物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

高等学校の基礎解析

2015-11-25 17:06:23 | 日記
ちくま学芸文庫に収録されたこの『高等学校の基礎解析』と『高等学校の微分・積分』は三省堂の高校数学の教科書であったという。それがなぜこのちくま学芸文庫に収録されたのか。もともとの高校のテキストがやはり評判高かったことを示しているのだろう。

ちくま学芸文庫では絶版になっていた、有名な書などを文庫に収録しており、これに収録された書はそれなりに評価をされた書ということができよう。

数学関係の書などは有名なものは古本でも高値がついていて、年金生活の私のような老人には手が出ない程高価なものもある。それがこのちくま学芸文庫に収録されれば、安価とは言いかねるが、それでも数万円の値段がついているということはないから、手に入れることがある程度やさしくなる。

いまの高校数学の科目名を知らないので、どういう名前の科目が高校で教えられているのか知らないが、多分いまでは基礎解析とかいう名の科目はないのではないかと思う。

もっともまだ手に入れてはないが、確率・統計の同様の書があるらしいが、数学Iだとか代数・幾何に対するテキストはまだこの学芸文庫に収録されていないのか、インターネットで見ても出てこない。

私はe-Learningのコンテンツを書いたことがあるので、これらの書が参考になるだろうと思っている。

教科書が再録されているだけではなく、指導資料も同書には再録されているところが特徴である。いつかできるならば、ちくま学芸文庫に収録されるような本を書いてみたいものだが、これは夢のまた夢だろう。

verst"andigen

2015-11-25 12:08:46 | 日記
verst"andigenを辞書で引くと他動詞で(j von et /"uber et)~で「知らせる、通知する」とある。 再帰動詞としては(mit jm)~で「意思疎通させる」と訳にある。

もう何年前か忘れたが、あるドイツ人の若い方が松山にやって来たことがあった。そのときにそのドイツ人と誰かと一緒に寿司を食べに行ったときに私はあまりドイツ語を話せないが、と言ったらドイツ語をverst"andlichなのだねという風な答えをもらった。

このときにverst"andlichというドイツ語がなんとかわかるというふうに理解したが、このverst"andlichが聞き取れるという意味があるのだとは知らなかった。

verst"andlichという語を聞いてからでも あれからでも20年近く経っているかもしれない。いくつかのこういう経験がある。


『私の1960年代』の拾い読み

2015-11-25 10:56:43 | 日記
昨日、山本義隆著『私の1960年代』(金曜日)を手に入れて少し拾い読みをした。

1968年から69年にかけての学園紛争のことを主題としたものであるが、実はもっと長い時代の考察から成り立っている。簡単に一言で良し悪しをいうことなどできないが、山本さんの強い倫理観は随所に見られる。

ただ、68年の学園紛争はある意味では世界的な流行でもあったが、そのことにはあまり触れられていないように思う。しかし、これはこの書の欠点だとかいうつもりはない。

全部ではないのだろうが、このころ山本さんと一緒に闘った方々のいくらかはすでに亡くなられており、やはりこういう闘いをすることがやはり関係者の健康に影響を及ぼしたのかと思う。どの人も懸命に生きて自分の生きたいように生きたのではあるが、なかなか長生きはできなかったのかもしれない。

もちろん、なんでも長生きだけすればよいというのでもあるまい。だが、長命の日本の現状を見るとやはりなかなか生き難いという気がする。

まだ拾い読みの段階(もっとも後で精読するかどうかもあやしいが)であるから、やはり東大闘争とかの痕跡が社会のどこにも残らなかったように思うので、それをどう考えるのか。

羽仁五郎の「都市の論理」などでも壮大な構想を描いたのだが、それがどれくらい社会に浸透したのかという点ではあやしい。そういう意味ではこれらの闘いはまだ継続中なのかもしれない。