Philipsの電気カミソリを使っている。これは私が大学へ入って間がないころだから1958年か59年のことだと思う。兄が大学を卒業して勤めるようになって自分で電気カミソリを買った。それがPhilips社の電気カミソリであった。いまではshaverとも言われているが、そのころはまだsheverとは言われてなかったようだ。
Philips社はオランダの電気製品をつくっている会社で、このshaverは優れモノである。私も国産のshaverを使ったこともあったが、結局はphilipsのshaverを愛用するようになった。
まだ、大学時代ではそのようshaverは一般的ではなかったような気がする。アラン・ドロンの主演のフランス映画だったかで、shaver使っているのを見たときには、ああいう便利なものが日本にもあればいいのにと思ったものだ。
パナソニックのshaverをほどなく私も買ってもらったが、これはあまりよくなかった。「物理の散歩道」とかで知られているロゲルギストの書いたエッセイに振動型のshaverは髭を剃るときに髭が引っ張られることがあるので、よくないとか評価がしてあった。
私は安価な振動型のshaverを買っもらったのだが、それでも髭が引っ張られると感じたことはなかった。が、もう一つの使い心地であった。Philipsh社のshaverは回転式でそういうことがなく、使い心地が快適である。亡くなった私の長兄は深剃りができないとかいってBraun製のshaverを使っていた。