物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

高橋真理子記者が

2018-07-03 17:00:48 | 物理学

またまた海の干満現象について昨日だったか、朝日新聞に書いていた。それによると月が真上に来た時に潮が満潮になるはずだのに数時間それから遅れるのはなぜかという疑問に「数学・物理通信」編集者である、私がいつも世話になっている、名古屋大学の谷村さんがその満潮の時間のおくれについてちょっとした理論を出して物理学会で報告をしたらしい。

それによると彼は月が真上に来たときに干潮になるのが彼のモデルでは正しいとの結論になるとのこと。ところが実際の観測では2、3時間遅れで満潮が来たり、12時間も遅れて満潮が来たりと場所、場所によっていろいろであるらしい。

気象庁の海の干満の予報を算出している、専門家はなかなか満潮の時間がどうやって決まるかについて重要なファクターを一つ取り出すことができないと言っているという。

物理は単純なモデルで議論することを得意とするのに、少なくともこの各地点での海の干満を予測する理論は複雑だと結論していた。

要は、海の干満が何を主な原因として起こるかを理科教育で知ることだけで十分なのではないか。実際の干満の時刻を決める要素はいろいろな要素によって決まるけれども。原理と実際はなかなか一致することを簡単なモデルで示すことなどできないということだろう。、

高橋記者、おもしろい記事をありがとう。こういう記事をどれくらいの人が読んで話題としてくれるのか、ひょっとして高橋記者はブログとかの反応を調べているかもしれない。


ワールドカップ:べルギー戦

2018-07-03 14:18:50 | 日記

日本とベルギー戦は前半は0:0で折り返して、なかなか対等に日本が世界ランク3位のベルギーと戦えることを示した。そして後半になって1点のみならず2点も先行するという夢のようなことが起こった。

それで日本の戦い方が変わったということはなかったと思うのだが、ベルギーなにするものぞという意識が生じたのかもしれない。 

まず1点を返されたがそれでもまだ1点の先行していたのでその後の展開はまさかの思いであった。1m90の長身の選手のベルギー選手の交代後にコーナーキックをヘッドで決められた。これはしかたがなかった。そして90分の終了まじかに攻め込んでいてその攻撃が失敗に終わり、こぼれ球を拾われて速攻されてはこれでは守れない。それで決勝の3点目を奪われた。残念ではあったが、一瞬でも日本のベスト8の夢を見せてくれた日本チームの健闘を讃えたい。

 


双曲線関数

2018-07-03 11:16:18 | 数学

大学の理工系の学科を卒業した人なら、双曲線関数を知らない人はあるまい。もうそれがどういうものであったかを詳しく思い出さないとしても。

建築家や土木工学科の専門家なら、橋がカテナリーとよばれる曲線になっていることを学校の授業で教わっているはずだ。私のいとこに船乗りだったのがいるが、彼が若いときに船長の資格試験を受けに来たことがあって、私の下宿に一日二日泊めたことがあった。そのときに、船の錨を下したときの海底にある、錨と船をつなぐ鎖がやはりカテナリー(懸垂線)となっているとかいっていた。

カテナリーのことを聞いた一番初めは高校3年生のときに数学の先生からその名を聞いたのがはじめである。その後、大学で三角関数に記号の似た双曲線関数を知ったが、その双曲線関数と三角関数とは記号もよく似ているし、その公式にもよく似た関係にあることを知った。

もっとも三角関数が有用なのはその周期性にあり、双曲線関数が三角関数ほどは有用でないのはそれが周期関数でないためだとは思ったこともなかった。そういえば、大学に勤めていたときに編集した、「電気電子工学科ミニマム」という小冊子で双曲線関数は三角関数ほどは有用ではないと同じ学科の所属の数学の先生にいわれたことがあったが、それが周期性がないためだとはついぞ思いが及ばなかった。

(2024.3.4付記)上に「双曲線関数は三角関数ほどは有用ではないと同じ学科の所属の数学の先生にいわれた」と書いたが、この数学者が正確にはこういったわけではなく、彼は逆双曲線関数は逆三角関数ほどは有用ではないと言ったと思う。それで前言を訂正すべきだが、わざとそのままにしておく。

記憶があいまいになっていて不正確の記述となったことをお詫びしておく。

もっとも、こういうブログはちょっとした、いたずら書きがあったほうが楽しいだろうから。