右手・右腕がしびれたり、重かったりして調子がもう一つである。
先週の金曜日に整形外科に行って、首の骨のレントゲン写真を撮ったり、手首の写真をとったりした。右肩が痛く火曜日の夜にテニスには行くものの、どうもうまく行かない。
もっともテニスはどこも悪くないときにもつまらないミスを繰り返す方だから、これは除外してもいいだろう。だが、右手でパソコンのマウスを操作することができなくなれば、数学・物理通信の発行には頓挫を来たすかもしれない。
それで考えたのである。
私の右手・右腕の障害がひどくなければ、数学・物理通信の発行にほとんど支障がない。ところが、右手・右腕の障害がひどくなって私が編集ができないことになると、誰も代わって編集をしてくれる人はいない。共同編集者のNさんがいるけれども、彼は病気で身体の自由が利きにくく、編集などできない。
それでもし編集と発行の仕事を外注することになると投稿者とか読者から経費を徴収することなどできないから、自分の負担で発行するということになるが、それはどのくらいの経費で請け負ってもらえるのだろう。
数学・物理通信の編集と発行を外注するとなると結構の費用がかかるのではないだろうか。1回1万円の費用がかかるとすれば、いままでに1巻11号と2巻3号を発行したのだが、24万円の費用がかかったことになる。それだけの費用を出して、では発行を個人的に続けられただろうか。
個人的には無理だろうというのが、率直な思いである。また、実際に1回一万円で請け負ってくれる、会社または個人がいたかどうか。それはなかなか難しかったのではないか。
数学・物理通信の発行は私の行っている文化事業の一つだから、別に誰かから経費を出してもらいたいと思っているわけではない。だが、ひとえに自分の健康にすべてはかかっているということを知った。
妻は私に「自分が壊れてしまわないように」と常々言っている。まさにその通りである。
(注) 1回の発行を1万円と見積もったのはかなり過小評価したつもりである。多分実際には1回1万円で請け負ってくれる個人とか会社はないと思う。そうだとすると、現実には自分の体がいうことがきかなくなると発行はできなくなる。
もっとも「数学・物理通信」を続けて発行しているから、世の中がよくなるなどということはまったくない。だから、客観的にいえば、あってもなくてもいいような媒体ではある。だが、個人としては意味があると思ってやっている。
そこらあたりが、まったくの部外者が見たら、かなりおかしな感覚の持ち主で私はあるかもしれないが、当事者としては意義を感じている。
この機会にここで宣伝をさせてもらうと、インターネットの検索で「数学・物理通信」と入力して探せば、数学・物理通信のバックナンバーにすぐたどり着くことができる。
この際に彼のサイトにリンクをしてくださっている、名古屋大学の谷村省吾さんに改めて彼の尽力に感謝を述べておきたい。