数字は何か、真実を語るエッセンスのように、今の世の中では過度に崇められているところがあるのではないか?そんなことをふと考えた。
確かに、経済指標一つで、経済は右往左往する。偏差値とかで、受験生等も右往左往する。企業に勤めていれば、数値目標で右往左往する。その割に、その数値の深い意味や限界などを考える人は、私も含め余りいない。ちょっとシュールな世界のようだ。
私は、身近な父や祖父が理工科系だったこともあり、数値や数式への信仰のようなものがあった。それもあり、大学の時は、お医者さんの診断のプロセスを数値的に研究することなど、人の行動を数値的に研究することに熱中した。ただ、卒論を書きあげて、空しさが残った。数式で語れることは、余りに限定されているという事実である。
今でも時に、人の心が数式で表せたらといった妄想に浸ることもあるが、美しい花びらや光を感じる自分の存在は数式や数値で表わせる世界より、遥かに豊だと感じてしまう。
身体を持つ、脳を持つ人間とは、なんて不思議な存在なのだろう。
<身体の流れ4/4>
人気blogランキングへ <- 1クリックで燃えます!