映画『最強の2人』は、映画館で予告編を見て観ようと思った作品。
公式サイト:映画『最強の2人』公式サイト
ひとりは、スラム街出身で無職の黒人青年ドリス。もうひとりは、パリの邸に住む大富豪フィリップ。何もかもが正反対のふたりが、事故で首から下が麻痺したフィリップの介護者選びの面接で出会った。他人の同情にウンザリしていたフィリップは、不採用の証明書でもらえる失業手当が目当てというフザケたドリスを採用する。
ここからストーリーが始まるのですが、介護者選びの面接に応募したほかの人たちがフィリップのことを要介護者というか腫れ物を触るような感覚で接していたのに対し、ドリスは乱暴ながらもフィリップを普通の1人の人間として接したところにフィリップも心を開いていきます。
大富豪のフィリップは自宅に楽団を呼んでクラシックを楽しんだり、高価な絵画もポンと買うようなおハイソな人間だが、ドリスはクラシックを聴いて「職業安定所の電話の保留音だ」と笑ったり、オペラを観て「木が歌ってるよ!」と大笑いしたりして、スラム育ちの感覚のギャップを面白く描いています。
ワタシの周りには幸いにも全身麻痺のような人はいないのだけれど、もしいたとしてどのような接し方をするのだろう? とふと思ってしまいました。ちょっと考えさせられる映画。
最後に、映画のタイトルが『最強の2人』となっています(原題は『UNTOUCHABLE』)が、ちょっとイマイチで映画の内容にマッチしていない感じでした。