今年の年末の雑談会の懇親会はラタトゥイユをつくることにほとんど決定した。
これはNHKの「旅でフランス語」でラタトゥイユをつくるのを見たからである。今朝、妻のスマホでそれをつくっている映像を見た。
つくり方はそれほど面倒ではないが、手間がかかるという感じだが、それはしかたがない。新鮮な「いろものの」野菜があり、オリーブオイルとロリエとかがあれば、できる。
肉が入っていないので、妻には不評だが、ほかに焼き肉とかといっしょに食べれば問題はない。
私の持っている古い仏和辞典だとラタトゥイユは「まずいスープ」という訳がついていた。
もっとも新しい辞書にはどういう訳がついているか、まだ調べていない。刑務所とか軍隊で出されたごった煮のスープが起源であるらしい。
いまではニース料理の定番で名物料理となっているらしい。
新しいフランス語の仏和辞典Le Dicoを引いたら、「まずいスープ」という意味は古語となっていた。訳語としてはラタトゥイユとなっている。
古い仏和辞典というのは私が学生のころには一番いい辞書だといわれた鈴木信太郎編の『仏和辞典』(大修館)である。だが、それからでも50数年を経て,「まずいスープ」という用法は過去のものとなった。
(注)rataとは「ごった煮」という意味で、touillerは「かき混ぜる」という意味だという。混ぜるということを意味する動詞としてはmelanger(メランジェ)という語が普通の言葉としてある。この語は料理などでもよくつかわれる。