犬のノコちゃんは人間ではないが、様々な感情を見せ、側にいて楽しい。写真のような顔をしているときは、何かご褒美を貰いたいときのようである。
さて、人の表情は犬に比べて、もっと複雑で豊である。脳の容量は現世人類で大脳皮質が約140億といわれ、脳全体では約1000~2000憶個の神経細胞(ニューロン)があるという。加齢とともに減少したりするそうだが、私の年代でも1000憶個程度がありそうだ。
これが、頭がい骨の約1.5リットルの入れ物に入っているので、驚異である。
閑話休題。
この2-3日、年末年始のこころの動きを考えていた。こころの動きをどのように捉えるかというのは、ちょっとした心理学の知識が必要である。「生き甲斐の心理学」の中で、カール・ロジャーズの発案したプロセス・スケールというものがある。そして、自分の状態などを、これで測っている。
7つの尺度があり、それぞれ7つの評価基準があるが、日常的には3つのレベルの評価基準を使う。
例えば7つの尺度の一つとして、<感情と個人的意味あい>、というものがある。そして、レベル(段階)として3つ・・・
低: 感情が認められない、表出されない
中: 自分のものであるという感じ、表出が増大する
高: 流れの中に生きる、 充分に体験される
昨年の年末にかけての感情の移り変わりの中で、例えば自責感を感じたことがあった。そして、日本の文化や倫理道徳で何となく自責を感じているのでは・・というのではなく、生な自責の感情というのは、人を変える力があるようだ。頑固な自分であっても。
自責の感情から、自己否定になっていくのは世の常であり、私も人嫌いの傾向が出てきたが、そのような傾向の中で、ふと出会ったのが深大寺でのマグカップであったようだ。
人生の中で、ある問題に遭遇し、そしてある時、気づかなかった何かの感情に触れる。(低から中に)そして、その中で意味づけが進行し健全な行動に繋がっていく。
自分の中に隠れていた、驚きの部分を受容していく中で、新たな1年の計を、マグカップでコーヒーを飲みながら考えていきたい。
<こころの流れ2/4>
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尚、いつも参考にしていますが、今回は「生き甲斐の心理学」p136を参照させていただきました。