12月に発行予定の「数学・物理通信」の原稿はあまり私の手元にはない。私が自分で書いた「四元数」(補遺4)(改訂版)を書き上げているが、まだ札幌在住のSさんからは原稿が届いていない。そのうちには届くのだろう。
だが、ちょっと原稿が圧倒的に足りないかもしれない。それでも現在ほかに仕事をもっているので、補足の原稿を書きづらい状況である。
アイディアとしては複素関数の「分岐点の定義」についての昔のエッセイを書き換えたいという気があるのだが、それに取りかかれるかどうかはわからない。
このことはすでに『数学散歩』とか『物理数学散歩』(いずれも国土社刊)に掲載したエッセイであるが、分岐点の定義を私に納得させた、この分岐点の定義を書いた本もごく少数だが、出てきている。これを私の知る限りでの時間をおっての文献学的追及をしておきたいとも考えている。
話は全く別だが、小著『物理数学散歩』は私の手元には200冊近くの在庫になっているのだが、古本としてアマゾンコムでは8000円くらいの高い値段がついていたりする。こんなに値段が高いと誰が購入するのだろうと思ってしまう。この書を高く評価していただくのは著者としてはとてもありがたいけれども。
実はある方が私に、このブログのコメントを通じて、連絡をしてこられ、アマゾンコムの古本での価格の1/10の価格の800円でお分けしたといういきさつもある。
定価でも1200円と高くはないのだが、著者割引としての価格であった。もちろん、送料は実費を300円くらい支払いして、いただいた。
『数学散歩』はもう在庫が20部をきっているが、『物理数学散歩』のほうはまだ十分に在庫がある。