物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

expecting mother

2013-11-29 17:04:14 | 外国語

あまり東京に出かけることはないのだが、それでも年に一度くらいは東京に出かけることがある。

地下鉄やJRに乗ったときに感心するアナウンスの言葉がこのexpecting motherである。

すなわち、「子どもが生まれる予定の女性に席を譲りなさい」というときに英語のアナウンスでexpecting motherという語がつかわれている。

この語は短い語であるが、なかなか要を得た語であり、いつもこの英語が意味するところを面白く思っている。

日本語で「(子どもが)予想される女性」などといってももちろん日本人なら誰でもわかるだろうが、少し冗長だし、適切な表現という訳にはいかない。

それでちょっと考えたが、「身ごもっている女性」はとかいうことができるかもしれないが、やはりちょっと時代がかった言葉のようであり、普通の現代の日本語ではなかろう。

妊娠中の女性とアナウンスではいっているが、この日本語はちょっと硬い感じがする。それでこのexpectingにあたる、いい日本語を思いつかない。それくらいうまい表現であると思う。

ちなみに英語では妊娠中にあたる言葉はpregnantという語があるが、これは病院では正確ないい方だろうが、やはり日常語ではない。


龍馬脱藩の道を巡る

2013-11-29 16:46:13 | 日記・エッセイ・コラム

27日から29日にかけて大洲市河辺町の「ふるさとの宿」に一泊宿泊して龍馬脱藩の道を歩くという計画だった。

運悪く天候が悪く、雨が降ったので、ガイドの方の車でその歩く予定だったルートを案内をしてもらい、説明を聞いた。

これは多分天候が悪いために私たち一行のスリップとか遭難の事故を防ぐという配慮からされた措置だと思う。お蔭で寒い中を安全に、比較的な短時間でこのルートの説明を聞いたり、そのその近くを訪れることができた。

案内をしてくださったNさん、有難うございました。

説明によれば山の峠を越えて、行くといってもなかなか生易しいルートではないこと、峠から谷間で下ってさらにその谷からまた峰まであるいは峠まで歩くというとても大変な行程であることがわかった。

昔の人は今と比べて健脚ではあったろうが、それでも簡単な行程ではない。私などはその峠とか峰の高さを見て、また谷の深さを感じただけで意気阻喪する感じであった。

ガイドのNさんは、多分そういう脱藩という行為は単に龍馬一人の思いつきではなく、それを手引きする多くの人の好意と行為によるものであろうとの推測を述べられていた。

龍馬は確かに明治維新へと導いた偉人の一人ではあろうが、多分彼一人の思いではなく同じ思いをもった多くの人がいたのであろうという考えはとても共感できるものであった。


NHKの報道自己規制

2013-11-29 13:45:35 | ニュース

誰かがNHKは報道を自己規制しているとか言ったわけではないが、多分自己規制をしていると思う。

それは特定秘密保護法案についてである。このブログでもNHKの番組についていいところをたくさんとりあげているが、この特定秘密保護法案についての批判的な報道が少ないと感じる。

これはすでにNHKの経営委員に安倍晋三首相のお友達が就任したとか、するとかいうこととも関係するが、このニュースに関する限りNHKの批判的な報道を自己規制しているのではないかという推測は多分あたっているだろう。朝日新聞などは一生懸命に反対の論調を掲げて努力しているにもかかわらず。

ただ、NHk内部の人がそれに触れることは多分タブーであるのだろう。もちろんNHK内部にだって特定秘密保護法案に批判的な記者とか論説委員はいるのだろうが、それをあからさまに少なくともNC9のようなみんなが見るような時間には放送することはときの政権批判になるので、控えられていると思う。

それだからNHKが全部だめだとかは言わないが、おそらくはこれによって世の趨勢が変わるであろう。それくらい影響の大きい法案だが、どうもNHKは公共放送としての役目を果たせていない。イギリスのBBC放送がときどき時の政権とアカラサマな摩擦を起こすのと対照的である。

妻などはこの特定秘密保護法案が成立すれば、そのときには多分原発の高濃度放射性廃棄物の処分場とかも特定秘密にあたるということで住民が知らない間に、自分の住んでいる場所の近くが処分場にされるということが起こると予想している。

それは多分私たちの生きているうちには発覚がしないかもしれないが、そういうことが起こると予想される。

もちろん、現在の原発を即時に廃止しても今までに出た放射性廃棄物の最終処分場は地球上のどこかに設定をしなくてはならないのだが、この特定秘密保護法案はそのてこになりうる。

もちろん、特定秘密保護法案の恐ろしさは妻の予想するようなものだけではない。だれも時の政府の秘密裏の政策を知ることができないようになる可能性は大きいし、その範囲がきちんと局限されているわけではない。

法律とはいくらか拡大解釈を許容するものだが、それ以上に拡大解釈される可能性があるという。本来刑法は拡大解釈をしないという不文律がある、法律らしいがそれを守らなかった例が治安維持法であろう。

そして、なんでもないことが罪に問われたとの例には枚挙がいとまがないらしい。そういう事態が来るという恐れはもちろんある。

時代は天皇主権の時代ではないが、情報を制限されると私たちでも正しい判断ができないものである。

大体、私のような政治音痴のものがこんな内容のブログを書かなければならないという事態が本当はすでに困った事態である。これも先の2回の選挙の結果なのだからもっとまともな考えを多くの人にもってもらいたいと考える。