IKEDA HIROYAのとりあえずブログ

日々の食事や美術展巡り、スポーツ観戦記などもつれづれなるままに書いています。

2019.08.02国立西洋美術館『松方コレクション展』

2019年08月02日 16時16分17秒 | イベント・アートなど



東京滞在でヒマなのも今日まで。
11時半までホテルでボケボケして、暑いさなかに出かけたのは
国立西洋美術館。『松方コレクション展』を観るためです。

国立西洋美術館:国立西洋美術館開館60周年記念 松方コレクション展



そもそも国立西洋美術館は松方幸次郎が集めた西洋絵画のコレクションを
収蔵・展示するために造られた美術館。
個別の絵を観たいというより、国立西洋美術館を設立するに至った
コレクションがどんなものかということに興味を持ちました。

ちなみに松方幸次郎は松方正義(明治期の日本において
内閣総理大臣を2度務めるとともに大蔵卿、大蔵大臣を
長期間務めて日本銀行を設立したり、金本位制を確立するなど、
財政通として財政面で業績を残した。Wikipedia)の息子で
川崎造船所(現・川崎重工)の社長で、第一次大戦時に
造船で巨万の富を得て、そのカネで西洋絵画を買いまくったそうです。

その数は3,000点にものぼるのですが、昭和金融恐慌により
造船所は経営破綻。コレクションの一部は売却されました。

さらにイギリスの倉庫にあった約1,000点の絵画は
倉庫の火事で焼失。また、フランスにあった絵画は
第二次大戦時に敵国所有物としてフランス政府に接収。
戦後、国立西洋美術館を設立することを条件に
「寄贈返還」(フランスは「寄贈」という表現にこだわった)。
しかし、特別価値のある作品は返還されなかったとのこと。



さて、前置きが長くなりましたが、コレクションは
モネ、ルノワール、ゴッホ、ピカソ、ゴーガン、セザンヌ、ロダンなど、
西洋近代美術のビッグネームがたくさん。

ワタシ的に気に入ったのは・・・
・チャールズ・ネイピアー・ヘミー『水雷艇夜戦の図』
・エドヴァルド・ムンク『女』
・ルノワール『アルジェリア風のパリの女たち(ハーレム)』
あたりです。




なかなか満足の展覧会でした。



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2019.08.01 JICA地球ひろば『世界の幸せと悲しみ 人間の安全保障展』

2019年08月01日 19時59分49秒 | イベント・アートなど



JICAの『J's Cafe』でキューバ料理を食べた後は、
せっかくなので『JICA地球ひろば』の展示を見学。
ちなみにJICAという名称はよくTVで目にしますが、
「独立行政法人 国際協力機構/Japan International Cooperation Agency」
のことです。こんなところのビルに入るとは思いませんでした(笑)。





常設展的なエリアでは、世界の民芸品。





各国の民族衣装が着られるコーナーも。
とはいえ、中年のおっさんが一人で来て
コスプレする勇気なし(笑)。





展示コーナーには世界が抱える17の課題が紹介されています。
ここではディスプレイパネルの下に国のカードを差し込むと
その国の課題解決度がカラーライトで表示される仕組み。
日本は「4 質の高い教育をみんなに」が唯一の緑で、
5項目が赤。意外にも達成度は低いようです。





緒方貞子さん。人間の安全保障についてのスピーチビデオを拝見しました。
自国が自国の平和や安全などだけをしてはならないし出来ない、
グローバルに相互協力していくことが必要という内容でした。





教育。世界の多くの国々で教育が行き届いていないという内容。
教育が行き届かないと所得格差が縮まらないというデータも。





相互依存。ここでは主に日本で食べられる食材の多くが
海外に依存していることが示されていました。
もし輸入がストップしたら、コメとイモは十分だけれど、
肉や魚が今に比べて大幅に食べられなくなると示されていました。





