物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

2012-08-28 12:02:21 | 健康・病気

薬というと、「やく」と読んで麻薬のことをいうこともあるが、ここでは普通に「くすり」と読んでほしい。

腕がかゆくなって、掻いてしまうものだから、そのために昨日皮膚科に行った。それで塗り薬と飲み薬とをもらったのだが、飲み薬は眠くなるから、飲んでから車の運転をしたり、機械を操作したりしないようにと注意書きがついている。

これはこの飲み薬を飲むなと言っているに等しい。塗り薬で十分なのだが、医師はそれ以上の処方をしてくれたわけである。これはまったく合法なのでこの医師がけしからんとか思っているわけではないが、どうも過剰に医療をしてくれるという気がしている。

その傾向は別にこの医師だけの問題ではない。日本全国どの医師も大なり小なり似たようなものであろう。

これは日本では国民がほとんど健康保険に加入しているので、逆にそのシステムに寄りかかる人たちが出てくるというわけである。もちろん、明らかな過剰の医療はいけないことだし、医療費の抑制のためにも慎まなくてはならない。だが、どんな場合にも必ずグレーゾーンが存在し、かならずしも過剰医療だと言えない領域がある。

話は突然変るが、アメリカなどは最近まで国民の健康保険がなかったので、高い治療費を払わなければならなかった。それがオバマの政府で曲がりなりにも国民の健康保険の制度が整った。

ところが、今度共和党の大統領候補になるロムニーは大統領になれば、この健康保険制度を廃止するといっているとか。ビル・クリントン政権では当時の大統領夫人であった、ヒラリーがやはり国民の健康保険の制度を充実させたいというのが、念願であったが、それはかなわなかった。

それがオバマの政権で実現した。ところが、それが元の木阿弥になろうとしている。それでもロムニーが大統領に当選するのであろうか。もしそうなら、アメリカという国も日本に劣らずおかしな国ということであろう。

別にアメリカに敵意などは抱いていない。だが、その独立独歩の姿勢に敬意を抱きながらも、やはり弱い人たちをシステムとして助ける気があまりない国は本当のところはどうなんだろうと疑問の念を抑えられない。

本当の貧困層には無料で医療を受けるシステムが完備はしていると聞くが、そこまでではない人々を放っておいてもいいはずがないではないかと思う。だから国民に健康保険の制度ができたことはやはりアメリカという国にとってよかったと私は判断をしている。

それがどうなるのだろう。それは11月の大統領選挙で決まる。