フランス語を習っていると、ときどき「えっ」と思うような言葉に出会う。たとえば、モザールである。これをMozartと書いたら、なあんだ、モーツアルトのことかとわかってしまうが、はじめてモザールと音で聞いたときは「えっ」と思ったものだ。
これほどびっくりはしないがラ ジョコンドというのはわかるだろうか。La Jocondeだと思うが、いわゆるモナリザのことである。フランスではモナリザとは言わないとはもう40数年前にラジオのフランス語講座で聞いた。
そういえば、パリのルーブル美術館を訪ねたのももう31年くらい前だが、このモナリザを直に始めてみたとき近づいてみると小さなひび割れが画面全体にあったことを思い出す。これはその後なんどもテレビでこのモナリザを見たが、よっぽどカメラが近づかないとそのひび割れは見えないので印象には残らないように思う。このモナリザは中学校のころ、絵の時間にモナリザの謎の微笑についていろいろと聞いたように思う。このときに見たのはもちろん複製だったが、それでもその美しさは印象に残っている。
ミロのビーナスはルーブル博物館の1階の玄関を入って左に行った突き当りにあったと思うが、それほど人が群がっているというほどでもなくむしろそのことで感激をした。
これは大学院の学生の頃、ミロのビーナスは日本に来たことがあって京都の美術館で見たと思うが、黒山の人だかりでその人の肩越しに見たのを覚えている。だから、パリで見たときには2回目だったのだが、そんなに簡単にミロのビーナスを見ることができたのに感激したのだ。