世界の主食分布。
結構ワタシ的に興味深いブース。
コメや小麦、トウモロコシやイモが主食というのは
イメージできますが、「肉と乳」が主食というエリアもあり、
ちょっとビックリ。





健康医療。ここでは母子手帳を各国に普及させていることを示していました。





日本では現在、水道の蛇口をひねれば当たり前のように水が出ますが、
世界にはそうもいかない地域がいくらでもあり、
水の確保が日々の生活の大きなウェイトを占めるケースも。
JICAでは井戸ポンプの普及を進めているようです。





貧困。開発途上国では貧困であるために教育が受けられず、
教育が受けられないために、良い仕事に就けず、
病気にかかっても病院に行けず、貧困のマイナススパイラルが起こっているとのこと。
このような状況を打破するためには教育へのサポートが必要。





紛争。日本ではあまり報道されていませんが、
世界各地では紛争がいまも起きています。
現在、自国に住めず、海外に避難しているのは圧倒的にシリア人。
受入国の1番はトルコのようですが、難民対策には各国の支援が必要です。





熱効率の良いかまどの見本。
発展途上国にJICAが製作指導をしているようです。





マラリア蚊を入れないための蚊帳(かや)。
網目が4mmになっていて、糸には殺虫剤成分が練り込まれており、
5年間は効果が持続するそうです。
これを現地生産させ、現地の経済支援にもなっているようです。





帰り際に「国際協力適正診断テスト」。
一番上の質問に対する答えの穴にビー玉を落とすと、
次の質問にビー玉が落ちるという仕組み。





で、最初の質問は「捨て猫を見つけたらどうするか?」という内容。





「見なかったことにして、そのまま放っておく」
を選んで、そのままいくつかの質問に回答したら・・・

「国際協力は自分には関係ないと考えている、面倒臭がり屋のあなた
まずはせみなーやイベントなどに参加して、国際協力について
勉強してみよう!」と出てしまいました(笑)。





最初の質問で「捨て猫を連れて帰る」を選んだ場合は、
最終的に「正義感があり、慎重派のあなた。・・・
国際協力に役立つ資格を身につけよう!」でした(笑)。



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2019.07.31 江戸東京博物館『江戸のスポーツと東京オリンピック』

2019年07月31日 15時43分01秒 | イベント・アートなど



今日も昼間はヒマなので、11時前までホテルでくつろいで、
その後は両国にある江戸東京博物館へ。

今回の特別展は『江戸のスポーツと東京オリンピック』。

公式サイト:特別展「江戸のスポーツと東京オリンピック」 - 江戸東京博物館


江戸時代の武士のたしなみとしての武芸(剣術や弓、馬術など)から始まり、
明治時代に輸入された野球や卓球など、戦中戦後のスポーツの実情、
そして1964年の東京オリンピックを中心とした戦後スポーツの発展、
さらには2020年東京オリンピック招致まで、年代順に外観できます。

個人的に面白かったものとしては、江戸時代には『打毬(だきゅう)』と呼ばれる
西洋のポロ競技そっくりなものがあったこと。
野球ボールぐらいの綿製の毬(まり)を馬上からラクロスの杖のような杖で
門(サッカーゴールのようなもの)にたくさん入れたほうが勝ちというもの。
ちょんまげ・羽織袴の武士たちがポロをしていたと想像すると面白いですね。
ちなみに8代将軍徳川吉宗が奨励していたとのこと。

また、庶民が見るスポーツとして流行っていたのが、やはり相撲。
なぜ両国が相撲の聖地のようになったかが歴史的に紹介されています。

近代においては、早慶戦に代表される野球ブームがあり、
当時のユニフォームやグラブなども展示されています。

1964年の東京オリンピックに関しても豊富な資料が展示されていますが、
びっくりしたのがパラリンピック。ことあるごとに1964年の東京オリンピックは
次のオリンピックにかけて引き合いに出されたりしますが、
実は1964年にパラリンピックが実施されていたのをワタシは初めて知りました。
パラリンピックが世間に認知されてきたのはここ10年ぐらいではないかと思うので、
ほんとうにビックリ。

