イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

信頼関係をつくり楽しい旅を!(旅の意味① 9/10)

2013-11-06 | 第八章「魂と聖霊」

 信頼関係のある人達との旅ほど楽しいことはない。でも、信頼関係を本当に作ろうと思えば、ちょっとした努力が必要なようだ。

 信頼関係構築は他人に何かを期待するのではなく、自分が変わろうとすることから始まるように思う。

 それは、八方美人であることの決別からだ。自分の感情を意識し、原初感情の好きか嫌いかを大切にしていく。それは決して感情に引きづられることではなく、生命体として大地に根付くようである。

 ちょっとした勇気がいることだが、それを身につけると、世の中の反応が変わってくることに気付く。何となく離れていく人がでてくると同時に、何となく近づいてくる人がでてくる。

 自分の本音を探るのは、生き甲斐の心理学の大きなテーマで簡単ではないが、さらに、自分の本音を大事にすることを徹底していくと、他者の存在が違って見えてくる。多様性というか、他者の魂を感じるというか、とても深い気づきである。

 それゆえに、倫理道徳とは別の次元で他者を大事にするというか、秘密を守るというか、そんな癖が自然に身についてくる。

 そして、自分は自分というふうになってくると、他人との信頼関係が何故か深まるところがある。

 若い頃に素人ながら、槍ヶ岳に連れて行っていただいたことがあるが、山頂に近づくにつれ、岩場で危険なところがでてくる。思わず、岩にしがみつきたくなるが、先輩によれば、岩にしがみつくより体を岩から離すような心持ちのほうが、バランスがとれ安全だという。自分と他人の関係は、意外に違いを意識するほうが深まるところがあるようだ。

旅の意味① 9/10

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激しい情動を制するには・・・(旅の意味① 8/10)

2013-11-06 | 第八章「魂と聖霊」

 鎌倉は小学生時代から思い出深いところだが、特に腰越はU先生の勉強会で大変お世話になった美しい地である。

 腰越は義経の腰越状で有名な土地だ。義経が壇ノ浦で平家を滅亡に追い込んだあと、頼朝との仲を修復するために、頼朝に会いにいくのだが、この地で止められ兄との和解ができなかった悲しみの地でもある。

 腰越に来るたびにいつも訪れるスポットが私にはある。腰越漁港の近くの河口で、さまざまな鳥が集まる場所でもある。白鷺やカモメ、トンビ・・・。最近は防波堤も整備されたり、2-3年で風景も変わってきているが、鳥の生態は変わらないようだ。

 そして、この水鳥も、800年余りの前に義経もきっと見たに違いない。河口で遊ぶ鳥や空を飛ぶ鳥に、義経はどのように想いを寄せたのだろうか。

 最近私は、近くの国分寺跡や国分寺崖線の湧水や池を訪れたり、畠山重忠の伝説を読んだことから、何となく日本の中世が体感として感じるようになってきたようだ。今回の腰越でも、何か私の中の関東の血が騒ぎはじめてきたよう。

 さて、鎌倉時代は、私が最も心を寄せている飛鳥・奈良時代にも負けないくらいに、謀略や殺戮が続いた時代だ。母が子を謀殺したり。兄が弟を殺害したり。かつての忠臣を簡単に滅ぼしたり。当時の歴史を思うと言葉をなくす。

 ちょうど、昨日は勉強会で人間の情動の問題をU先生が取り上げて、とても有意義な時間を送った。

 激しい情動ゆえに、冷静さを失った行動をとったり・・・感情・情動は何とか制したいと思う人は多いようだが、テレビの悲しいニュースは、その難しい現実をリアルに教えてくれるようだ。

 そんな人生を左右する情動であるが、自分の感情・情動を生き甲斐の心理学の理論をベースに学んで行くと、それほど恐れたり嫌ったりする必要もないことに気付く。さらに、情動には負の面もあるが、やる気とかモチベーションといった前向きな面もあり、情動の激しい人は悲観することもない。

 今回しみじみ思ったのは、自分の生き甲斐とかアイデンティティといったものが安定して、ブレない状態のときは情動も制しやすいと確認した点である。

 空を飛ぶ鳥は(腰越はトンビも多いが)鳥瞰・・・という言葉があるが、良い見通しを持つ。私も自分のアイデンティティ(自分とは何か)を確かにしつつブレなくすれば、へんな情動を制しイキイキとした生活が送れると思う。

 

旅の意味① 8/10

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