偶然の一致があった。先日カタストロフィーについて書いたが、最近の「素粒子論研究」で山形大学の方が「Qボールとカタストロフィー」という報告をしているのを昨夜読んだ。
私はこのことを知らないで先日の「自発的対称性の破れとカタストロフィー」のことを書いたのだが、それと関係したことをその直後に見たという偶然があった。
先日の記事ではどうしてそういう潜在意識が出てきたのかわからないといったが、いまゴールドスタイン著の「古典力学」の第11章「古典カオス」という章の翻訳を進めている。
直接にカオスとカタスロフィーとは関係がないが、アトラクターが出てきたりして、昔の勉強した脳の痕跡に刺激が与えられたかららしい。
ただ、「素粒子論研究」の報告ではカタスロフィー理論を安定性の判定に使うということなので私のその当時の理解というか関心とは少し違っているようだ。
その当時には分岐(bifurcation)というか、安定な状態の数がコントロールパラメータの値によって変わるということに関心があって、安定性といった観点からは見ていなかったような気がする。
私のカタスロフィー理論の理解はそういうものであった。しかし、ちょっとの間にせよ関心をもったことが使われているのを見ると懐かしい。