2020年の東京オリンピック招致に成功した時の資料もいろいろと。
滝川クリステルが着ていたのと同じブレザーやシャツ、スカーフも展示されていました。



こんな感じで、なかなか興味深い展示でした。
スポーツ好きの方はぜひ訪れてみてください。




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2019.07.30 東京都写真美術館で写真展3つをハシゴ

2019年07月30日 22時19分19秒 | イベント・アートなど





今日から金曜日まで、ほぼヒマな東京滞在。
美術館巡りでもしようかとネットで検索して決めたのが
『世界報道写真展2019』を開催している東京都写真美術館。
その後の予定もないので、併催されている『嶋田忠 野生の瞬間』、
『場所をめぐる4つの物語』も観覧することに。3つセットで1割引の1,800円。

『世界報道写真展』は以前も観たことがありますが、
世界各地で起こっている(日本ではあまり報道されない)
事件が撮られていて、考えさせられます。
今回はアメリカ・トランプ大統領の移民排除政策の
犠牲になっている人たちを撮影したものがいくつかあったほか、
各地での紛争の犠牲者の写真が目につきました。

いつも2月のCP+というカメラ関係の展示会が行われている時に
横浜の日本新聞博物館で(日本人による日本の)『報道写真展』が
開催されているので観に行くようにしていますが、
こちらはオリンピックでの日本人選手の活躍とか天皇陛下の行幸とか、
平和な写真がほとんどで、世界のあちこちで起きている
悲惨な出来事の写真はわずかだったように思います。
今回の展示と比較すると、日本人は内にこもって
平和ボケしているなぁと感じざるを得ませんでした。
そうは言っても自分が報道写真家になって
各地の悲惨な状況を撮ろうという根性はありませんが。



『嶋田忠 野生の瞬間』は嶋田氏が若い頃から撮りためてきた野鳥の写真展。
カワセミ、ヤマセミ、アカショウビンほか、
北海道のオオワシやニューギニアの珍しい鳥なども撮影されています。



『場所をめぐる4つの物語』は東京都写真美術館の所蔵作品から、
ユージン・スミス『カントリー・ドクター』、
奈良原一高『人間の土地 緑なき大地 軍艦島』、
内藤正敏『出羽三山』、山崎博『10 POINTS HELIOGRAPHY』の作品を展示。
『イメージを読むためのガイドブック』を渡されて、
展示作品から何が読み取れるかを考えさせる試みです。
ま、正直、あまりピンときませんでしたが(笑)。


こんな感じで東京都写真美術館を出ました。


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2019.04.02 大阪市立美術館『フェルメール展』★3 

2019年04月03日 00時00分12秒 | イベント・アートなど





4月2日から8日まで大阪出張です。
2日は大阪入りするだけなので、
のんびり昼前に自宅を出て美術館巡り・・・
と思ったのですが、あまり鑑賞したいのがなく、
大阪市立美術館『フェルメール展』のみ、観ることに。

公式サイト:フェルメール展 Osaka



フェルメールというと超有名な割に現存する絵が35枚と言われていて、
本展では6枚が見られるとの触れ込み。

正直なところ、そんなに見たい絵はなかったのですが、
一応、「フェルメール」ということで(笑)。
過去に見たことがなかったし。

石原さとみサンが音声ガイドをしているということで、
久しぶりに音声ガイドも借りることに。

さて、展示ないようですが、たった6点のフェルメール作品だけで
開催できるはずがなく、同時代の画家による作品が39点展示されており、
最後のコーナーでフェルメール作品が見られるという流れ。

正直なところ、フェルメール作品にしてもその他の作品にしても、
これといって印象的な作品はなかったのですが(失礼!)、
そこそこ混雑していながら気分を害するほど見るのに不便でもなく、
ちょうどいい塩梅の混み具合でした。

