日17 時24 分)→い
わき市立総合体育館に全隊集結(20 日10 時50 分)
・東京消防庁ハイパーレスキュー隊が福島第一原子力発電所3号機に対し放水実施(19
日0 時30 分頃から約20 分間、放水実績約60t)
・福島第一原子力発電所に対応中の部隊の交代要員として東京消防庁の14隊102人
が常磐自動車道(下り)守谷サービスエリア駐車場に集結(19 日8 時20 分時点)
・東京消防庁ハイパーレスキュー隊が福島第一原子力発電所3号機に対し2回目の放水
実施(19 日14 時05 分から20 日3 時40 分:当初予定7 時間のところ実績14 時間、放
水実績約2,430t)
・総務大臣から横浜市長に対し、福島第一原子力発電所への特殊車両等の派遣の要請が
あり、横浜市長がそれを受諾。それを受けて消防庁長官から、横浜市消防局の特殊車
両部隊の緊急消防援助隊としての派遣を要請(19 日15 時30 分)。
・総務大臣から川崎市長に対し、福島第一原子力発電所への特殊車両等の派遣の要請が
あり、川崎市長がそれを受諾。それを受けて消防庁長官から、川崎市消防局の特殊車
両部隊の緊急消防援助隊としての派遣を要請(19 日16 時30 分)。
・東京消防庁や消防庁が福島第一原子力発電所で活動する消防職員の健康チェックを行
うため、救急専門医を交替で派遣中(19 日~)。消防庁派遣の専門医には、消防庁職
員が同行(21 日~22 日)。消防庁が、消防職員の暴露放射線線量の推計を行うととも
に専門的見地からのアドバイス等を行うため、診療放射線技師を派遣(23 日~)。
・福島第一原子力発電所での対応に伴う除染活動を支援するため、消防庁長官から、新
潟市消防局及び浜松市消防局の大型除染システム部隊の緊急消防援助隊としての派遣
を要請(20 日16 時00 分)
・東京消防庁ハイパーレスキュー隊が福島第一原子力発電所3号機に対し3 回目の放水
実施(20 日21 時30 分から21 日3 時58 分まで約6 時間30 分、放水実績約1,137t)
・緊急消防援助隊(東京消防庁及び大阪市消防局)が3号機への放水活動のため、発電
所まで出動したが、2、3号機の発煙により活動中止(21 日。以降の福島第一原発で
の緊急消防援助隊の活動(除染を除く)の調整については、東京消防庁が担当)
・浜松市消防局(1 隊5 人、21 日20 時00 分)、新潟市消防局(1 隊4 人、22 日4 時00
分)、横浜市消防局(9 隊67 人、22 日8 時00 分)がそれぞれ出場→浜松市消防局(2
2 日6 時55 分)、新潟市消防局(22 日8 時38 分)がそれぞれJビレッジに到着。横
浜市消防局(22 日12 時40 分)がJビレッジに到着。
・総務大臣から名古屋市長に対し、福島第一原子力発電所への特殊車両等の派遣の要請
があり、名古屋市長がそれを受諾。それを受けて消防庁長官から、名古屋市消防局の
特殊車両部隊の緊急消防援助隊としての派遣を要請(22 日13 時40 分)。
・総務大臣から京都市長に対し、福島第一原子力発電所への特殊車両等の派遣の要請が
あり、京都市長がそれを受諾。それを受けて消防庁長官から、京都市消防局の特殊車
両部隊の緊急消防援助隊としての派遣を要請(22 日13 時50 分)。
・総務大臣から神戸市長に対し、福島第一原子力発電所への特殊車両等の派遣の要請が
あり、神戸市長がそれを受諾。それを受けて消防庁長官から、神戸市消防局の特殊車
両部隊の緊急消防援助隊としての派遣を要請(22 日14 時00 分)。現在準備中。
・緊急消防援助隊(東京消

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中国海軍機、東シナ海で警戒監視中の護衛艦に異常接近!

2011-03-27 22:38:53 | 防衛・安全保障

◆東日本大震災下に南方での挑発行動

 上陸作戦に必要な準備というものを考えれば軍事的には現状の混乱下で着上陸作戦を意図することは不可能、と記載したのですが、挑発行為はあるのでは、とのコメントを戴きましたが、現実となりました。

Img_6450  防衛省によれば3月26日土曜日の1646時頃、東シナ海中部海域に置いて警戒監視任務に当たっていた海上自衛隊の護衛艦いそゆき、に対して中国海軍のZ-9ヘリコプターが異常接近、最も近い位置で水平距離90m垂直距離60mの距離まで以上接近し、護衛艦を周回飛行する挑発行動が行われた、とのことです。

Img_6569  東日本大震災という状況下ではありますが、三月だけでロシア機の領空接近事案は三回、中国海軍の挑発事案は二回となっています。着上陸には至らないものの挑発行為は非友好的行為である事だけは確かであり、特に東シナ海での事案は国境紛争へ発展する危険性も有しています。

Img_6950  来年度以降、日本の国家財政は東日本地域の復興という歳出増と現行の電力不足による工業生産停滞に伴う歳入減という状況に陥る事は確かなのですが、他方でこうした状況下においても日本に対して軍事的挑発を行う、という事実は、日本の防衛力について次の大規模災害へ備える機動力の増強と人員充実を行う必要が出てくる一方で、防衛力全体の近代化も重ねて実施しなければならない事を突き付けている、頭の痛い問題です。

HARUNA

(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)

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東北地方太平洋沖地震に対する防衛省自衛隊の対応(3月27日0900)

2011-03-27 22:17:19 | 防災・災害派遣

◆防衛省発表

平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震に対する自衛隊の活動状況(09時00分現在)
平成23年3月27日
防衛省

※数値等は速報値であり、今後変わることがある。
※下線部は、前回からの変更箇所

1 災害派遣要請元及び要請日時岩手県知事 3月11日14時52分 宮城県知事 3月11日15時02分
茨城県知事 3月11日16時20分 福島県知事 3月11日16時47分
青森県知事 3月11日16時54分 北海道知事 3月11日18時50分
千葉県知事 3月12日01時00分
2 防衛省・自衛隊の対応(1) 派遣規模
人 員 : 約106,900名
(陸災部隊:約70,000名、海災部隊:約15,200名、空災部隊:約21,300名、原子力災派部隊:約500名)
航空機 : 539機
(回転翼217機、固定翼326機)
艦 船 : 53隻  が活動中
※3月14日、東北方面総監を指揮官とする統合任務部隊を編成

(2) 主な対応状況
ア 大規模震災災害派遣

(ア)関係命令
 3月11日14時50分 防衛省災害対策本部設置(本部長:防衛大臣)
 3月11日18時00分 大規模震災災害派遣命令
 3月16日11時58分 予備自衛官及び即応予備自衛官の災害等招集命令
 3月17日22時00分 大規模震災災害派遣命令の一部変更命令

