このペリーさんは元のアメリカの国防長官だったという。つい先だってNHKのテレビで沖縄を訪問されたのを見たばかりである。
そのときにアメリカ人としては珍しく、基地を沖縄からどこかへ移すことを本気で模索したとかいうような話があったと思う。日本のそれも沖縄の辛さを知っていてどうにかしたいとその方策を考えたが、うまく行かなったらしい。
そのペリーさんが朝日新聞のインタビュー「どうする北朝鮮問題」に答えていた。彼にもいいアイディアはないらしが、「それでも外交努力をしなければ、うまい方法にもたどり着けない」と言っている。そうだろう。
ペリーさんは「いまは対話のときかそうではないのかは議論があるところです」という。しかし、「議論の余地がないのは、『いまは核戦争をするときではない』という点です」という。これは多分確かであろう。だが、だれもどうしようもないと考えているのはまずい。
こういう人がアメリカの国防長官をした人にいたのだ。ペリーさんは幕末に日本に来たペリー提督の末裔だという。また本来彼は数学者だという。
冷静に見つめる目がすごいと思う。1927年の生まれだというから、いま90歳だろう。私よりも12歳も年上である。