ま、そんな感じでした。




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2019.03.04 カップヌードルミュージアム横浜 

2019年03月04日 23時59分55秒 | イベント・アートなど



CP+2019会場で「カップヌードルミュージアム横浜 入館引換券」(500円相当)をもらったので
三重に帰る前に訪れてみることに。

公式サイト:カップヌードルミュージアム横浜





ただ、外は雨。結構の本降りでユーウツ。そのまま三重に帰ろうかと思いましたが、
桜木町駅のコインロッカーが空いていたため、重い荷物をぶち込んで、訪れることに。
うっかり折り畳み傘をデイパックに入れたままコインロッカーに入れてしまったため、
駅のコンビニでビニール傘を購入。でも雨量が結構激しかったので結果オーライではありました。







桜木町から20分ほど歩いてようやくカップヌードルミュージアムに到着。
館内はとても綺麗でしたが、傘置きがなく、ビニール袋に入れて持たせる方式。
傘を持ち歩きながら館内を歩かせるのはどうかなぁという感じ。





まずは展示を見る前に3階のマイカップヌードルファクトリーで
オリジナルカップヌードル作り体験。
ここではカップにまず製造年月日を記入した後、
カラーマジックペンでイラストなり文字を入れてオリジナルカップを作ります。
(それにしても下手クソなパッケージ! 笑)








さらにスープを4種(醤油、カレー、シーフード、トマト)の中から選び、
トッピング具材を12種類の中から4つ選びます。
ワタシはシーフード味のスープを選び、トッピングはひよこちゃんナルト、LOVEハート型カマボコ、
エビ、インゲンをチョイスしました。

そのあと、麺の上にカップを被せてもらい、自分でハンドルを6回回して
ひっくり返す工程を行い(写真なし)、





蓋を圧着し、





シュリンクパックして、





異物混入検査を通して、





出来上がり。





さらにビニール袋にカップを入れ、
空気を注入して持ち帰りに壊れない処理を行って終了。





続いて2階に降りてインスタントラーメン ヒストリーキューブへ。
ここでは歴代のインスタント麺のパッケージを展示。





1958年のチキンラーメン、





1971のカップヌードルがエポックメイキングではありますが、




ワタシ的には子供の頃、日清焼きそばが大好きでした。





「百福シアター」で安藤百福の生き様のダイジェストを見た後は(写真なし)、
「安藤百福ヒストリー」で復習(写真なし)。
さらに企画展「安藤仁子展」も見ました。





そして「百福の研究小屋」。リヤカーが懐かしい(笑)。




3畳か4畳程度の小屋の中はこんな感じ。




屋根に止まっている雀まで作り込んでいてカワイイ。





中に入ると遠近感が狂う小部屋もアリ。
でもこのアトラクションは最低2名、できれば3人以上の
カップルや家族づれでないと楽しめないですなぁ(悲)。





カップヌードルパークは巨大な工場の中で、自分自身が「カップヌードル」の“麺”となり、
製麺から出荷されるまでの生産工程を体感できるアスレチック施設。
小学生以下しか体験できないのは残念。





4階 NOODLES BAZAAR -ワールド麺ロード-。





世界各国のさまざまな“麺”とドリンクを味わえるフードコート。




ちなみにここで食べた麺はカザフスタンの「ラグマン」というパスタ(300円)。
トマトベースのソースに隠し味はオイスターソース。羊肉が特徴とのこと。
辛くないのでワタシでも美味しくいただけました。

ドリンクはベトナムの「燕の巣ドリンク」(200円)。
燕の巣よりもキクラゲ、寒天の方が多いのですが(笑)。
味はまずくはないものの、変な味(笑)でした。







最後は1階に降りて、ミュージアムショップへ。

ひよこちゃんグッズがたくさん並んでいました。






小さなスペースながら「どん兵衛」グッズも。
がま口がワタシ好みでしたが、
買っても使う見込みがないので買いませんでした。





買ったのは母・姉へのお土産として「チキンラーメン饅頭」。
ひよこちゃんが饅頭になっていて6個入り900円x2。
(パッケージ写真なし)