(イ)活動内容
 航空機による情報収集、被害者の救助(約19,300名)、人員及び物資輸送、給食及び給水支援、入浴支援、医療支援、ヘリコプター映像伝送による官邸及び報道機関等への情報提供、自衛隊施設(防衛大学校)における避難民受け入れ、慰問演奏

イ 原子力災害派遣

(ア)関係命令
 3月11日19時30分 原子力災害派遣命令(12日09時20分廃止)
 3月12日09時20分 原子力災害派遣命令
 3月17日03時00分 原子力災害派遣命令の一部変更命令
 3月19日01時00分 原子力災害派遣命令の一部変更命令

(イ)活動内容
 避難支援、給水支援、人員及び物資輸送、原子炉冷却のための放水、モニタリング支援、集じん飛行支援

ウ 現地調査団等の輸送支援

 ・ 政府調査団(第1陣:宮城県)の現地派遣
 ・ 経済産業副大臣及び原子力安全・保安院職員等の現地派遣
 ・ 総理大臣の現地視察(福島第1原発及び宮城県被災地上空等)
 ・ 政府調査団(第2陣:岩手県及び福島県)の現地派遣
 ・ DMAT(災害派遣医療チーム)の輸送支援
 ・ 防衛大臣現地視察(統合任務部隊編成)
 ・ 防災担当大臣現地視察
 ・ 防衛大臣現地視察(原子力災害派遣部隊現地調整所)

エ その他

 3月18日(金)東北地方太平洋沖地震による被災地域において、自衛隊の部隊が実施する救援活動等に係る予備費の使用を閣議決定(約54億円)

(3) 自衛隊の活動
○陸自
(26日)
04時30分 第13旅団 新地町役場において給食支援開始
06時00分 第13旅団 相馬市において給食支援開始
06時00分 第13旅団 須賀川市役所及び相馬市役所において給食支援開始
06時42分 第9師団 陸前高田市、大船渡市、釜石市、大槌町、山田町、宮古市、久慈市において給食支援開始
06時47分 第9師団 陸前高田市、大船渡市、釜石市、大槌町、山田町、宮古市において入浴支援開始
06時48分 第9師団 山田町、陸前高田市において燃料支援開始
07時00分 第13旅団 矢吹町において巡回給水支援開始
07時30分 第10師団 給水支援開始(1930終了)
08時00分 第13旅団 郷ヶ丘小及び中央台南中で給水支援開始
09時00分 第13旅団 磯部小学校における給水支援開始
09時04分 新地町、熊野神社、薬師堂において給水支援開始
10時27分 東北方面後方支援隊 宮城野地区、若林区において燃料巡回配布支援
16時18分 第14旅団 山野小学校へ物資輸送(シャンプー)
20時06分 第10師団 岩沼市、山元町における給水支援終了
細部確認中
○海自
(26日)
08時20分 回転翼航空機が寒風沢島の被災者に対し、水9箱、パン3箱、その他食料品12箱を搬送
08時30分 「やえやま」が南の沢・田の浦地区の被災者に対し、水24L、野菜30KG、乾電池170個、懐中電灯2個、その他救援物資搬送
08時32分 「まきしま」が岩月ノ沢地区の被災者に対し、トイレットペーパー70個、タオル13枚、その他救援物資搬送
08時35分 「さわぎり」搭載回転翼航空機が朴島の被災者に対し、水2箱、パン1箱、その他食料品5箱を搬送
08時37分 「はちじょう」が前浜地区の被災者に対し、乾電池200個、清涼飲料水90本、胃腸薬5箱、その他救援物資搬送
08時38分 回転翼航空機が野々島の被災者に対し、水9箱、パン2箱、その他食料品10箱を搬送
08時43分 回転翼航空機が寒風沢島の被災者に対し、水10箱、パン5箱、その他食料品19箱を搬送
09時06分 「さわぎり」搭載回転翼航空機が寒風沢島の被災者に対し、主食缶詰720個を提供
09時22分 「くらま」搭載回転翼航空機が野々島の被災者に対し、主食缶詰600個を提供
09時35分 「やえやま」が港地区の被災者に対し、味噌7.5KG、乾パン128袋、野菜27KG、その他救援物資搬送
09時37分 第2航空群P-3C94号機が、漂流船舶1隻を視認(3907N14325E)、塩釜保安に通報
09時41分 第2航空群P-3C94号機が、漂流コンテナ2個を視認(3910N14332E付近)、塩釜保安に通報
09時57分 「まきしま」が七半沢地区の被災者に対し、非常用糧食264個、乾パン64袋、飲料水18本搬送
10時25分 「まきしま」が前浜地区母体田地区の被災者に対し、トイレットペーパー50個、タオル13枚、水36L、乾パン128袋、副食瓶詰60個、副食缶詰72個、灯油60本、その他救援物資搬送
10時44分 第2航空群P-3C94号機が、漂流船舶1隻及び浮き桟橋1個を視認(3802N14240E付近)、塩釜保安に通報
10時48分 回転翼航空機が寒風沢島の被災者に対し、水270Lを搬送
11時37分 第2航空群P-3C94号機が、漂流コンテナ1個を視認(3627N14134E付近)、塩釜保安に通報
11時45分 「ぶんご」が大島の被災者に対し、軽油(ドラム缶×32本)、灯油(ドラム缶×20本)、ガソリン(ドラム缶×5本)を搬送
11時45分 「つきしま」が神止地区の被災者に対し、ウェットティッシュ16個、タオル108枚、バスタオル3枚、ポリ袋2200枚、乾パン384個を提供
13時35分 「やえやま」が蔵内地区の被災者に対し、主食缶詰120個、副食缶詰240個、味噌2.5KG、乾パン128袋、野菜10KG、乾電池70個、その他救援物資搬送
13時52分 第2航空群P-3C94号機が、漂流船舶1隻を視認(3714N14115E付近)、塩釜保安に通報
14時07分 「はちじょう」が小金沢地区の被災者に対し、主食缶詰100個、副食缶詰150個、ウーロン茶100本、その他救援物資搬送
14時42分 「あけぼの」等搭載回転翼航空機が大島ふれあい広場に、灯油(ドラム缶×26本)を搬送
15時08分 「おおなみ」搭載回転翼航空機が宮戸島の被災者に対し、救援物資搬送
15時22分 「やえやま」が今朝磯地区の被災者に対し、野菜40KG、乾電池189個搬送
15時26分 第2航空群P-3C94号機が、漂流コンテナ等3個を視認(3917N14243E付近)、塩釜保安に通報
16時00分 第2航空群が八戸地区の被災者に対し、宿泊支援及び入浴支援等を実施
16時04分 第2航空群P-3C94号機が、漂流コンテナ1個を視認(3957N14217E)、塩釜保安に通報
16時05分 機動施設隊が八戸市内道路の災害ゴミの集積・撤去・搬送支援を実施
16時26分 「おおすみ」が給分地区の被災者に対し、入浴支援、医療支援及び被服25箱、灯油65L、カイロ168個、タオル298枚、おにぎり400個提供
16時32分 「おおなみ」搭載回転翼航空機が宮戸島の被災者に対し、食料品26個を搬送
16時52分 「はちじょう」が天ヶ沢地区の被災者に対し、毛布50枚、副食缶詰300個搬送
19時05分 第25航空隊回転翼機が、被災地周辺を捜索・救助のための飛行実施
細部確認中
○空自
(26日)
05時50分 第1輸送航空隊KC-767×1機が救援物資(食料)を名古屋から福島へ空輸
06時50分 北空派遣隊(山田)は、人命救助及び炊き出し活動開始(17時40分まで)
07時00分 中空派遣隊(大滝根)10名は、車両2両で給水及び給食活動を実施
07時20分 中空派遣隊(松島)140名は、車両9両で給水、炊き出し、民生支援及び巡回医療活動を開始(16時35分まで)
08時51分 第1輸送航空隊C-130×1機が救援物資(パン)を名古屋から福島まで空輸
08時51分 第3輸送航空隊C-1×1機が救援物資(日用品)を美保から松島まで空輸
09時38分 第3輸送航空隊C-1×1機が救援物資(日用品)を美保から福島まで空輸
10時59分 入間ヘリCH-47×1機が救援物資(発電機等)を松島から気仙沼大島へ空輸
11時44分 第3輸送航空隊C-1×1機が救援物資(紙おむつ)を福岡から松島まで空輸
11時51分 第1輸送航空隊C-130×1機が救援物資(カーゴローダー)を入間から花巻まで空輸
11時59分 第1輸送航空隊C-130×1機が救援物資(医薬品、米、水)を入間から花巻まで空輸
12時01分 第3輸送航空隊C-1×1機が救援物資(紙おむつ)を福岡から松島まで空輸
12時17分 第1輸送航空隊C-130×1機が救援物資(医薬品、米、水)を入間から花巻まで空輸
12時43分 第2輸送航空隊C-1×1機が救援物資(水、毛布等)を千歳から松島まで空輸
12時52分 第1輸送航空隊C-130×1機が救援物資(紙おむつ等)を福岡から松島まで空輸
12時57分 第2輸送航空隊C-1×1機が救援物資(ストーブ等)を入間から松島まで空輸
13時00分 中空派遣隊(松島)は、入浴支援を開始(16時30分まで)
13時51分 第1輸送航空隊C-130×1機が救援物資(パン)を名古屋から松島まで空輸
13時52分 三沢ヘリコプター空輸隊CH-47J×1機が救援物資(日用品)を千歳から松島まで空輸
14時48分 第1輸送航空隊C-1×1機が救援物資(紙おむつ等)を松島から福島まで空輸
15時22分 第2輸送航空隊C-1×1機が救援物資(水、トイレ)を千歳から花巻まで空輸
16時14分 第2輸送航空隊C-1×1機が救援物資(携行型トイレ、水)を千歳から松島まで空輸
16時41分 第2輸送航空隊C-1×1機が救援物資(水、毛布等)を千歳から松島まで空輸
17時20分 三沢ヘリコプター空輸隊CH-47J×1機が千歳から山田まで救援物資(日用品)を空輸
細部確認中
○原子力災害派遣による活動
(26日)
09時01分 偵察航空隊RF-4E×1機が福島第1原発の航空偵察のため百里を離陸(天候不良のため09時29分百里着陸)
12時58分 第7航空団T-4×1機が集じん飛行のため百里を離陸(13時54分百里着陸)
15時27分 CH-47(サーモグラフィ・放射線測定機搭載)×1機による福島第1原発上空モニタリング開始(15時57分終了)
15時57分 多用途支援艦「あまくさ」が横須賀より米軍バージ(2号)を曳航開始
15時57分 偵察航空隊RF-4E×1機が福島第1原発の航空偵察のため百里を離陸(16時34分百里着陸)
(27日)
07時13分 CH-47(サーモグラフィ・放射線測定機搭載)×1機による福島第1原発上空モニタリング開始
08時50分 偵察航空隊RF-4E×1機が福島第1原発の航空偵察のため百里を離陸

