というのが発見されたという。
これは銀河と銀河が衝突して星がたくさん生まれた後で、ちょうど同じころに星がたくさん誕生したことによって、超新星爆発の時期もほとんど同じでそれらの超新星爆発によって起こったスーパージェットという強い風で星を誕生させるはずのガスを吹き払ってしまい、大きなガスの存在しない空間が銀河の中にできるという。
昔、物理学を学びはじめのころに宇宙が熱平衡状態になってしまい、宇宙が熱平衡状態で何も起こらない空間になるのではなどと想像したことと、ちょっと似ている。この宇宙の死とも言える状態は実際には起こらないことを知った。これは星間ガスの存在のためである。
ところが、超新星爆破が連発して、星間ガスを吹き払ってしまい、星も何も生まれない空間ができるという話は最新の発見だそうである。これは昨夜のEテレのサイエンスゼロで放送されていた。
ここにゲストとして出演していたのはそのような銀河の発見者でもある、愛媛大学の谷口教授であった。
もっともこういう状態になるには30憶年+40億年=70億年くらい先のことであるという。もちろんのことではあるが、そのころに人類が宇宙に生き残っているはずがない。そういうような長時間でものごとを考えると中東の特に今シリアで起こっている内戦のむなしさを感じるのは私だけであろうか。
もっとも私はそういう宇宙というか自然の現象を知ろうとして知ることのできる人間の不思議さを実感している。そういう時が来るのかどうかを現在の私たちが確かめるすべはほとんどないのだけれども。人間の知の不思議さである。