こんな感じでカップヌードルミュージアムを出ました。
天気が悪かったこともありますが、
大人のワタシ一人だけでは楽しめないアトラクションが
たくさんあって、楽しさ半減。
ここはカップルなり家族づれで楽しむミュージアムでした。


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2019.02.18 森アーツセンターギャラリー『新・北斎展』★2

2019年02月19日 13時26分22秒 | イベント・アートなど



森アーツセンターギャラリーは月曜日も開催しているので来たのですが、 
翌日が展示替えのための休館日だからか、激混み!
エレベーターに乗るのに30分かかりました!

さらに特別ランチ『赤富士カレー』を食べるのに20分待ち。
食後、さらに入場待ちしてようやく会場内へ。

内容は北斎初期から晩年までの絵を通覧するものですが、
これまで見たことのあるものが多く、若干 期待外れ。
待ち時間が長過ぎたのが、気分的に大減点。

とはいえ、北斎の画業を通覧したい方には良い展覧会だと思います。



公式サイト:【公式】新・北斎展



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2019.02.15 東京都美術館『奇想の系譜展 江戸絵画ミラクルワールド』

2019年02月15日 22時48分07秒 | イベント・アートなど



続いて東京都美術館『奇想の系譜展 江戸絵画ミラクルワールド』。

伊藤若冲や曾我蕭白といったワタシの好きな画家の絵が見られるので
寄ってみることにしました。本展で見られる画家はほかに
長沢芦雪、岩佐又兵衛、狩野山雪、白隠慧鶴、鈴木其一、歌川国芳。

なんといっても観ることができて良かったのが
伊藤若冲『象と鯨図屏風』。
白い象は丸っこくて抽象化されています。もっとも、若冲が実物を
見たことがあったかどうかわかりませんが。
黒い鯨は潮を吹いているので鯨とわかるものの、目やヒレなどが
水面下に隠れているという大胆な省略。

これと対をなすような絵が長沢芦雪『白象黒牛図屏風』。
白象には黒いカラスが留まっており、黒牛のそばには白い仔犬がいて、
白黒・大小の対比がなされたわかりやすい屏風絵。

岩佐又兵衛は今回初めて知った画家ですが、
『山中常盤物語絵巻』がなかなかのもの。
武士が屋敷で人を斬るシーンをいくつも描いていますが、
首が飛んでいたり、肩から左右に真っ二つに斬られていたりと、かなり残虐。
女性も斬られていますがどういうわけか女性はみんな上半身ハダカ(笑)。

ほかに面白かったのが・・・
曾我蕭白『唐獅子図』
岩佐又兵衛『豊国祭礼図屏風』
狩野山雪『韃靼人狩猟・打毬図屏風』
白隠慧鶴『すたすた坊主図』
鈴木其一『貝図』
歌川国芳『宮本武蔵の鯨退治』



なかなか見ごたえのある内容でした。




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2019.02.15 国立科学博物館『明治150年記念 日本を変えた千の技術博』 

2019年02月15日 21時19分05秒 | イベント・アートなど



今日は夜、埼玉県・浦和のホテルに到着すればいいので、
東京・上野の国立科学博物館で特別展
『明治150年記念 日本を変えた千の技術博』。

明治から平成まで、日本を変えた科学・技術を一堂に紹介するもの。

以下、ワタシが興味を持ったアイテムを紹介。





まずはキログラム原器。

メートル原器はよく知られていて、キログラム原器の隣に
レプリカが置かれていましたが、キログラム原器を見るのは初めて。





明治時代にキログラム原器を船で輸送するために使ったケース。

キログラム原器は貴重なので、船が沈没しても回収できるよう
深海でも防水機能を発揮する頑丈なものでした。
横にはメートル原器を輸送するためのケースも展示されていました。