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福島第一原発(東北地方太平洋沖地震)に関する事実関係(2011.03.27.2120)

2011-03-27 22:14:51 | 防災・災害派遣

◆記事は全てNHK情報

 日本史上最悪の原子力事故に対し多くの情報が飛び交っていますが一部には信頼性に欠ける情報も流されています、このため流言飛語を防止する観点から本記事は全てNHKHPからの転載です。

◆出典:NHK

原発の放射性物質 数値に誤り
東京電力は、27日午前の記者会見で、福島第一原子力発電所2号機のタービンがある建物の水たまりから、放射性のヨウ素134を含む、運転中の原子炉の水のおよそ1000万倍という極めて高い濃度の放射性物質が検出されたと発表しましたが、分析結果に誤りがあったとして、再度、水を採取して分析をやり直すことを明らかにしました。
東京電力によりますと、誤っていたのは放射性のヨウ素134の値です。
1ccあたり29億ベクレルという極めて高い濃度が検出されたと発表していましたが、別の放射性物質のデータと取り違えて分析していたということです。
このヨウ素134は、放射性物質の量が半分になる期間の半減期が短く、半減期の長いほかの物質と取り違えたため、放射性物質の濃度が極めて高くなってしまったということです。
ただ、この水たまりの表面の放射線量が、1時間当たり1000ミリシーベルト以上という高い値は変わらないとしています。

3月27日 21:20更新

▲ページトップへ放射性物質の水抜き作業急ぐ
福島第一原子力発電所では、1号機から4号機までの4基で、原子炉の入った建物に隣接するタービン建屋の地下に高い濃度の放射性物質を含む水がたまり、冷却機能の復旧作業の妨げになっていることから、東京電力は、ポンプを使って水を抜く作業を急いでいます。
1号機のタービン建屋では、26日から復水器という蒸気を水に戻す装置にたまった水をくみ上げる作業を行っていますが、一度にくみ上げる水の量を増やすため、27日午後3時すぎ、1台だったポンプを3台にしました。
2号機では地下の放射線量が高いことなどから、27日午後6時現在、水をくみ上げる作業は始まっていません。
3号機と4号機については、たまった水を移す場所や方法を検討しています。
こうした放射線量の高い場所があることで、冷却系のポンプに近づけないなど、すでに使える状態になっている外部電源による冷却機能の復旧作業も妨げられていて、ポンプや空調などの機器が正常に動くことを確認するのにとどまっています。
また、1号機から3号機までの3基では、26日までに原子炉に入れる水を海水から真水にしています。
これまでは消防ポンプを使っていましたが、より安定的に水を送れるよう、28日以降、外部電源を使って動く仮設のポンプに切り替えて、真水を入れることを検討しています。
一方、使用済み燃料プールについては、27日午後、3号機と4号機でコンクリート流し込むための特殊な車両を使って海水の注入が行われました。
2号機のプールには、28日から冷却系の配管を使って、真水を注入することにしています。

