物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

大江健三郎のふるさと

2007-10-10 13:20:41 | 日記・エッセイ・コラム

10月8日の体育の日にイチジク狩りに行った。雨が降るという天気予報だったが、なんとか日中は降らないで済んだ。それでということもないのだが、大江健三郎さんのふるさとの内子町大瀬を訪れた。これはこの土地に昔勤めていた人が案内をしてくれたのだ。

国道からはずれて旧の村内に入り、元村役場跡に大江健三郎を記念して彼の著書や写真等の資料がおいてある。村の空中写真のような描いた図があり、彼の生家は単に生家とだけ書いてある。これは彼の親戚が現在も住んでいるから、観光客がぞろぞろ見に来られるのは迷惑だということもあるのだろうが、それだけではなく大江の謙虚な意向が反映されていると思える。


液体と気体の違い2

2007-10-10 13:03:56 | 物理学

昨日の液体と気体の違いの説明をしたが、そのことに触れた文献としてクドリャフチェフ著(豊田博慈訳)「熱と分子の物理学」(東京図書、1970) 93-94を挙げておこう。

これには液体と固体または気体との比較が書かれているが、温度によって気体の膨張が大きいことは直接には触れられていない。これは主題が液体にあるからだろう。

いつか授業で液晶のことを話そうと思って調べたことがあった。これには岩波の「科学の事典」を参照したのだが、このとき融解直後ではむしろ液体は固体に近いことを知らされた。

上記の「熱と分子の物理学」にもその温度によって液体は固体にも気体にも近くなるとある。だから、液体は気体に近いのか固体に近いのかの議論はあまり意味がないと書いてある。

しかし、液体は自由表面があるということは固有の体積があるということである。

気体は容器の体積によって体積はかわるので、固有の体積はない。これは気体と液体を区別する顕著な性質であろう。

液晶の現象については詳しくないが、しかし液晶を使ったディスプレイはパソコンとかテレビで日常使っている。現に私のパソコンのディスプレイも液晶である。

最近では有機ELのディスプレイが大画面でできるということで将来は有機ELのディスプレイが日常的に私たちの身の回りにあるということになるのは数年後だろうか。