初期の電話交換機。

実物の隣に当時の電話交換の手順を紹介するビデオが流れていましたが、
かなり面倒っちい手順でした。電話契約数が増えると、
このシステムでは対応できず、使われなくなってしまったとのこと。





明治時代の扇風機。

当時は「電気扇」と呼んでいたようです。





明治40年前後の乾電池。

右の赤いものでタバコサイズ。





ミルバーン電気自動車(100年前)。

いま、再び電気自動車の時代が到来しつつありますね。





マツダ コスモスポーツ。

ロータリーエンジンを実用化したクルマ。
初めて実物を見ました。
いま見てもカッチョイイ!!





ロータリーエンジン。

中学の技術の時間に勉強した記憶があります。





スパイダーシルクとそれで作られた三味線の弦。

スパイダーシルクはクモの遺伝子をカイコに導入したカイコの糸。
強靭さと柔らかさを併せ持つ素材のようです。
最近のウイルソンのバドミントンラケットにも使用されていますね。





大正3年の無線電話機。

これが現代の携帯電話に繋がるのでしょうか?





なんとなく見覚えのある電話機。

実際にワタシが見たことがあるのは赤と黄色の公衆電話。
赤電話は中が見えるよう透明プラスチックが用いられていますが、
街で見かけたのはオール赤。





平野ノラがバブルネタにしているショルダーホン(手前)。
奥は一体化されたワイヤレステレホン。





ニコンF3 スペースカメラなんてものも展示されていました。





オープンリールのテープレコーダーと初代ウォークマン。





ファクシミリの原型。

どのように操作するのか、まるで見当がつきません(笑)。





ソニーのポータブルテレビ。

レトロかっちょいいデザインですね。





CDプレイヤー(手前/1982年)とPCMオーディオプレーヤー。

当時CDプレイヤーは写真のソニーを始め数社から一斉に発売されたのを
記憶しています。どれもが定価168,000円でした。
しばらくするとCDウォークマンにまで小型化されましたが。





セイコーのテレビウォッチ(1984/昭和54年)。

ポケットチューナーが必要ですが、いま見ても結構かっちょいい。
とはいえ、画面が小さくて実用性は低いですね。
特に最近の番組はキャプションが多いですから(笑)。





初期の電卓。

手前の『カシオミニ』ですら
タバコよりもひと回り大きいです。





国産大型コンピューター(1964年)。

サイズは底面が畳一畳ぐらい。
1秒間に5万回の加減算ができたとのこと。





国産ワープロ1号機(東芝製)。

デスクにモニター、キーボード、プリンターが一式に。





NECのパーソナルコンピューター、上がPC−9801、下がPC−8001。

ワタシの高校時代の友人がPC-8801(だったかな?)を持っていて、
画面に円を描いて自慢していたが、何が面白いのかわからなかった(爆)。





会場の通路に設営されていた撮影ブース。

黒電話と一緒に撮影するというものですが、
最近の子供は操作方法がわからないようです。
生まれた時からスマホがあるのですから当然ですが。
ワタシはもちろん子供の頃、使っていました。




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2018.08.29 名古屋ボストン美術館 最終展『ハピネス 〜明日の幸せを求めて』

2018年08月29日 22時40分16秒 | イベント・アートなど







本日3件目の目的地は別サイトにて記述予定。

4件目は名古屋ボストン美術館 最終展『ハピネス 〜明日の幸せを求めて』。

公式サイト:GRAND FINAL EXHIBITIONS



名古屋ボストン美術館は20周年にして閉館の運びとなることに。
ワタシ自身はこの美術館を訪れたのは3〜4回程度なので
さほど感慨深いものを感じませんが、ともあれ最後の展覧会を観ることに。