3月27日 21:20更新

▲ページトップへ被ばくの3人 28日に退院へ
24日、福島第一原子力発電所の3号機で被ばくし、千葉市にある専門の医療機関に入院して治療を受けていた男性作業員3人は、被ばくした足の皮膚に今のところ変化は現れず、症状が安定していることから、28日に退院することになりました。
24日、福島第一原発の3号機で被ばくした男性作業員3人は、翌日から千葉市にある放射線医学総合研究所に入院して詳しい検査と治療を受けてきました。
このうち2人は、およそ2時間、くるぶしまで水につかった状態の作業で、局所的に2000ミリシーベルトから6000ミリシーベルトの強い放射線を受けたと推定されています。
研究所によりますと、いずれも体内に入り込んだ放射性物質については治療が必要なほどではなく、また、被ばくした足の皮膚も今のところ変化は現れず、症状は安定しているということです。
また、別の1人については、放射線の影響は認められないとしており、3人とも28日、退院することになりました。
放射線医学総合研究所では、被ばくの影響がある2人については、今後、足の皮膚にやけどのような症状が出てくるおそれがあることから、引き続き経過を見ていくことにしています。

3月27日 17:03更新

▲ページトップへ海水の放射性ヨウ素 さらに高濃度に
福島第一原子力発電所の放水口の近くで26日、採取された海水から、国の基準の1850.5倍の放射性のヨウ素131が検出されました。
この地点では、ヨウ素131の濃度が2日続けて国の基準の1000倍を超えていますが、経済産業省の原子力安全・保安院は「原発から半径20キロの範囲は避難指示が出されているので、周辺の住民に直ちに影響があるとは考えておらず、海水で拡散するので、ある程度低減すると考えられる」としています。
福島第一原発の1号機から4号機の水を流す「放水口」の南330メートルの地点で、26日午後2時半に採取された海水を調べたところ、同じくヨウ素131が1cc当たり74ベクレルと、法律で定められた基準値の1850.5倍の濃度で検出されました。
そのほかにもセシウム134が基準の196.7倍の濃度で検出されました。
25日午前8時半に同じ地点で採取された海水では、ヨウ素131が国の基準の1250.8倍、セシウム134は基準の117.3倍の濃度で、これに比べて値はいずれも高くなりました。
経済産業省の原子力安全・保安院は、原子炉から漏れ出た放射性物質を含む水が、継続的に流れ出ている可能性があるとみて漏えいルートを調べています。
そのうえで「半径20キロの範囲は避難指示が出されているので、周辺の住民に直ちに影響があるとは考えていない。文部科学省が30キロ沖で行っている調査をみても、海水で拡散されてある程度低減すると考えられる」としています。

3月27日 13:27更新

▲ページトップへ放射性物質含む水の除去続く
深刻な状態が続いている福島第一原子力発電所では、外部からの電源を使った冷却機能を復旧するため、27日も、作業の妨げとなる高濃度の放射性物質が混じった水を取り除く作業などが続けられる予定です。
福島第一原発では、今月24日に作業員3人が被ばくした3号機だけでなく、1号機や2号機のタービンが入った建物でも高濃度の放射性物質が混じった水たまりが見つかり、外部からの電源を使った冷却機能の復旧作業に支障が出ています。
このため、東京電力は、建物の中の水たまりを取り除く作業を急いでおり、このうち1号機については、水をポンプでくみ上げたうえで、「復水器」と呼ばれる、タービンを回した蒸気を水に戻す装置に入れる作業を始めています。
2号機についても、同じように復水器に戻す作業が27日にも始められる予定で、3号機については、今後、水を取り除く方法を検討することにしています。
また、1号機、2号機、3号機の原子炉に注ぐ水は、塩がたまって水の流れが悪くなるのを防ぐため、26日までに海水から真水に切り替えられましたが、東京電力は、2号機から4号機の使用済み燃料プールへの注水についても、早ければ27日にも真水に切り替える計画です。
また、経済産業省の原子力安全・保安院によりますと、2号機の原子炉が納められた建物から、発電所の雨水などを流す排水溝に水が流れた跡が見つかり、現場からは1時間当たり15ミリシーベルト程度の放射線が検出されたということで、東京電力や原子力安全・保安院が、水がどこから流れ出たか調べています。

3月27日 5:30更新

▲ページトップへ保安院 放射性ヨウ素の値訂正
経済産業省の原子力安全・保安院は、福島第一原発の「放水口」近くの海水から、25日、国の基準の1250倍余りの濃度の、放射性のヨウ素131が検出されたことについて、仮に500ミリリットル飲んだ場合、一般の人が1年間に浴びても差し支えない限度とされる1ミリシーベルトに相当すると説明していましたが、正しくは、その半分余りに当たる0.55ミリシーベルトであると訂正しました。

3月27日 4:05更新
tp://www3.nhk.or.jp/news/genpatsu-fukushima/

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復興は地域住民によってのみ達成可能、集団避難という手法には問題点が

2011-03-27 02:28:19 | 防災・災害派遣

◆東日本大震災、復旧から復興への転換

 東日本大震災、岩手県や宮城県沿岸部の津波被害が大きい地域と原子力事故による福島県原発周辺地域を中心に集団避難が行われています。

Img_9720  復旧から復興への転換点は必要な事なのですが、集団避難とは、復興に必要なインフラが整備されるまでの一定期間、自治体と住民を一体として集団で避難するもので、これにより地域コミュニティーの維持と包括した避難支援を両立するという、三宅島火山災害を契機として実施されている方法なのですが、地域から住民が離れてしまっては復興が軌道に乗らないのではないか、そういう危惧があります。阪神大震災の事例を見る限り、やはり復旧は外部の支援に依拠しなければ成り立たないのですが、復興は地域住民の合意と熱意によってのみ達成されるものでしたから、ね。

Img_3476  地域住民と地域コミュニティがあってこそ、復興に対する住民参画の機会が生まれ、同時に再定住を促すものとなるのですが、集団避難を行った場合では復旧の過程で、全く住民が参画される機会が失われてしまい、加えて集団避難先での生活が長期化すれば必然的に就業基盤等を避難先の遠隔地に設定してしまい、再定住が難しくなるのではないでしょうか。この点、可能な限り被災地に近い地域への集団避難基盤を構築し、復興に関係する雇用とともにいち早く再定住を行う事の方が重要ではないか、と考える次第。

