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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

東京タワーにひとり遠足!(旅の意味 ③5/10)

2013-11-23 | 第八章「魂と聖霊」

 東京タワー周辺は、仕事等で何回来たか判らないくらい立ち寄った場所である。しかし、芝公園や増上寺も含めて、のんびりと時間をかけ味わったり、子供のころと違う東京タワーの楽しみ方をしたことはなかった。

 体験とは不思議なものである。自分から自由意思の中で発見学習的に現場に出かけて、そこで何かを掴まない限り、その場所は身につかず、通りすがりの人のようである。

 多分、東京タワー周辺はそうした場所であった。

 そして、昨日、中沢新一氏のアースダイバーに触発されて、約半日かけて東京タワー周辺を探索した。

 東京タワー周辺は、知る人ぞ知る実に多層的で宗教的な奥の深い場所なのである。

 5000年前ごろの縄文時代は、日本には30万人くらい住んでいたというが、当時は間氷期で今よりもっと、海水が上昇していて、東京都心はまるでフィヨルドのようであったようだ。

 その中で海の近くに、東京タワー周辺は岬となっていたようだ。詳しくは次のアースダイバーMapを参照されると、現代のマップの上に縄文時代のマップを重ねてみられ、また素晴らしい調査データも重ねて有り感動します。

http://e.mapping.jp/dive.html

 増上寺は上野の寛永寺と並び徳川将軍家の墓所として有名であるが、浄土宗の七大本山の一つ。大門から増上寺に向かい、美しい門をくぐり大殿で阿弥陀如来像を拝観し安国殿で御朱印を頂いた。

 貴重な国宝の数々は第二次世界大戦でほとんど消失してしまったが、参拝者やお坊さんと会話すると、何か息づいている信仰の世界を感じさせていただけた。

 次に、増上寺のとなりの芝公園に。ここには何と芝丸山古墳という前方後円墳がある。4-5世紀のころの古墳といわれるが立派な古墳(稲荷神社もある)。この地を訪れる人は実に少ないが東京タワーとセットで訪れると良いと思う。

   

そして、東京タワーへ。

 東京タワーは1958年にでき今に至っているが、東京スカイタワーができて、訪れる人は少なくなったようであるが、820円で大展望台まで行ける。そして、昨日は快晴の夕方時であったので、素晴らしい夕日も見ることができた。夕日が隠れるころに、突然西の山の稜線がくっきり見え、美しい冨士山の影まで見え感動した。

    

 

 東京タワーの特別展望台から上部は、Wikipediaによると朝鮮戦争で破壊された米軍の戦車の鋼鉄が使われたようだ。朝鮮戦争の実態は、日本では殆ど知られていないが、400万人~500万人がなくなったとされ、落とされた米軍の爆弾総量は日本のそれの3.7倍と言われる悲惨な戦争である。

 戦後の日本の象徴とも言われる東京タワー。タワーそのものも何か象徴的だが、周りには神社・仏閣・教会が実に多い。夕暮れどきに、タワーを降り、平和を祈りつつ一人遠足を終えた。

旅の意味③ 5/10

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