物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

発見法的に書かれた数学の本

2017-11-16 18:38:04 | 数学

発見法的に書かれた数学の本はほとんどない。

先日、私の物理数学の本を送ってあげた人から、はじめて発見法的に書かれた数学(の一部)を知ったという意味のメールをもらった。とはいうものの私にしても、自分にできたことは、それは、それは数学の中でもごくごく一部にしかすぎない。

もっと学校で学ぶ数学のもっと広い範囲が発見法的な形で学べるようにならないかと最近では考えているが、そういうアイディアはほとんど浮かんで来ない。数学者というのができるだけ結果をきれいに書くという教育を受けるものだから、発見法的にテクストを書く人などほとんどいない。

もちろん、それでも数学の本にも良し悪しがあり、ある微分方程式の本を書いたS先生から、その著書をもらったことがあるが、その人の微分方程式の解き方の詳細は懇切丁寧なのだが、それでもなんだか見通しが悪くて困った。

同じことを他の数学者の書いた微分方程式の本を読んだら、計算は逐一にはしてなかったが、見通しがよくて論理的はそちらの方がすっきりしているということがあった。

なかなか難しいものである。最近、高木貞治著の『解析概論』をときおり、ひもとくことがあるが、ベクトル代数のところでのベクトル積の定義などはどうも天下りで、とてもいい記述とは思えない。『解析概論』の解析関数の章はなかなかいい書きぶりだと思うのだが、やはり章の内容によるのかもしれない。

もっともベクトル代数を『解析概論』で学んだとかいう人はあまり聞いたことがないので、無害なのかもしれない。

 


フリクション・ボール

2017-11-16 12:10:19 | 科学・技術

消せるボールペンである、フリクション・ボールがほしくなって、近くのスーパーにでかけた。しかし、ここにはなかった。しかたなく、ふつうの赤のボールペンを買ってきた。

 念のために支払いのとき、フリクション・ボールをおいていないか尋ねた。探してくれたが、置いてはいないとのことだった。これはいつだったかNHKのテレビで見たのだが、ヨーロッパでこれを売り出したということを見た。もっともかなり値段の高いペンということだったが、いまでは数百円で売っている。

もっともこれをいわゆる100円ショップで購入できると考えたほうが、間違っていたのだろう。大げさに言えば、このフリクション・ボールがなければ一日だって過ごせないくらいの感じである。


九九、八十一だっけ

2017-11-16 11:50:06 | 数学

小学校の低学年のときに覚えた九九だが、やはりこの年になって来るとあやしくなってくる。「九九、八十一」だったかどうかががあやしくなって正しく覚えていたのか疑問になってしまった。

9=10-1であるから9*9=(10-1)*(10-1)=100-20+1=81であることを暗算で確かめてようやく間違っていないことで安心した。これは代数の(a-b)^{2}=a^{2}-2ab+b^{2}を応用して確かめたものである。

これなら、8*8=64なども同様に確かめることができる。8=10-2であるから8*8=(10-2)^{2}=100-40+4=64である。すなわち、「ハ八、六十四」であることも確かめられる。