大学で教える人は講義ノートを作成しなくてはいけない。これが意外と手間がかかる。飯の種なんだからといってしまえば、それまでだが、あのファインマンだってそれで悩んだくらいである。
凡人の私たちが手間がかかるからといって悩む必要はない。確かにはじめの一年は他の仕事ができないくらい大変である。私も新しい授業に何度か取組んだが,そのときどきに講義ノートの作成に時間をひどくとられた。
同じ講義を2年,3年と繰り返しているうちにそれほど時間をとられなくなったが、それでも毎晩遅くまで次の日の講義の準備をした。
いや講義ノートは一度つくれば、それをすこしづつ改訂していき、また講義の仕方を考える。そのことはあまり講義ノートをつくらなくても変わらない。どういえば、よりよく理解してもらえるかそれでいつも悩む。
自分では快心の授業でも残念ながら、学生にとっては分かりやすい授業とはならないことが多い。
いまは先週の講義をつぎの時間でわかりやすく教えて、つぎの内容へと進む。この後半の授業内容は十分に時間がとれないから、学生からの質問がアンケートに出る。それをまた説明してという具合である。
学生からの質問に答えるという形でも講義はある意味で成功を収めている。