という小説を昨日の日曜日に一日かけて下巻のほうを読んだ。これは妻が読んでいて文章の書き方に感銘を受けたらしく、文章の書き方がわかるというので、一度読んでみたらと勧められたからである。
もっともするする読める小説であるので、下巻だけを読んだ。上下巻とも誰かに妻が借りたのだが、下巻しか見たらなかったので、上巻はすでに返却をしたのだとばかり思っていた。だが、」それはちがっていて、今朝上巻も妻の手もとにあった。
もっとも下巻のほうが面白いと思う。いわゆる私小説であり、妹尾河童さんが旧制中学時代のはなしが書かれている。
神戸の空襲の中をお母さんを連れて逃げ惑うというところなんかは空襲を経験したことのある私などにはあまり他人ごとではなかった。
私には文章の書き方の手本という気は起らなかったので、勧めてくれた妻には申し訳ない。