今月、松坂和夫著作集、全六巻が岩波書店から発行になった。
このブログでもそういう企画があるとは知らずに、彼の著作のいくつかをこのブログに書いた。その中で私のもっていなかった第1巻『集合・位相入門』と第3巻『代数系入門』を注文しておいたら、先週末に来たとメールで連絡があったので、今日取りに行ってきた。
松坂和夫『数学入門シリーズ』は次のような構成になっている。
1.集合・位相入門
2.線形代数入門
3.代数系入門
4.解析入門 上
5.解析入門 中
6.解析入門 下
である。この中で『線形代数入門』と『解析入門』とはすでに持っていたので、今回は購入しなかった。『解析入門』は大判で6冊本であったのを3冊に編集しなおしたらしい。
松坂さんには高校数学程度と思われる、『数学入門』6冊があるが、今回はこの6冊は『数学入門シリーズ』に入っていないのは残念である。
松坂先生はいまをときめく、数学者の新井紀子さんの一橋大学時代の先生であるらしい。新井紀子さんの松坂先生の紹介の折り込みが付いていた。
一橋大学法学部に入学したのに、その後、数学者となったという異色の経歴を新井紀子さんはもっている。こういうことが可能なことは一般の人にとっても大きな希望が持てるものである。