が分かると思っている人がいるらしい。まことに驚きだ。
確かに最近ではいろいろのことを知ることができるが、それでもインターネットだけですべてを知ることなどできはしない。そういうことは少し何かを深く調べることをしたことのある人ならわかっているだろう。
本だって昔の本は著作権が切れていて、インターネットで読むことができる時代ではある。だが、それだってすべてというわけではない。
私は数冊の本を書いたことや翻訳したこともある。そしてそれらが私の死後50年を越えて著作権が守られることをよしとはしていない。
今は著作権の保護は50年だと思うが、それをアメリカ等の影響で70年に延長すると言う話がときどき出ていたりする。この70年への延長は反対だということである。実際には著作権は死後30年くらいでいいのではないかと思っている。しかし、それは現在死後50年であるのなら、それは容認したい。
もっともそうだとしても私の死後に私の子どもや孫がそれで利益を得たりすることは多分ないだろう。これは私が自分の著作に自信がないということではない。そうではなくて、子孫に利益をもたらすよりは一人でも多くの人に著作を読んでもらった方がいいと考えている。
残念ながら、私の書いた本が広く普及しているということはできないが、それでもそれを欲している人が数は少ないかもしれないがいることを信じている。