Img_3448  そもそも集団避難とは一時的にインフラの整った地域へ退避することを意味していまして、数週間、数カ月単位というような長期的なものを想定しているものでは本来ないはずです。福島県の原子力災害では残念なことに終息の見通しと土壌汚染状況が確認されない限り当てはまりませんが、宮城県や岩手県の津波災害では三宅島火山災害のように火山性ガスにより居住が困難、というような特殊な事情がある訳でもなく、故郷を離れたくないという意思は相当数ある、と報じられています。港湾設備の復旧と仮設住宅が整備されればこの地域に留まる事は可能であるはずです。この点、地震発生から二週間以上を経ているのですから港湾設備の復旧も始まっています。

Img_4504  例えば中古旅客船の長期チャーター契約を可能な限り多数、政府が結び被災地域の沿岸部に停泊して陸上での仮設住宅建築までの集団避難先とする方式の検討。旅客船であれば給水や発電、給食能力はもちろん入浴や洗濯等の能力を充分有しています。加えて、地権者や家財道具揚収等地元住民でなければ意味が無い調整や復興業務は沿岸部に停泊している限り、その交通は容易となり、比較的短期間での復興を可能とするのではないでしょうか。費用は決して安価ではないでしょうが、運行せずホテルシップとして運用するのならば交渉の余地はあるはずです。

Img_4154  このほか、陸上でもブルートレイン廃止等により余剰となった寝台客車を極力被災地周辺に集結させ、仮設住宅完成までの待機施設とする方法が考えられます。寝台客車は現在、相当数が廃止済みであり、決してその数は多くはありませんものの、輸出を想定し維持されているものや団体輸送を想定し車籍を維持しているものがあります。避難所と比べれば開放B寝台であってもカーテンによりプライバシーは維持されていますし、一部にはコンパートメントを有している客車もある訳でして、鉄道線が復旧している地域であれば、物資輸送や電力供給の目途が立っている事にもなり、復旧に応じて避難所を機関車により牽引する、という方法も可能です。

Img_0511  また、アメリカが自然災害において実施しているようにキャンピングカーを調達して仮設住宅の代用とする方法も考えられます。アメリカから緊急輸入した場合、車幅が大きいため道路通行には特別の許可が必要となることは確かなのですが、仮設住宅資材のように搬送の自由度は低いものの、一度日本に到着すれば移動と設置は速やかに実施することが可能です。何よりも、公用地に設置する仮設住宅と異なり、貸与という形を採れば被災者の私有地に配置することが可能ですので、相当な事由があった場合、公用地では撤去期限により撤去される可能性もあるのですが、私有地ならば個々人の事情に応じた配慮も可能となるでしょう。もちろん、客船や客車のチャーターは今日明日実現するものではありませんし、キャンピングカーの緊急輸入にしても船積みから輸送を経てどう頑張っても数週間を要します。しかし、集団避難を行い、復興への転換点と言う時期に、住民が戻っていないようでは、再定住を妨げる結果になるのではないか、阪神大震災の神戸復興をみていますと、そうした印象を持ちました。

HARUNA

(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)

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東北地方太平洋沖地震に対する防衛省自衛隊の対応(3月26日1100)

2011-03-26 17:38:34 | 防災・災害派遣

◆防衛省発表

平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震に対する自衛隊の活動状況(11時00分現在)
平成23年3月26日
防衛省

※数値等は速報値であり、今後変わることがある。
※下線部は、前回からの変更箇所

1 災害派遣要請元及び要請日時岩手県知事 3月11日14時52分 宮城県知事 3月11日15時02分
茨城県知事 3月11日16時20分 福島県知事 3月11日16時47分
青森県知事 3月11日16時54分 北海道知事 3月11日18時50分
千葉県知事 3月12日01時00分
2 防衛省・自衛隊の対応(1) 派遣規模
人 員 : 約107,000名
(陸災部隊:約70,000名、海災部隊:約15,200名、空災部隊:約21,300名、原子力災派部隊:約500名)
航空機 : 539機
(回転翼215機、固定翼324機)
艦 船 : 53隻  が活動中
※3月14日、東北方面総監を指揮官とする統合任務部隊を編成

(2) 主な対応状況
ア 大規模震災災害派遣

(ア)関係命令
 3月11日14時50分 防衛省災害対策本部設置(本部長:防衛大臣)
 3月11日18時00分 大規模震災災害派遣命令
 3月16日11時58分 予備自衛官及び即応予備自衛官の災害等招集命令
 3月17日22時00分 大規模震災災害派遣命令の一部変更命令

(イ)活動内容
 航空機による情報収集、被害者の救助(約19,300名)、人員及び物資輸送、給食及び給水支援、入浴支援、医療支援、ヘリコプター映像伝送による官邸及び報道機関等への情報提供、自衛隊施設(防衛大学校)における避難民受け入れ

イ 原子力災害派遣

(ア)関係命令
 3月11日19時30分 原子力災害派遣命令(12日09時20分廃止)
 3月12日09時20分 原子力災害派遣命令(17日03時00分廃止)
 3月17日03時00分 原子力災害派遣命令(19日01時00分廃止)
 3月19日01時00分 原子力災害派遣命令

(イ)活動内容
 避難支援、給水支援、人員及び物資輸送、原子炉冷却のための放水、モニタリング支援、集じん飛行支援

ウ 現地調査団等の輸送支援

 ・ 政府調査団(第1陣:宮城県)の現地派遣
 ・ 経済産業副大臣及び原子力安全・保安院職員等の現地派遣
 ・ 総理大臣の現地視察(福島第1原発及び宮城県被災地上空等)
 ・ 政府調査団(第2陣:岩手県及び福島県)の現地派遣
 ・ DMAT(災害派遣医療チーム)の輸送支援
 ・ 防衛大臣現地視察(統合任務部隊編成)
 ・ 防災担当大臣現地視察
 ・ 防衛大臣現地視察(原子力災害派遣部隊現地調整所)

エ その他

 3月18日(金)東北地方太平洋沖地震による被災地域において、自衛隊の部隊が実施する救援活動等に係る予備費の使用を閣議決定(約54億円)

