田舎暮らし山裾の日々

信州に移り住み16年 山裾になじむ今日この頃 ECOな生活“循環型社会”を志し 昔と今の田舎の生き方を愉しむ

むしたちの ときのうつろい まんじゅしゃげ (哉々)

2008年09月23日 | 日記
9月23日(火) 濃霧  薄日が射す  青空が広がる 夕方 曇り

朝は濃霧でいつもより明るくなるのが遅かった。
家の窓の前まで霧が雲となってゆっくりと動いている。
霧の濃淡が動くごとに景色が流れているように見えた。

朝飯を終える頃には霧も収まり薄日が射してきた。
庭に出るとノコンギクの薄紫がレンズを通しても色の具合がよい。
この薄紫は太陽の光が強くても白く、厚い雲が広がっていても塩梅が悪い。


10時25分からはテレビ信州の番組モニターでレポートを書く番組があるのでテレビの前に陣取る。
しかし、新聞の番組表を見ると違う番組になっている。
送られてきたレジメの通り長野大学の環境ツーリズム学科の番組見た。
番組が終えた頃には青空が顔を出しているので外へでた。
畑の手前のコスモスの花にカメムシがいる。
美しくステッチしたような模様と光沢のある背中、その中に白い紋が目立つ。
固有の名前は判らないが何故カメムシはこのように斬新なデザインを装っているのだろうか?


大根が芽吹きだした畑にほうれん草が芽を出し大きくなっているので間引いた。
このほうれん草は春に咲いた花が種になり、取り込むのが遅かったものが地面に落ちてしまったのだ。
嬉しい限りだが大根の方を優先させたいので育ったものから摘みとらなければならに。
畑の脇のテーブルではトンボのカップルががメタボ予防なのか腹筋と背筋の運動をしているようだ。
このようなやり方なら俺もメタボが直ぐに解消できるだろう・・・・


昼飯を済ませてから町のケーブルテレビで町議会のVTRを見た。
H議員の役場の行政改革、事業点検評価のことを指摘していた。
町長も苦しい答弁・・・・
この町は課別で縦割りになっているため似通った行事が多い。
ホームページも見にくいこと甚だしいので、役場内での『自己点検評価』は急務であろう。
http://www.town.tateshina.nagano.jp/
他にT議員の「成年後見人制度」の問題、Y議員の「農業政策について」それぞれ尤もなことだった。

2時間半のTVウォチングが終わった頃は青空が広がっている。
陽射しは弱いが庭に出ると、彼岸に合わせて曼珠沙華が満開になっている。
朝の濃霧でたっぷりと水分を含んだ花弁が美しい。
愛息シュナップス(享年14才)ミニチュア・シュナウザーに手向けた花だが、毎年この紅い花を見せてくれるのが嬉しい。


足下で何か動くものが目に入り覗き込むとカマキリが食事中だった。
弱肉強食というか、いつぞやはトンボが蝶を食べている写真を見たが、自然の連鎖は神が教えたことだろう。
カマキリが邪魔をされたことに怒りを表しているのでレンズを向けたがトンボの姿は写し込むには残酷すぎた。
片隅に見えるぐらいで勘弁して貰おう。


太陽は西に傾き山裾はすっかり陰となっているが浅間山はいつもの朝の景色と似ている。
裾野の底辺を靄にかくし噴煙がない静かな山の姿になっている。


虫たちの 瞬の移ろい 曼珠沙華(哉々)
コメント (12)
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