夏休みに日本では宿題があるのが普通であるが、ヨーロッパでは夏休みには学校でも宿題がなく、休暇を存分に楽しむという。
母親が日本人で父親がドイツ人の方がNHKのラジオドイツ語講座のゲストであるが、いつだったか日本では宿題を出されて嫌になったと言われていた。その気持ちはよくわかる。
ところが、先日ドイツ語教室のドイツ人R氏から、8月15日までに提出せよと宿題を出された。まったく課題を見ていないが、クラスで学習熱心なOさんや I さんならば、熱心に宿題をするのだろうなと思ったが、私はまったくやる気がない。
Ich habe keine Lust, die Hausaufgabe zu machen.
である。それは私にはこの夏休み中にやらなければならないことがたくさんあるからである。
自分の仕事も二つほどあるのだが、本来は自分の仕事ではないもので、私が少なくとも手を貸さないとまとまらないと思われるものがいくつかある。
どうもそこら辺りが非情になれないというか、でしゃばりというかなのである。これらは放っておいてもいいものもあるかもしれないが、それも惜しいと考えるといけない。
数学・物理通信はもともとlatexで入力した原稿を受けつけており、それ以外は受けつけない。これが原則ではあるが、いろいろな都合でそうもいかなくなり、普通のワードで投稿された原稿でもそれをlatexに入力しなおして、掲載したことがあり、そういう必要がいまでもある。
世の中にはもちろんlatexを自由自在に扱う人もいるが、latexをまったく使えない人も物理屋さんもおられるのである。だが、それらの人が考えたことを少しでも生かしたいと思うと編集人として自分の仕事ではないものも引き受けなければならない。
妻は自分がそんなことで壊れてしまわないようにと忠告をしてくれるが、さてどうしたものか。