先日の27日に誕生日が来て、69歳になった。若い頃は冗談で「36歳で死す」とかいっていたが、その2倍近く生きて来た。
長く生きているだけがいいわけではないが、長く生きるのも一つの美徳かと考えている。少なくとも凡人の我々は長く生きて自分にわからないことを少しでもわかって死にたい。またそのことを記録して後から来る人に役立てたいと思う。
死んでしまえば、何かがその人にわかっていようといまいと同じではないかというのは、客観的にいえばそうかもしれないが、主観的にはまったく違う。そこのところが人間の不思議なところである。
ある死生観においては何をやっても無駄という考えもあるが、そこを突き抜けて行くのも一つの生き方であろう。いつもある種の悟りを開きながらも、また大きな未解決の問題にぶつかって行く。それが私の生き方である。