またまた海の干満現象について昨日だったか、朝日新聞に書いていた。それによると月が真上に来た時に潮が満潮になるはずだのに数時間それから遅れるのはなぜかという疑問に「数学・物理通信」編集者である、私がいつも世話になっている、名古屋大学の谷村さんがその満潮の時間のおくれについてちょっとした理論を出して物理学会で報告をしたらしい。
それによると彼は月が真上に来たときに干潮になるのが彼のモデルでは正しいとの結論になるとのこと。ところが実際の観測では2、3時間遅れで満潮が来たり、12時間も遅れて満潮が来たりと場所、場所によっていろいろであるらしい。
気象庁の海の干満の予報を算出している、専門家はなかなか満潮の時間がどうやって決まるかについて重要なファクターを一つ取り出すことができないと言っているという。
物理は単純なモデルで議論することを得意とするのに、少なくともこの各地点での海の干満を予測する理論は複雑だと結論していた。
要は、海の干満が何を主な原因として起こるかを理科教育で知ることだけで十分なのではないか。実際の干満の時刻を決める要素はいろいろな要素によって決まるけれども。原理と実際はなかなか一致することを簡単なモデルで示すことなどできないということだろう。、
高橋記者、おもしろい記事をありがとう。こういう記事をどれくらいの人が読んで話題としてくれるのか、ひょっとして高橋記者はブログとかの反応を調べているかもしれない。