(3) 自衛隊の活動
○陸自
(25日)
05時00分 第9師団 陸前高田市・大船渡市・釜石等で救護・給水・給食・物資輸送・入浴支援等を開始
06時00分 第13旅団 相馬市役所において給食支援開始
06時30分 第13旅団 須賀川市役所において給食支援開始
06時30分 第13旅団 いわき市内において給水支援開始
07時38分 第13旅団 新地町で給食支援開始
08時00分 第13旅団 郷ヶ丘小及び中央台南中で給水支援開始
08時01分 第14旅団 雄勝町において入浴支援開始
08時29分 東北方ヘリ隊 石巻市へ救援物資(食料・日用品)空輸
08時58分 第13旅団 新地町で給水支援開始
09時00分 第13旅団 大迎公会堂において給水支援開始
11時00分 第5旅団 鹿妻小学校において入浴支援開始
11時25分 東北方面後方支援隊 宮城野区及び若林区に救援物資輸送
11時57分 東北方面後方支援隊 若林区及び宮城野区に燃料巡回配布開始
13時00分 第5旅団 湊小学校において給食支援開始
13時00分 第13旅団 湯本高校及び藤原小学校において給水支援開始
他、細部確認中
○海自
(25日)
07時20分 「ちよだ」が寄磯地区の被災者に対し、牛乳300本を搬送
08時00分 「くにさき」が渡波漁港の被災者に対し、主食缶詰144個、副食缶詰240個を提供
09時11分 「にちなん」が大須小学校の被災者に対し、軽油1782Lを搬送
09時20分 「ちよだ」が泊地区の被災者に対し、米55kg、副食缶詰500食、ガソリン90L、乾電池(単1)50個、乾電池(単2)26個、軍手100組、さらし3反の搬送
09時57分 「まきしま」が長磯七半沢地区の被災者に対し、非常用糧食264個、ウィンナー240缶、オレンジスプレット192本、たくあん缶144個、乾パン64袋、清涼飲料水200本、飲料水(2L)18本、さんま蒲焼120個、パイン缶24個を搬送
10時16分 「ひゅうが」搭載回転翼機による「ひゅうが」と名足小学校間の米医療チーム4名、医官等3名の輸送及び医療支援
10時47分 第61航空隊のYS-11Mが生活物資2.5トンを厚木から八戸に搬送
12時55分 「ちよだ」が寄磯地区の被災者に対し、米35kg、食器150個、アルミホイル20本、ラップ14本、選択用洗剤10袋、スリッパ6足の搬送
13時53分 「くらま」搭載回転翼機が寒風沢島の被災者に対し、水(20L)14個を提供
14時10分 「くらま」搭載回転翼機が野々島の被災者に対し、水(20L)7個を提供
14時10分 「ひゅうが」搭載回転翼機が「ひゅうが」と志津川小学校間の米医療チーム4名、医官等3名の輸送及び医療支援を実施
14時10分 「あしがら」から「さわぎり」搭載回転翼機が桂島の被災者に対し、主食缶詰1200個を提供
14時27分 「くらま」搭載回転翼機が桂島の被災者に対し、水(20L)9個を提供
15時26分 「ひゅうが」、「はるさめ」及び「たかなみ」搭載回転翼機による気仙沼市大島ふれあい公園の被災者に対し、灯油(ドラム缶26本)を搬送
15時35分 「ぶんご」が気仙沼大島小・中学校の小学生22名、中学生21名、保護者5名に対する入浴支援を実施
16時12分 「ちよだ」が寄磯地区の被災者(男性14名、女性13名)に対する入浴支援及びガソリン90L、副食缶詰500食、軍手100組、乾電池(単1)50個、乾電池(単2)22個、乾電池(単3)48個の搬送
16時20分 機動施設隊が八戸市内道路の災害ごみ清掃支援を実施
16時35分 「くろべ」が仙台塩釜港において被災者43名に対し、入浴支援を実施し、タオル48枚、シャンプー3本、ボディーソープ3本、紙コップ80個を提供
17時23分 「くにさき」が石巻港にて被災者に対し、入浴支援を実施し、幼児服5箱、子供服1箱、男性衣服2箱、女性衣服1箱、衣類6箱、靴下1箱、毛布1箱、タオル256枚、石鹸19個、歯ブラシ2箱を提供
18時00分 八戸航空基地が八戸周辺の被災者に対し、入浴支援、診療支援を実施
○空自
(25日)
07時42分 第2輸送航空隊C-1×1機が救援物資(日用品)を入間から松島へ空輸
08時09分 第2輸送航空隊C-1×1機が救援物資(パン等)を名古屋から松島まで空輸
08時16分 第2輸送航空隊C-1×1機が救援物資(医薬品)を美保から松島まで空輸
08時29分 第2輸送航空隊C-1×1機が救援物資(医薬品)を美保から松島まで空輸
08時51分 第2輸送航空隊C-1×1機が救援物資(燃料)を千歳から三沢まで空輸
09時02 入間ヘリCH-47×1機が救援物資(食料)を三沢から加茂まで空輸
09時04分 入間ヘリCH-47×1機が救援物資(燃料)を三沢から加茂まで空輸
09時26分 第1輸送航空隊C-1×1機が救援物資(食料)を名古屋から松島まで空輸
10時26分 第1輸送航空隊C-130×1機が救援物資(食料)を名古屋から花巻まで空輸
10時43分 第3輸送航空隊C-1×1機が救援物資(食料)を名古屋から福岡まで空輸
10時51分 第3輸送航空隊C-1×1機が救援物資(医薬品、食料)を千歳から松島まで空輸
11時21分 入間ヘリCH-47×1機が救援物資(燃料、食料、日用品)を松島から網地島に空輸
11時23分 第3輸送航空隊C-1×1機が救援物資(医薬品)を美保から松島まで空輸
13時13分 第1輸送航空隊C-130×1機が救援物資(パン・日用品)を名古屋から松島まで空輸
13時48分 第3輸送航空隊C-1×1機が救援物資(医薬品)を美保から松島まで空輸
13時55分 第3輸送航空隊C-1×1機が救援物資(日用品)を千歳から松島まで空輸
14時08分 第3輸送航空隊C-130×1機が救援物資(水、パン、日用品)を福岡から松島まで空輸
14時55分 第1輸送航空隊C-130×1機が救援物資(水、パン、日用品)を福岡から松島まで空輸
15時01分 第1輸送航空隊C-1×1機が救援物資(毛布、食料)を千歳から松島まで空輸
15時27分 第1輸送航空隊C-130×1機が救援物資(水、パン、日用品)を福岡から松島まで空輸
15時44分 第2輸送航空隊C-1×1機が救援物資(食料)を千歳から松島まで空輸
15時55分 第2輸送航空隊C-1×1機が救援物資(食料、日用品)を福島から松島まで空輸
○原子力災害派遣による活動
(24日)
06時54分 CH-47(サーモグラフィ・放射線測定機搭載)×1機による福島第1原発上空モニタリング開始(07時26分終了)
09時05分 偵察航空隊RF-4E×1機が福島第1原発の航空偵察のため百里を離陸(09時38分百里着陸)
09時16分 偵察航空隊RF-4E×1機が福島第1原発の航空偵察のため百里を離陸(09時59分百里着陸)
11時00分 第7航空団T-4×1機が集じん飛行のため百里を離陸(11時51分百里着陸)
11時29分 偵察航空隊RF-4E×1機、福島第1原発の航空偵察のため百里を離陸(12時44分百里着陸)
11時35分 偵察航空隊RF-4E×1機が航空偵察のため百里を離陸(岩手県、宮城県、福島県上空)(12時41分着陸)
15時12分 第7航空団T-4×1機が集じん飛行のため百里を離陸(16時18分百里着陸)
15時59分 偵察航空隊RF-4E×1機が航空偵察のため百里を離陸(岩手県、宮城県、福島県上空)(16時37分着陸)
(25日)
06時34分 CH-47(サーモグラフィ・放射線測定機搭載)×1機による福島第1原発上空モニタリング開始(07時19分終了)
09時00分 偵察航空隊RF-4E×1機、福島第1原発の航空偵察のため百里を離陸(09時36分百里着陸)
09時08分 偵察航空隊RF-4E×1機、福島第1原発の航空偵察のため百里を離陸(09時50分百里着陸)
09時14分 第7航空団T-4×1機が集じん飛行のため百里を離陸(10時21分百里着陸)
11時28分 偵察航空隊RF-4E×1機が航空偵察のため百里を離陸(牡鹿半島、広田湾)(12時29分百里着陸)
11時29分 偵察航空隊RF-4E×1機が航空偵察のため百里を離陸(釜石)(12時36分百里着陸)
16時06分 偵察航空隊RF-4E×1機が福島第1原発の航空偵察のため百里を離陸(16時38分百里着陸)