展示内容は・・・

LOVE 愛から生まれる幸せ 愛から生まれる幸せ 〜日常の情景から〜

PEACE 東西の出会い 〜心の永安を求めて〜

DREAM 生活を彩った芸術 〜アメリカン・フォークアートの世界〜

HOPE ことほぎの美術

NATUARE 日本事物にみる幸せ 〜自然と人間〜

ART アートでつなぐ幸せ 〜現代における幸せの表現〜


「ハピネス」を表現するアートが様々な観点から75点あつめられていましたが、
「ハピネス」とはなかなか深遠なテーマでありますなぁ。

ワタシ個人としては東日本大震災で津波に流されながらも
見つけられて修復された「ごく平凡な日常の写真」の中にこそ、
ハピネスがあると思うのであります。





こちらの美術展まわりでもタイアップ企画の料理を出す店が。
すでに1,500円のランチを摂った後で3,000円のランチをいただく財布を持っておらず、
そそくさとお家に帰りました(笑)。



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2018.08.29 名古屋市美術館『至上の印象派展 ビュールレ・コレクション』

2018年08月29日 22時03分56秒 | イベント・アートなど



今日2件目の目的地は名古屋市美術館。
『至上の印象派展 ビュールレ・コレクション』を観るために。

公式サイト:至上の印象派展 ビュールレ・コレクション



展示内容は印象派を中心に現代アートまでを網羅。
イチオシ作品はルノアールの『イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢(可愛いイレーヌ)』。

会場の一部ではイレーヌ嬢と似たような衣装を着て撮影するブースもあり。
ワタシが訪れたときは着替えて撮影している人は誰もいませんでした。
着替えにトライしてみたい気がなくもありませんでしたが、
さすがに1人で訪れて、実行する勇気はありませんでした(笑)。





唯一(?)撮影可能なモネの『睡蓮』。
企画した側ではこの絵を背景に記念撮影させたかったのだろうと推測しますが、
実際は絵そのものを撮影する人ばかりでした(笑)。





美術展おきまりのミュージアムショップ。
この美術展でも色々なグッズが売られていましたが、
気になったのが「タイツ」(各3,800円)。
印象派の絵をタイツの絵柄にした物ですが、
最初、「だれがこんなの買うんだろう?」と思いましたが、
ヨガ好きな人やインストラクターにはかなりウケそう。
あんまり売れていなかったのか、2タイプがセットで3,800円になっていました。

これもさすがに購入には至らず(笑)。



とりあえず、イレーヌ嬢を観ることができて満足。



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2018.07.24 秋田県立美術館『ピーターラビットの世界展』★3

2018年07月25日 01時48分32秒 | イベント・アートなど



バドミントン撮影の仕事が異常に早く終わったので、
ホテルに戻って事後処理をする前に
秋田県立美術館に立ち寄ってみました。

公式サイト:秋田県立美術館



仕事柄、全国各地に出張させてもらってますが、
今回のように月曜日に現地入りして
次の月曜日に帰宅するというようなスケジュールだと
月曜日休館日の美術館に入ることはなかなかできません。
せっかくの機会なので立ち寄らせてもらいました。

予備知識なしで入ったのですが、元々は
画家 藤田嗣治の妻マドレーヌの死を悼んで藤田美術館を
作ろうとしたものが、戦後に構想から30年ほどしてようやく実現したとのこと。
なので、藤田の作品がいくつも展示されていました。

なかでも『秋田の行事』という巨大な壁画(高さ3.6m x 幅20m)はその巨大さに圧倒されます。





一方、3階のギャラリーでは『ピーターラビットの世界展』を開催中。
著者ビアトリクス・ポターの生涯の解説や
ピーターラビットの自費出版本から出版社版の初版本、
日本で翻訳出版された似ても似つかない絵の絵本なども展示されていました。

ワタシ自身はピーターラビットの絵本は読んだことが全くなく、
パンメーカーのプロモーショングッズの絵皿でよく見たなぁというところ。

むしろ、『The Tale of KITTY-IN-BOOTS』が日本では『長靴をはいた猫』として
たしか「東映まんがまつり」の映画上映されていたはず。
その原作者が同じと知ってビックリしました。

