オバマ大統領の就任演説の中で、米国は、キリスト教徒、イスラム教徒、ユダヤ教徒、ヒンズー教徒、そして神を信じない人達の国という一節がある。日本も同じように、仏教、神道・・・神を信じない人達の国なのであろう。私はキリスト教徒なので、キリスト教も入れて欲しいが。
宗教を信じる人々の多くは、死んで身体は朽ちても魂が残ると信じていると思うが、神を信じない人(就任演説ではnon-believers)は基本的には唯物論者か不可知論者であり、魂なるものを信じない人が殆どであろう。
最近、脳科学の本を読み続けているが、脳科学の専門家には、脳の病気を解決したいとする立場の人がいるほかに、魂の存在に興味を持つ人もいるという。私も、「生き甲斐の心理学」を深めたいと考える一方、魂にも大変興味を持っている。
DNAのらせん構造を発見した著名なノーベル賞受賞者のF.クリックは、DNAの研究をやめて、脳科学の研究を始めたのでも有名である。その著書「DNAに魂はあるか」を読むと、タイトルが刺激的であるわりには、常識的な結論に至っているようである。
まだ、脳科学ははじまったばかりで、本質的なことは解明されていないのだ。
さて、本の中で魂を信じる脳神経学者のジョン・エックルクス卿なる人物が登場するが、「魂の存在を証明できるわけでもないけど、さりとて証明の必要は今のところ感じない、」(DNAに魂はあるか 講談社18P)というのが現状だそうだ。
魂の存在が証明されたら良いと思うが、どうなんだろうか?
私は、科学による真実の探究はとても大切だと思う。また、宗教を信じることと矛盾はないように思う。自分という不思議な存在がある限り、宗教は科学ですら否定されないのではないか?と思っている。そして、人生を豊かにするには、科学も宗教も両方とも大切だと思う。
<意識と無意識 2/4>
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