物理量の次元について大学で教わった記憶はあるのだが、どの先生にいつごろ習ったかはもう記憶にない。それでそのことを書いた本があるかと探すのだが、私の大学で使った教科書の中には物理量の次元のことはでてこない。
物理量の次元のことを講義で聞いたときに感激をしたような気がするが、どうもあいまいなのだ。というのはいまM大学の薬学部でそのことを教えている。それで自分でもしっかりした知識にこの際しておこうと思って文献を探している。また、断片的に見つけてきた物理量の次元についての記述は私の記憶にあるものとはその記号法がちょっと異なっている。
きちんとした教育を受けた人はどこかで学んでいるはずだが、それでそのことをきちんと記した書籍はと思って調べると意外に見当たらないものなのである。私もひとかどの物理教育の専門家なのにそういう風である。ましてやまったく専門でもない人にはどのくらい物理量の次元のことが定着しているのだろうか。
さあ、これから急いで授業のプリントをつくらなくては。