この季節になるといつもぐちが出る。講義の内容がわからないという学生が何パーセントか出るのだ。今年はそれほどパーセントが多い訳ではないが、それでも内容がわからないというアンケートが出るのだ。具体的な質問なら説明のしようがあるが、一般的にわからないといわれても対処のしようがない。
私が学生のころに先生に言われたのは「わからないところがわからないという学生には対処のしようがない」と。
いま私の方で分からないという学生の分からないところを推測をしていろいろ説明をするのだが、一向にわかったとはいってくれない。また積極的に学生の方からそれもどこがわからないかを示すこともしない。これは一部の学生の話であってもちろん全体の話ではないが。
だから、本当にわからないことを分かろうとしているのかという疑問が出てくる。授業というのは分かろうとしない人にはわからないものだ。いつも馬を川岸に連れて行くことは出来るが,そこで馬に無理矢理に水を飲ませることは出来ないというたとえを出す。
どんな人にでも分かるところはあるはずだ。その分かる境のところをつきつめていけば、分からないところがはっきりしてくる。そういうアドバイスをしてみようか。