政治に関係したことはこのブログではできるだけ触れないことにしている。それで今回の靖国神社も映画「Yasukuni」の感想である。
昨日市内の某映画館で映画「Yasukuni」を見た。前評判として右翼が東京で上映反対運動をしたとかであったが、見ての感想は特に国辱ものだとの感じは持たなかった。むしろありのままの靖国を報じていて、その判断は見る人に委ねられていると思う。右翼がむしろこの映画の宣伝を喜んでしてもいいくらいではないかとまで思った。半分以上は8月15日に自分たちの行っている行事をそのまま映してもらっているのだから。
中国人の監督が作った映画だが、日本人のスタッフが多くかかわっており、中国サイドの観点からつくった映画だとは思わない。もしそういう人がいれば、その人の公正さが疑われるであろう。後半で昔の記録映画の部分の引用が多かったが、それをもし否定するとすれば、すなわち歴史の事実を否定することになろうし、それについての意見は映画では直には出ていない。
私はむしろ8月15日の靖国神社で起こっていることのルポのような感じをもった。それは日本の全体ではないにしても、確かに現実の日本で起こっていることであることは間違いがない。ひとこと個人的な感想をつけ加えれば、時代が60年以上さかのぼったような感じがした。