物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

2005年からブログを

2019-08-08 19:40:10 | 日記

2005年からブログを書いているので、だいたいブログに書くネタなどとうの昔になくなっている。それでも惰性のように書く。文章を書くのが好きなのだ。

プロの作家でもないし、いわゆるエッセイストでもない。単なるどこにでもいる老人にしかすぎない。それでも書くのは好きだ。子どもころは文章は3行も書くと、書くことがなくなった。

母が文章を書くのが好きだったのではなかろうか。貧乏で忙しくしていたから、自分で文章を書くのを見たことはないが、小学校のころに私の宿題の詩をつくってくれたりして、こちらはそれで宿題をしのげたことがある。

目が子どものときから近視がきつかったので、黒板に先生が書いてくれた私の詩(実は母がつくった詩)を立って、読まされたことがあったりしたが、読みにくかったことを覚えている。


獲得形質の遺伝

2019-08-08 10:56:19 | 科学・技術

「獲得形質の遺伝」があるなどという遺伝学を学んだことのある人はもう相当のお年にちがいない。

私が高校1年で生物学を教わったのは1955年であり、まだそのころはメンデルの遺伝学とルイセンコの遺伝学とはどちらが正しいかの決着がついてはいなかった。そのあと数年でメンデルの遺伝学に軍配があがった(注)。

だが、その常識がまた一部でひっくり返ろうとしていると、生物学者の福岡伸一さんの今日の朝日新聞のコラムに書かれていた。

だからといって、獲得形質の遺伝学が正しいとかいうのは時期尚早であろう。要するに遺伝環境(直接的にはDNAとかRNA)に外界から、影響を与える可能性のあるような場合ならば、いわゆる獲得形質の遺伝も起こる可能性もあるが、そうでないような場合には、たとえば、母親または父親がいかにピアノ演奏の名手でもそのことが直接に遺伝するわけではない。

そういう考えの分類が、できてきたということであろう。

(注)もっともそういう歴史を知ったのは意外に最近のことである。とはいっても20年以上まえのことだが。それに生物学を学んだのは、正確には64年も前のことだ。


AIの研究には数学と・・・

2019-08-08 10:45:00 | 科学・技術

昨日の朝日新聞に言語学者の川添愛さんが、自分はAI研究者として15年ほど過ごしてきたが、このAI研究にも流行があり、数年ごとにその流行が変わると書いていた。

川添さんは文系のAI研究者なので、そのときどきの技術を理解しないうちに別の技術に変わられると書いてあり、大多数の理系出身のAI研究者はその流れについていけると書いてあった。

すなわち、AI人材を育てるならば、数学と情報科学の基礎的な学習が欠かせないという。いやAI分野は知らないが、物理でもそういう流行があった。

物わかりの悪い私などはその流行の一つにものることができなかったが、普通には若いときにその分野を習得したものはその流行の分野ですくなくとも一時期は脚光を浴びることができる。

そういう事情を思い出したことであった。

事情はいつでもそんなに変わってはいないようである。