田舎暮らし山裾の日々

信州に移り住み16年 山裾になじむ今日この頃 ECOな生活“循環型社会”を志し 昔と今の田舎の生き方を愉しむ

雨が降る 一昨日の蝶たちはどこへいるのだろう

2008年09月22日 | 日記
9月22日(月) 雨  遅めの午後には止み 青空が顔を出す 夜 ☆空

予想に反して雨・・・・
予定では町内のY氏と循環型農耕の実践を試みることにしていたが雨でボツ 次の機会に伸ばすことにした。

雨が降ると写真を撮る気にもならず困ったことだ。
幸い20日に写した中に秋を感じて姿が見なくなった蝶がいたので、ここに掲載したい。
玄関をでた所の鉢植えにとまっていた“ウラギンシジミ”は姿は綺麗だが少しの風にもゆらゆらしている。
なんとなく8月に見た時とは元気がないように感じたが・・・・


ジャノメチョウは翅をすり減らして子孫を残すことに苦労したのだろうか?
枯葉が溜まる地面にとまるとほとんど姿が判らなくなる。
蛇の目模様も薄れ移りゆく季節に自らの姿を重ね合わせていることだろう。


一昨日20日は天気も良く太陽の光が眩しいなかで、唯一白樺にとまり樹液を求めていたのは“スミナガシ”だった。
この蝶も9月の初め頃とは活発さが落ちたように感じる。
白樺の樹液も既に枯れていることだと思うが・・・・


東側の山との境で綺麗な翅の模様を見せていたのは“ミスジチョウ”だった。
翅の裏側は僅かだがブルーの色が感じられる美しい姿だ。
これからまだまだ姿を見せてくれることだろう。


この日最後となったのは“ミドリヒョウモン”で地面すれすれのところにとまっていた。
レンズを近づけるとふわっと浮かび上がり俺の腕にとまった。
少しだけ腕を動かすとどうやら肩に移ったらしい。
肩ではカメラを向けるわけにもいかないので身体を回転させると地面に近い草の上にとまった。
この蝶も最期の時を迎えるのを知っているのだろうか?


山裾にいる蝶たちはいつ頃まで姿を見せてくれるのだろうか?
今夜も公民館で開いたミーティングを終えた頃は肌寒かった。
季節の変わることでリンゴは益々美味しくなるが、蝶の命と差し換えのようなリンゴの季節が近い。
近くの畑ではフジの完熟まで一ヶ月半になったのだろうか。


夜7時からのミーティングは巡見道のコースを地図に落とすことができた。
着々と目的に向かっているのが嬉しい。
9時に終わる頃には満天の星空だった。
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山の樹は 簡単に再生はできない

2008年09月22日 | 日記
9月21日 小雨 一時止むが 一日中雨 深夜には 激しく降る

昨夜は11時ブログを書き掛けでネットが切れる。
長野方面で雷でも落ちたのか全く通じなくなってしまった。

24時間遡って書き連ねてみる。
いつもの朝、いつもの窓の景色は緑から黄金色に変わる途中中途半端な色の田圃になっている。
既に刈り取られ黒く見えるところは牛の飼料として幅広いビニールテープで巻かれた梱包サイレージとして既に運び出された田圃だ。
山間の小さな田圃の米は食用にするよりも牛の飼料にする方が値が高くなるという。
重たい厚い雲から雨が落ちているが僅かに浅間の裾野だけが見えている。


新聞を取りに玄関に出ると湿り気のある空気に元気を取り戻したストレプトカーパスが花をたくさん着けている。
夏場は乾燥した空気と熱さでぐったりして花数も少なかったが涼しさに息を吹き返したのだろう。


一時止んでいた雨はまた降り出した。
静かな雨が降ると雨水が枡に落ちる音で水琴窟のように響くのが好い。
人が作り得ないリズムと音程が心地よい間を作り出してくれる。
外では集落の際まで雲が降りてきてこの季節には珍しい景色だ。
12月の雪が降る前には山の湿り気が雲となって庭を覆うようになるのだが少し早すぎる感がある。


夕方も雨が降り続き一日が終わろうとしている。
この町の観光地とされている蓼科山の中腹、信州蓼科白樺高原では又も樅の大木が切られようとしている。
一昨日の新聞では、諏訪大社の御柱祭りで使う樹を、前回につづきを立科町内の国有林に眼を付けたそうだ。
その8本だけの樹を切るの仕方がないのかもしれない。しかし、其れを運び出すために深い森なぎ倒しゲレンデのようにしてしまうのだ。
一時の誘客を当てに観光業は迎合して環境破壊を見過ごしているようなきがする。
祭りに使う樹を切り出すために、諏訪神社の社有林があるという。
そこの樹が大きくないから他から切り出すというのもおかしなものだ。
現代は昔のように簡単に樹は大きくならない。
本来の社有林の木が使えるようになるまで祭りのあり方をかえてはいかがだろうか?


山の再生は容易にはできないことを観光客を目当てに作られたトレッキングコースで確認して欲しい。
原生林が切り開かれたところに植樹をしたと言うがほとんどの樹が鹿に食われている。
嘗ては鬱蒼とした深山故、苔むした大地が緑のビロードに覆われていた。
それが今では茶色に死滅した苔の哀れな姿をさらしている。
下記サイトにコースの紹介があるので、是非その現場を見て欲しい。
http://shirakabakogen.jp/trekking.htm
コメント (8)
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