物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

小川修 三『量子力学講義ノート』

2018-11-08 12:36:22 | 物理学
小川修 三『量子力学講義ノート』第2部の編集を10月の半ばから行っている。

ところがいたるところで分からないことに遭遇している。いまも散乱問題の章にとりかかっているのだが、結合問題のときとは様子がちがう。それは境界条件がちがうのだから、はじめからわかっているのだが、私の計算とはちがうのである。

どうもSchiffの"Quantum Mechanics"の記述にしたがっているようなのだが、記号がちがっている。それだけではない。取扱い方がちがうのだ。それがちゃんとした首尾一貫したものになっているのかを調べていかねばならない。

ちょっと前のところでもおかしなことが書いてあると思って、しばらくその解釈に困ったが、そこはなんとか意味を推量して注釈をつけておいた。「ひょっとしてナンセンスなことを書いているのでは?」、なんて失礼ながら思ってしまった。

それでも「小川さんがナンセンスなことを書くはずがないよな」と再考してそこの話の筋をつけた。これが実際に彼の講義を聞いたことがある人なら、すぐに思いつくことだろうが、実際には私は彼の量子力学の講義を聞いたことがあるわけではない。

それで、ひょっとして彼がまちがえたのではないかとなどど思うことが絶えないのである。小川さん、すみません。

(2024.6.10付記)
この講義録の第3部はだいぶん前にとりかかったが、作業が頓挫している。どなたかが手伝ってくださる方がいれば、大歓迎なのだが、そんな奇特な方はいないだろうな。

caseの意味

2018-11-08 11:28:22 | 日記

caseはいろいろな意味を持つ英語である。こういう語はもともとどういう意味を持つ語だか知る必要がある。しかし、外国語としてこの語を学ぶ場合にはどうしてもそれに対応した日本語としてまず理解する。

私のもっている英和辞典の訳語では11もの訳がついている。

1.場合、実例
2.事情、実情
3.(主に道徳をめぐる)問題
4.事件、事態
5.主張
6.(保護・救済の)対象
7.症例、病状
8.訴訟、裁判
9.(文法)格
10.変人
11.恋愛沙汰

訳語としてはもっとたくさんあるが、その中からいくつかを選んでいる。

大学4年生になり研究室に入った時に、はじめて英書の購読をしてもらったが、このときにas is the case,・・・というような文章が出てきたときに、それが事実ならとか
それが成り立つときにというような意味だといわれて、はじめとまどったのを覚えているが、これはそういうcaseという語の使い方を全く知らなかったからである。