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福島第一原発(東北地方太平洋沖地震)に関する事実関係(2011.03.25.1606)

2011-03-26 17:35:16 | 防災・災害派遣

◆記事は全てNHK情報

 日本史上最悪の原子力事故に対し多くの情報が飛び交っていますが一部には信頼性に欠ける情報も流されています、このため流言飛語を防止する観点から本記事は全てNHKHPからの転載です。

◆出典:NHK

福島 楢葉町が住民と集団移転
3月26日 16時6分   
原子力発電所の事故を受けて町の大半が避難指示の対象となった福島県楢葉町は、原発から離れた会津美里町に住民とともに集団移転することになりました。

楢葉町は、町の大半が福島第一原発から半径20キロ内の避難指示の対象となっていて、これまで、災害対策本部など役場機能を福島県いわき市の小学校に移し、各地の避難所でおよそ5000人の住民がばらばらになって生活していました。これについて、楢葉町では、避難指示の解除の見通しが立たず、避難生活が長期化すると新年度が近づくなかで小学校にとどまり続けるのは難しいとして、り災証明書の発行や住民の安否の確認など、一部の業務を除いて役場の機能を原発から離れた会津美里町に住民とともに移転することを決めました。福島県内で避難指示が出ている自治体のなかで住民が集団移転するのは双葉町、大熊町に続いて3自治体目となります。
tp://www3.nhk.or.jp/news/html/20110326/t10014917531000.html

海水から1250倍の放射性ヨウ素
福島第一原子力発電所の放水口の南、330メートルで、海水から国の基準のおよそ1250倍の濃度の放射性のヨウ素131が検出されたことが分かりました。
経済産業省の原子力安全・保安院によりますと、福島第一原発の1号機から4号機の水を流す「放水口」の南、330メートルの地点で、25日午前8時半に採取された海水から、国の基準の1250.8倍の濃度のヨウ素131が検出されました。
この濃度は、500ミリリットル飲むと一般の人が1年間に浴びても差し支えないとされる1ミリシーベルトに相当する値だということです。
原子力安全・保安院は「原発から半径20キロの範囲は避難指示が出されているので、周辺の住民に直ちに影響があるとは考えていない。また、海水は潮流に流されて拡散するので、ある程度、低減すると考えられる」としています。
この地点の海水からは、今月23日にもヨウ素131が146.9倍の濃度で検出されていて、今回はそれを大きく上回っています。

3月26日 13:13更新

▲ページトップへ解説:高濃度の放射性ヨウ素検出について

3月26日 11:55更新

▲ページトップへ燃料プールも海水から真水へ
依然、予断を許さない状況が続いている福島第一原子力発電所では、26日も原子炉に入れる水を海水から真水に切り替える作業を続ける予定で、経済産業省の原子力安全・保安院によりますと、使用済み燃料プールへの注水も27日を目標に海水から真水に切り替えたいとしています。
福島第一原子力発電所では、原子炉や使用済み燃料プールを冷やすために、これまで海水を使っていましたが、長く続くと塩がたまって水の流れが悪くなり、十分に冷却できなくなるおそれがあるなどとして、東京電力は海水から真水への切り替えを進めています。
25日は1号機と3号機の原子炉に入れる水を海水から真水に切り替えたのに続いて、26日午前10時10分、2号機の原子炉への注水も真水に切り替わりました。
さらに、2号機から4号機の使用済み燃料プールへの注水についても、27日を目標に真水に切り替えたいとしています。
原子力安全・保安院は、「海水の注入が徐々に難しくなってきていて、温度や圧力の管理が難しくなってきている。きのう真水に切り替えたことで、1号機については炉の状態が安定してきている。海水から真水への切り替えを急ぎたい」と話しています。

3月26日 15:20更新

▲ページトップへ1号機 高濃度の水の排水急ぐ
福島第一原子力発電所の3号機に続いて、1号機でも地下にたまった水から運転中の原子炉の中の水のおよそ1万倍という高い濃度の放射性物質が検出されました。
1号機には大量の水がたまっていることから、東京電力では、復旧作業の妨げになるとして排水作業を急いでいます。
福島第一原発3号機では、24日、原子炉の入った建物に隣接するタービン建屋の地下で、作業員3人が深さ15センチの水につかって被ばくし、この水から運転中の原子炉の中の水のおよそ1万倍という高い濃度の放射性物質が検出されました。
これとは別に、1号機のタービン建屋の地下でも、運転中の原子炉の中の水のおよそ1万倍という高い濃度の放射性物質を含んだ水がたまっていることが分かり、東京電力は25日の夕方からこの水を取り除く作業を始めました。
しかし、1号機の地下には、深さ40センチの水が廊下など一面に広がり、排水に時間がかかっていて、東京電力では復旧の妨げになるとして排水作業を急いでいます。
東京電力では「たまった水は津波の影響で地下に入ってきたもの」と説明していますが、放射性物質は原子炉の核燃料が損傷し、何らかの形で流れ出たとみています。
東京電力では、排水を同じタービン建屋にある本来は蒸気を水に変えるための装置にいったんためることにしているほか、2号機から4号機でも水を取り除く方法を検討し、外部電源の復旧を急ぐことにしています。

