一日中を自宅で過ごす。コタツの机で新聞を読む。日曜は本の書評が載っているので、それを時間をかけて読む。だからといってその本を購入してとか図書館で借りて読むことは滅多にない。
だから、書評をそれを読み物として読んでいるのだ。これは私だけのことだろうか。多分そうではなかろう。世の中の多くの人がしていることなのではないだろうか。その辺はインテリの人の習性を知らないからわからない。少なくとも本の書評からその本を読むことへとたどり着いたということは私にはほとんどないことだけは事実である。
大体、理系の本の書評は新聞に載ることはほとんどない。もちろん、世界的な物理学者のワインベルクの科学史の本の書評が新聞に載ったことがあるが、これなど例外というべきであろう。
ところが私はこの本も読んだことがない。それくらい普通の本とは縁がない。