ただ、親子連れ向けの展示かと思っていたら、解説の文字にふりがなはないし、
展示の高さも大人むけで、子供にはちょっと見づらい展示のようでした。




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2018.05.24 MieMu『知ってる貝!見てみる貝! 貝のヒミツ』★3

2018年05月24日 18時47分01秒 | イベント・アートなど



久しぶりにMieMu(三重県総合博物館)へ。
今回の企画展は『知ってる貝!見てみる貝! 貝のヒミツ』。
小学生の頃は貝殻を集めるのが趣味だったので。

三重県総合博物館のサイト:第19回企画展 知ってる貝!見てみる貝!貝のヒミツ



正直なところ、さほど面白くはなかったのですが、
ワタシがいくつか興味を持ったところを紹介。





セイスイガイ。

ワタシの知り合いが発見に関係したらしいので。
実物は米粒以下! よくまぁ発見できましたなぁ(笑)。





地質年代表。

ワタシが高校で習ったのと一部違っています。
「二畳紀」が「ペルム紀」に、「新生代 第三紀」が
「古第三紀」と「新第三紀」に分かれています。













フェーブ(feve)。

貝殻デザインのフェーブ。







貝ボタン。

かなり凝ったものばかり。









貝合わせ。

ワタシがイメージしていた昔の貴族の遊びは
「貝覆い」という名の遊びで、
「貝合わせ」は全く違う遊びだったとのことでしたが、
その後、2つは「貝合わせ」になったようです。



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2018.04.03 中之島香雪美術館『珠玉の村山コレクション』★2

2018年04月03日 23時59分30秒 | イベント・アートなど





続いて中之島香雪美術館『珠玉の村山コレクション』

中之島香雪美術館:中之島香雪美術館 開館記念展 「 珠玉の村山コレクション ~愛し、守り、伝えた~ 」 I 美術を愛して



全く予備知識なしでこの美術館を訪れましたが、
3月21日にオープンしたばかりのようです。

村山龍平(香雪)は現在の三重県度会郡玉城町出身。
28歳で朝日新聞の創刊に携わったとのこと。
1代で重要文化財19点を含む膨大なコレクションを築いたようですが、
新聞社の社主ともなるとずいぶん儲かるんですな(笑)。

茶道具を中心に掛け軸や刀剣なども展示されており、
国指定重要文化財である「玄庵」を再現した茶室も。
ただ「玄庵」は出来立てでワビサビを感じません(笑)。

正直なところ、入館する前から体調が崩れ、
休み休み鑑賞するような状態だったのでじっくり観られず。
いい印象が残りませんでした。





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2018.04.03 あべのハルカス美術館『生誕120年 東郷青児展 夢と現(うつつ)の女たち』★4

2018年04月03日 23時59分15秒 | イベント・アートなど







四月恒例の大阪出張。明日から日曜日まで大阪・守口市でバドミントンの大会です。
今日は移動のみなので、ゆっくりと大阪の美術館巡り。と言っても2件のみ。
火曜日の移動は美術館がどこも開いていてグーです。



まずはあべのハルカス美術館『生誕120年 東郷青児展 夢と現(うつつ)の女たち』
若いときからの彼の画業を振り返る内容となっています。

あべのハルカス美術館:生誕120年 東郷青児展 夢と現(うつつ)の女たち



シンプルに省略された女性の絵は一目で彼の作品と分かるものですが、
初期の頃はキュビズムの影響を受けていたのが興味深いです。

また、藤田嗣治(レオナール・フジタ)と親交が厚く、
2人の合作もあって、ワタシには新しい発見でした。

東郷の女性はほとんどが伏し目だったり、黒目に描かれていなかったりで、
視線の印象を弱めて女性のフォルムを重要視したのだろうと勝手に推測。


なかなか楽しめた展覧会でした。


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