20歳後半のころ、会社の先輩から、「四十にして立つ、と言われているが四十歳台は意外と惑う時期であった」。そんな話を聞かされ、不思議に印象深く覚えていた。
そして、私が四十歳台になったとき、父が亡くなった出来事を境に、確かに惑い始めたようであった。仕事でも家庭でも健康でも。
「生き甲斐の心理学」で学ぶ、暗い感情の錯乱感がざわめき立つようであった。
その為か、父の実家の宗教(浄土真宗)を真面目に勉強したり、東洋思想を勉強したりし、こころに落ち着きを取り戻そうとした。
父の実家での法事で一族郎党が集まったりすると、祖先達からの長い叡智に触れたように感じられた。
自分とは何か、祖先達はどのように生き抜いてきたか。そんな思いは、様々なルーツ探しに繋がる。家の家紋やルーツに興味がでてきたり、伝統宗教に対する興味。歴史などへの興味。遺伝子DNAなどへの興味。
勿論、自分の生き甲斐が重要であるけれど、こうした心の中のルーツさがしも、自分の中に明るい統御感を得るために必要なのだろう。
因みに、昨年行った西伊豆で見つけた、私の家の家紋。丸に橘である。
<暗い感情 4/4>
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