3月26日 11:35更新

▲ページトップへ外部電源 本格復旧めど立たず
福島第一原子力発電所では、冷却機能が失われたまま、依然、深刻な状態が続いています。東京電力では、引き続き外部電源による冷却機能の復旧を目指して作業を行うことにしていますが、放射線の量が高くなっている場所があることから、作業計画の大幅な変更を迫られ、本格的な復旧のめどは立っていません。
福島第一原発の1号機から4号機では、震災で外部電源や非常用の電源による冷却機能がすべて失われたため、原子炉や使用済み燃料プールにある燃料から出る熱をポンプ車などを使って応急的に冷やしながら、安定的な冷却に向け、外部電源の復旧作業が進められています。
東京電力によりますと、26日は2号機の中央制御室で外部電源による照明を点灯させる予定です。
しかし、24日、作業員3人が被ばくした3号機のタービン建屋の地下で、1時間当たり200ミリシーベルトという高い放射線量が計測されるなど、作業が困難な場所が出てきています。
このため、復旧作業は大幅な変更を迫られていて、25日は1号機と3号機で、原子炉を冷却する水をこれまでの海水から真水に切り替えましたが、外部電源につなごうとしていたポンプが放射線量の高い場所にあって近づけず、ポンプ車を使う方法に変更しました。
26日に真水に切り替える予定の2号機でも、ポンプ車を使うことにしています。
東京電力は、安定的に原子炉などを冷やすため、外部電源による冷却機能の復旧が欠かせないとしてますが、本格的な復旧にはまだ時間がかかる見通しです。

3月26日 5:15更新

▲ページトップへ放射性物質含む水の除去急ぐ
福島第一原子力発電所の3号機のタービン建屋の地下で外部電源の引き込みをしていた作業員3人がたまっていた水につかって被ばくした問題で、東京電力は、放射性物質を含む水が至るところで作業の妨げになっているとして、早急に取り除くことにしています。
福島第一原発3号機では、24日、原子炉の入った建物に隣接するタービン建屋の地下で、作業員3人が深さ15センチの水につかって被ばくしたため、外部電源を引いて原子炉の中に水を入れるための作業を一時中断しています。
調査の結果、3号機とともに、1号機のタービン建屋の地下でも、運転中の原子炉の中の水のおよそ1万倍という高い濃度の放射性物質を含んだ水がたまっていることが分かり、東京電力は、いずれも原子炉の核燃料が損傷し、何らかの形で放射性物質を含んだ水が流れ出たとみています。
東京電力は、作業の妨げになるとして、たまった水を施設の外に出さないように取り除くことにしていますが、1号機については、放射性物質を含んだ水を処理する装置が故障しているため、同じタービン建屋にある、本来は蒸気を水に変えるための装置にいったんためるとしています。
東京電力では、2号機から4号機でも水を取り除く方法を検討し、外部電源の復旧を急ぐことにしています。

3月26日 5:15更新

▲ページトップへ1号機の水からも高濃度の放射性物質
福島第一原子力発電所では、24日、3号機のタービン建屋の地下の水から、運転中の原子炉の水のおよそ1万倍の濃度の放射性物質が検出されましたが、1号機のタービン建屋の地下にたまっていた水からもほぼ同じ濃度の放射性物質が検出されていたことが分かりました。
福島第一原発では、24日、3号機のタービン建屋の地下で、深さ15センチの水につかって作業をしていた作業員3人が被ばくし、その水から1cc当たり390万ベクレルと、運転中の原子炉の中の水と比べておよそ1万倍の濃度に当たる放射性物質が検出されました。
東京電力では、1号機のタービン建屋の地下でも水がたまっていたことから調べていましたが、1cc当たり380万ベクレルと、3号機とほぼ同じ濃度の放射性物質が検出されていたことが分かりました。
この中には、1cc当たりの濃度で、セシウム137が180万ベクレル、ヨウ素131が21万ベクレルなど、原子炉内で核分裂した際に発生する放射性物質が含まれていました。
東京電力は、3号機と同じように1号機でも原子炉の核燃料が損傷し、何らかの形で放射性物質を含んだ水が流れ出たとみていて、2号機や4号機でも建物の中にたまった水を採取して調べることにしています。

3月26日 0:30更新

▲ページトップへ

tp://www3.nhk.or.jp/news/genpatsu-fukushima/

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横田基地はNBC完全防護 豪州空軍による陸自第15旅団空輸支援報道より

2011-03-25 23:55:41 | 防衛・安全保障

◆日本の報道が伝えない実情

 今朝豪州ABCが東日本大震災を報じていました。豪州空軍も展開していたのですね。

Img_4752  豪州空軍はC-17輸送機を日本救援へ派遣してくれまして、那覇駐屯地に司令部を置く陸上自衛隊第15旅団を米空軍嘉手納基地より福生の米空軍横田基地へ空輸する支援に当たっている様子が報じられていました。豪州空軍のC-17はそのまま仙台空港までの救援物資空輸支援に向かってくれています。

Img_7632  そこで報道映像に少なからず驚かされたのですが、嘉手納基地から横田基地へ到着したC-17を迎えたのはNBC完全防護の空軍兵士でした。NBC防護の部隊はそのままC-17輸送機に対しガイガーカウンターを用いた徹底的な線量測定を行っていたのです。福島上空を飛行した訳ではなく嘉手納から横田、つまり沖縄から東京まで飛行した輸送機をNBC防護で迎えているのですね。

Img_8541  現在の民主党政権が行っている原子力関連の情報は信用するに値するのか、海外報道を俯瞰すれば、これが諸外国の重要な関心です。福島第一原発は“即座に危険という訳では無い”という情報を官房長官が連発し、一号炉と三号炉の水素爆発を目の当たりにしました。線量に関する明示が無いまま東北と北関東地域の農産物や畜産業は放射性降下物の汚染下にあり、この状況は家畜避難と安全な農産物配給を行ったソ連以下の対応しかできていない実情。

Img_4460  自民党時代と比べて民主党の核に関する政策は随分大雑把、という感想を実は持っています。陸上自衛隊が2003年に小泉政権下、陸上自衛隊をイラク復興人道任務へ派遣する際には、隊員個々人を劣化ウラン弾による被爆から防護するために、50万円もの高額な線量計を配布していました。劣化ウラン弾と健康被害の因果関係は今なお議論があり、この為国際法上の扱いが異なっているのですが、自民党時代は隊員を被爆から防護する最大限の施策を尽くしていたのです。線量計を世界中から緊急輸入するとか、こういう配慮も出来ないのか。

Img_0894  そもそも今回の原子力事案では、政府が主導権を抑えるのが遅すぎて、東京電力の情報を鵜呑みにしていたあたり、かなり問題でしょう。放射性物質を原子炉格納容器から抜く事で炉心崩壊を阻止するドライサンプにしても、風向きなどを考慮せずそのまま放出させ、結局は被害地域増大に繋がっていますし、原子炉安全装置への電力供給についても、政府が指揮権を採っていれば、一部で言われているような海上からの給電などの選択肢を検討する時間もあったでしょう。

Img_0328  アメリカ国民の福島第一原発から50マイル以内の退去命令は、こうした主導権無き日本政府が東京電力の情報のみと、他には大丈夫だ安心しろという意味の“直ちに危険という訳では無い”という、根拠が示されない宣言的な主張だけを繰り返した事で不信感を高めてしまったのでは、とも。これが国民へ伝播し、世論として政府は信用できない、となってしまえば、日本は破滅してしまいます。政府はパニックになるのではなく冷静に危機感を認識してください。

HARUNA

(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)

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