皆さんの青春時代は明るかったですか?
私の場合は楽しいこともあったが、大体は暗い感情が支配していたようだ。
「生き甲斐の心理学」を勉強すると、暗い感情と明るい感情のうち、どちらが人間の本質かということを学ぶが、どうも暗い感情が本質のようだ。ゲーテは70年以上の生涯のうち、明るい感情が支配していたのは一ヶ月程度だったと言っていたようだ。だから、私の場合もそんなに異常ではなかったと今では思う。
振り返ってみると、17才のころ、高校で倫理社会を学ぶころであるが、少年少女時代に母の影響で信じていたカトリック(キリスト教)が信じられなくなり、逆回心のようになり自己混乱感を味わう。高校の後半から大学二年ころまでは、紛争や受験の影響もあり、劣等感や罪悪感が支配していたようだ。
ただ、私の場合は恵まれた人間関係があり、従兄弟、友達、家族、大学研究室などに次第に強く忠誠心を持つことができたのが幸いしたようだ。人は何かに忠誠心をもつことで、暗い感情が激減するようだ。型にはまらない生き方が個性的で素晴らしいという考え方もあるが、まずは型にはまることによって人は落ち着くものだ。
会社に入る。セールスマンになる。抵抗あるかもしれないが、そこから何かが統合され、先が見えるようになる。
ただ、昨日述べたように、信仰の問題等コアになる思想の面で、確固たるアイデンティティを統合できない宿題があった。
未熟な私が、何となく社会生活を歩めるようになったのも。今思えば、私を受け入れてくれた人たちの御陰なのだと思う。感謝です。
忠誠心 5/10