三角関数の学習のはじまりの内容である。
これは単に今私の考えている案というにすぎない。
まずはcos 関数とsin 関数を定義する。これは普通よくある単位円上の点の座標ではなくて、はじまりは任意の半径 r の円上の点の座標として定義する。
しかし、すぐに単位円上の点に行けるようにしたい。その半径 r の円から半径 1 の円に移って行くときには相似比とか考えなければいけないが、これは付録とか補遺にまわしてできるだけ本文は簡単にしたい。r=1とおくというのが一番普通の考えだろうが、それですませたくない気持ちがある。
その前に一般角の定義というか話がくる。そのときに三角比のことを触れたいがこれは補章にする。話の筋としては三角比は取り上げない。あくまでも歴史的な話とかとしてである。
できるだけ予備知識がいらないようにしたい。だが、歴史的な話がないのはまったくない困るから補章とかで補うようにする。
まだはじまりの箇所しかアイディアがないが、こういう構想をいだいている。これはまだ構想というほどにもとても及ばない。小さな単なる思いつきである。
その上で望んでいるがまだまったく予想がついていないのは、この三角関数の部分と現実世界との接点をこの三角関数の部分に入れたいという希望である。ところがところがその点が全く思いついていない。
高校数学的な本を書くのならば、こういう箇所が絶対必要であると思っている。これは高校生が読む読み物ではなく、一般の人に読んでもらいたい高校数学程度の本を書きたいと思っているからである。
それは、もちろん三角関数に話題を限った本ではない。三角関数と指数関数・対数関数にテーマを限ってはすでに『ピタゴラスからオイラーまで』(海鳴社)が出ている。これはかなり広範なテーマをあつかっており、いい本だと思うが、これにも私の希望というか、望んでいるものとは程遠いように感じている。