物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

そろそろ『数学・物理通信』の編集だが

2015-11-20 11:47:27 | 日記
どうもまだ『数学・物理通信』の編集に取りかかる心の準備ができていない。原稿は投稿者から十分にあり、私自身の原稿もいくつかある。だから、いつ編集にとりかかってもいいのだが、ちょっとその編集へと心が進まない。

こういうことは私にはめずらしい。大体、投稿者の原稿を編集してそれをサーキュラーに発表するというのは私に与えられた重要な仕事の一つだと思っている。だからおざなりにしたくはないのだが、それでも気が向かないこともあると知った。多分私には初めての経験である。

私の現在の関心事である、「三角関数の還元公式」のはじめの部分が書きかけだのに、どうもそれの完成に時間がかかりそうなのだ。それを中止して編集を進めればいいだけだが、今回はどうもそれができにくい心情なのである。、「三角関数の還元公式」の中間部分はすでに書いてあるのだが、はじめの部分に手間取っている。このエッセイは書きはじめはいつのことだったか。もう1年以上も前のことだったろうか。


「折々のことば」から

2015-11-20 11:34:09 | 日記
今日の朝日新聞の鷲田清一さんの「折々のことば」から。

(引用はじめ)
ブキッチョっていうのは、その代わりに憶えたらすごいんですよ   下町の匠

器用な人なら省けるところ、すっとまたぎ越せるところが、不器用な人だとそうはいかない。なかなか思い通りにはならないから、道具や材料に聞くしかない。が、そのぶん、物との対話は疎(おろそ)かではなくなる。器用な人よりも文字どおり「物わかり」がよくなる。技が立ち上がる場所がぐっと深まるのだ。町工場に寄り添ってきた作家・小関智弘の「どっこい太田の工匠たち」から。(引用おわり)

とあった。私もブキッチョであり、物わかりがわるいので、この指摘は痛いほどわかる。ブキッチョも自分の特性の一つと思うことが大切である。

テロリスト捜査の会話

2015-11-20 10:46:44 | 日記
パリ郊外のサンドニでのテロリストの捜査のときの会話が新聞に載っていた。

銃声。「手を頭の上に置け」と男性の怒声が響く。「お前の男はどこだ」。問い詰める男性に「私の彼ではないわ」とおんなの叫び声。「どこだ」「彼ではない」「どこだ」・・・。そんな31秒のやりとりを、フランスのテレビ局が一斉に報じた。

と今朝の朝日新聞の2面にあった。ちょっとテロリストの捜査の会話を不謹慎ではあるが、フランス語の勉強のために訳してみた。このような場合に親称で言うのか敬称で言うのかという疑問があるが、ここはやはり親称で訳してみた。

L'agent de police: Pose les mains a la tete.「手を頭の上に置け」
L'agent de police: Il est ou, ton petit ami ? 「お前の男はどこだ」
La Femme: Il est pas mon petit ami. 「私の彼ではないわ」(注)
L'agent de police: Ou ca ? 「どこだ」
La Femme: Pas mon petit ami. 「彼ではないわ」
L'agent de police: Ou ca ? 「どこだ」

一番初めにNe bouge pas. 「動くな」と警察が言ったのかどうかは新聞では明らかではないが、言っている可能性がある。が、しかしそのことは新聞には載っていない。

アクサンの類はここでは再現できていないことをお断りしておく。私はあまりフランス語ができないので、まゆにつばして批判的に読んでもらいたい。あくまでテロに賛同しているわけではないことを申し述べておく。

このテレビで放映された動画を多分インターネットで見られるのだろうから、私の訳の稚拙さを多くの方が検証することができるかもしれない。もしその場合には実際の会話がどうであったかコメントを下さい。

(注)Il n'est pas mon petit ami. とすべきであろうが、口語的表現ということで n' を省いた。