無料塾の第4日目であった。昨日で終わるつもりだったが、ある親子の熱心さにほだされて第4日目を行った。
小学4年生の男の子はなかなか算数の好きな子であった。虫食い算が好きで、好んでこれを解いた。その姉は6年生であったが、ボランティアで海岸の清掃に参加し、そこに生えている植物に関心をもったようで、そのレポートを書くのに苦労していたが、アドバイスをもらってなんとかレポートが出来上がりそうになり、喜んでいたらしい。
文章を書くことはなかなか難しい。これは自分の現実の体験がないということではないが、いざ文章を書こうとすると何を書いたらいいかということがわからないのである。
それで、指導としては思いつくことを話を聞いてメモにとり、それを元にして内容のある文章にしたらと指導していたようだ。こうすると書く内容が自ずから見えてくる。なんとかレポートがまとまったらしい。
この方法は短歌などをつくる人が使っている方法だが、最近亡くなった梅棹忠夫氏がその著「知的生産の技術」(岩波新書)で紹介して知られた方法である。彼はこれを「こざね法」と呼んでいた。
帰り際に男の子が来年の夏もこの無料塾をするかと聞いてくれたので、冬休みにまたすると答えておいた。気に入ってくれたらしい。