という本の第2巻を見てみたいと思って E 大学の付属図書館の蔵書検索を調べてみたが、所蔵していない。愛媛県立図書館の蔵書目録の中にあるかと思ったが、ここにもない。
昔だったら、E 大学の付属図書館にはこの書物は入っていただろうが、最近は国立大学の予算がだんだん削減されているとかで、以前なら購入できたと思われるような書籍も国立大学でも購入する人はなくなった。
嘆かわしい状況だが、これも国の財政の逼迫の一つの兆候だととらえていいだろう。要するに財政的な余裕がまったくなくなっている。
これはまったく違うことだが、World Scientificというシンガポールの出版社が本の値引きしたセールを最近頻繁に行うようになった。これは多分に日本人の学者がその出版物をいままで購入していたのだが、あまりにも日本の購買力が落ちているためにそういう割引セールをせざるを得なくなっているのではなかろうかと推測する。それくらい日本人の研究者の層は厚かった。
もっとも日本だけがこういう国家財政難なのかどうかはわからない。だが、国家財政難のために日本の出版社が苦境に陥っていることは多分間違いがない。World Scientificが日本の国立大学の財政的苦境の影響を受けているのかどうかはほんとうのところはわからないけれども。