昨夜、金重明『ガロアの数学』(岩波書店)の第3章の「ラグランジュ・群・体」の章の初めのほうを読み直してここがやっと理解できた。
書き方を省略しているわけではなかろうが、先日読んだときには理解ができなかった。わかりやすいように私なりに書き換えてみたいと思っている。
また、これを読んで4次方程式のときも同じように考えたらいいのにと思ったが、それについてこの書の後のほうに書いてあるのかどうかはわからない。あまり書いてなさそうである。
どうも肝心のところではないところでひっかかってしまっていた。
昨夕近くにこれは別のことだが、疑問が出てきてわからないなと思ったことがあった。それは散乱問題での実験室系と重心系での速度についてである。
重心系では弾性散乱の前後で粒子の速さは変わらないが、一方中性子の重水での散乱では重水の原子核に中性子があたって,減速される。そして高速中性子から熱中性子に変わっていく。これとの関係がどうなっているのかわからなくなった。
それぞれの事実はまちがいがないのだが、その関係がどうなっているのかという点に疑問が出た。計算で確かめたわけではないが、つぎのようになっているのであろうか。
すなわち、実験室系では確かに中性子の減速が起こっているのだが、これを重心系でみると、中性子の速度は散乱の前後で変わらないのであろうか。まだ半信半疑である。