物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

梅棹忠夫

2008-12-23 13:48:54 | 学問

誰の文で読んだのかは覚えてはいないが、「梅棹忠夫は知的ジャイアントである」と。確かに昨日大学の図書館へ行ってみたら、梅棹忠夫全集は22巻か23巻でそれに別巻がついている。こんなに多い著作をもっている人はやはり少ない。

私の研究している武谷三男にしても著作集は6巻で、それにその後の現代論集は7巻である。あわせても13巻にすぎない。もっとも武谷の著作集に入っていない著作はまだたくさんあるが、多分梅棹ほどではないだろう。

ともかくも梅棹が知的ジャイアントであることと、独特な思想家でもあることは間違いがないであろう。私などは梅棹については「知的生産の技術」(岩波新書)ぐらいしか知らないのだが、この認識は改めなくてはならない。

著作の多い人ではもちろん鶴見俊輔氏がいる。鶴見さんはもちろん梅棹に勝るとも劣らぬ思想家であるが、彼の著作集は多分22巻にもなっていない。だが、鶴見の著作集はもちろん網羅的ではなく武谷と同様に著作集に収められたもの以外にも著作はとても多い。図書館の目録で鶴見さんの著作を調べたら、優に100冊を越しているであろう。


かえでの紅葉

2008-12-23 11:41:17 | 日記・エッセイ・コラム

自宅のかえでがいま一番きれいな紅葉をしている。実は約30年間住み続けている、いまの家のかえではこれで3代目か4代目である。どうしたものかこの場所に植えたかえでが枯れてしまう。

一代目はいまのところへ引っ越してきたときに友人たちが送ってくれたものであったが、その近くに灯篭を庭師さんの勧めで入れたら、それはまもなく枯れてしまった。庭を世話してくれる庭師さんによれば、虫のせいだというが、どうも灯篭のせいだとしか思えない。友人たちが贈ってくれたかえでは少々高価であったようだが、そのときの値段は知らない。

その後庭師さんが同じ種類のかえでを入れてくれた。そのときは自分で支払いをしたはずだが、値段は覚えていない。その後このかえでも枯れてしまい、第3代目のかえでを庭師さんの勧めでまた入れたが、それも枯れてしまったと思う。3代目のときか4代目のときにもうしばらくかえでは植えまいと心に決めていたが、庭師さんがいつか来たときに妻が頼んだらしい。

今度は葉の緑のかえででいままでの濃い紅のかえでとは違っていた。庭はとても狭いのだが、それでも庭師さんのおかげでなんとか見てくれはよく、緑が多いので、前のかえでの濃い紅はアクセントになっていた。そして、本当に紅葉の頃になるとこれがもっと澄んだような赤色に変っていた。

それが緑の葉の普通のかえでになったので、ちょっとつまらない気がしていた。だが、今年のかえでの紅葉は年の瀬が押し詰まっているということもあるが、とてもきれいである。

先日、庭師さんたちが剪定に来て、木々も冬支度がされたが、冬の日が居間に差し込んで暖かくその朝日を浴びながら、新聞を読むのは無上の幸せである。