誰かがNHKは報道を自己規制しているとか言ったわけではないが、多分自己規制をしていると思う。
それは特定秘密保護法案についてである。このブログでもNHKの番組についていいところをたくさんとりあげているが、この特定秘密保護法案についての批判的な報道が少ないと感じる。
これはすでにNHKの経営委員に安倍晋三首相のお友達が就任したとか、するとかいうこととも関係するが、このニュースに関する限りNHKの批判的な報道を自己規制しているのではないかという推測は多分あたっているだろう。朝日新聞などは一生懸命に反対の論調を掲げて努力しているにもかかわらず。
ただ、NHk内部の人がそれに触れることは多分タブーであるのだろう。もちろんNHK内部にだって特定秘密保護法案に批判的な記者とか論説委員はいるのだろうが、それをあからさまに少なくともNC9のようなみんなが見るような時間には放送することはときの政権批判になるので、控えられていると思う。
それだからNHKが全部だめだとかは言わないが、おそらくはこれによって世の趨勢が変わるであろう。それくらい影響の大きい法案だが、どうもNHKは公共放送としての役目を果たせていない。イギリスのBBC放送がときどき時の政権とアカラサマな摩擦を起こすのと対照的である。
妻などはこの特定秘密保護法案が成立すれば、そのときには多分原発の高濃度放射性廃棄物の処分場とかも特定秘密にあたるということで住民が知らない間に、自分の住んでいる場所の近くが処分場にされるということが起こると予想している。
それは多分私たちの生きているうちには発覚がしないかもしれないが、そういうことが起こると予想される。
もちろん、現在の原発を即時に廃止しても今までに出た放射性廃棄物の最終処分場は地球上のどこかに設定をしなくてはならないのだが、この特定秘密保護法案はそのてこになりうる。
もちろん、特定秘密保護法案の恐ろしさは妻の予想するようなものだけではない。だれも時の政府の秘密裏の政策を知ることができないようになる可能性は大きいし、その範囲がきちんと局限されているわけではない。
法律とはいくらか拡大解釈を許容するものだが、それ以上に拡大解釈される可能性があるという。本来刑法は拡大解釈をしないという不文律がある、法律らしいがそれを守らなかった例が治安維持法であろう。
そして、なんでもないことが罪に問われたとの例には枚挙がいとまがないらしい。そういう事態が来るという恐れはもちろんある。
時代は天皇主権の時代ではないが、情報を制限されると私たちでも正しい判断ができないものである。
大体、私のような政治音痴のものがこんな内容のブログを書かなければならないという事態が本当はすでに困った事態である。これも先の2回の選挙の結果なのだからもっとまともな考えを多くの人にもってもらいたいと考える。